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城下町・金沢〜3つの茶屋街巡り〜

加賀百万石の城下町。当時の面影を残すノスタルジックな町並みを随所で見ることができます。江戸情緒溢れる金沢らしい景観を楽しめるのが「ひがし茶屋街」「主計町茶屋街」「にし茶屋街」の3つの茶屋街です。

茶屋街は江戸時代に芸妓遊びなど大人の社交場として栄えた歓楽街のことです。金沢の茶屋街は文政3年(1820)に加賀藩の公認によって、それまで点在していた茶屋を浅野川沿いの「ひがし」と犀川沿いの「にし」に集められて形成されました。風紀の乱れによって、一旦廃止されたものの、慶応3年(1867)に復活、明治時代になると浅野川沿いに「主計町」が形成され、現在に至ってます。それでは金沢市内の3つの茶屋街を見てみましょう。

ひがし茶屋街

国の重要伝統的建造物保存地区に指定されている「ひがし茶屋街」。紅殻格子の建物が立ち並び、フォトジェニックな光景を見ることができます。今も残されている古民家や町家を活用して、九谷焼をはじめとする伝統工芸品や雑貨などを扱うショップやお洒落なカフェがあり、ショッピングやグルメを楽しむことができます。国指定重要文化財に指定されている「志摩」は当時の面影をそのまま残す建物で、入場見学することができます。建物内ではスマートフォンでの撮影は許可されているのも嬉しいところ。近くには同じく国の重要伝統的建造物保存地区に指定されている「卯辰山山麓寺院群」の社寺があり、お寺巡りも楽しめます。

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主計町茶屋街

同じく浅野川沿いにあるもう一つの茶屋街が「主計町茶屋街」。「ひがし茶屋街」から大通りを渡ってすぐのところにあるので、「ひがし茶屋街」と一緒に巡るのがおすすめです。こちらも国の重要伝統的建造物保存地区に指定されています。浅野川に沿って情緒溢れる建物が建ち並んでいます。浅野川大橋から眺める景観も見応えがあります。作家・泉鏡花の文学作品にも登場する茶屋街です。

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にし茶屋街

犀川沿いにある「にし茶屋街」。金沢の中心・香林坊から金沢の代表的な繁華街・片町を通って、犀川に架かる国指定登録有形文化財の犀川大橋を渡って右手に茶屋街は佇んでいます。「ひがし茶屋街」、「主計町茶屋街」と比べて観光客は少なめ。落ち着いた雰囲気で散策することができます。伝統的な出格子の茶屋様式の建物が建ち並んでいます。個性的なカフェや有名な和菓子のお店もあります。またやはり国の重要伝統的建造物保存地区に指定されている寺町寺院群の社寺も近く、お寺めぐりも楽しめます。

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茶屋街巡りに便利 城下まち金沢周遊バス

金沢駅東口を起点に金沢市内の主要な観光地をめぐる循環バスが「城下町金沢周遊バス」。「右回りルート」「左回りルート」の二つのルートで運行されています。「右回りルート」は8時38分から18時5分まで、「左回りルート」は8時30分から18時まで約15分間隔で運行しています。バスの発着は金沢駅東口の7番乗り場。3つの茶屋街もバスのルート上です。「北鉄バス1日フリー乗車券」(大人500円、小人250円)を買うとバスも乗り放題になってとってもお得です。

レトロな雰囲気とお洒落な部分を持ち合わせているのが金沢の魅力。茶屋街はこうした金沢の魅力を十分感じることができます

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