奈良・吉野町 ウッドフェスティバル

先月、奈良県吉野町で開催された木のイベント、「ウッドフェスティバル」に足を運んできました。

吉野町の林業の歴史はとても古く、数百年にも及びます。「密植」「多間伐」「長伐期」という特徴があって、

一年あたりに成長する年輪幅がほぼ一定で、バランス良く綺麗に年輪が刻まれています。そのため、密度が高く、強度が高いので変形しにくいのも特徴です。

「ウッドフェスティバル」はそんな「吉野材」の良さと吉野の魅力を多くの人に知ってもらおうというイベントです。

まず、私が参加したのが「貯木まち歩きツアー」。吉野川の上流で伐採された原木は吉野川で流されて、「貯木エリア」に集積して、競りや製材が行われました。

現在も貯木場や製材所が多く残されています。近鉄吉野神宮駅からかつては引き込み線がひかれていて、鉄道で全国各地に出荷されました。かつての引き込み線の名残を今も「貯木エリア」の各所で見ることができます。

「貯木エリア」の製材所
かつての引き込み線の跡

「ウッドフェスティバル」では飲食ブースもあって、吉野山の飲食店や、町内の酒蔵も出店。吉野の地元グルメも満喫できます。すっかり顔馴染みになった方々もお店を出していて、旧交も温めることができました。

また木工のワークショップもあって、家族連れも親子で楽しめます。

吉野の林業が歩んできた歴史と吉野の町の人たちの温かさも感じることができるイベントです。


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