見出し画像

天理・布留の里を歩く

先月、奈良大学通信教育部の同窓会総会、そして翌日に行われた行事「悠步の会」に参加しました。

同窓会総会に先駆けて、奈良大学教授の豊島先生が、今、話題になっている国内最大規模の円墳、富雄丸山古墳についての講演を行った後、総会。そして総会後、大学食堂で懇親会が行われました。在学中にお世話になった土平先生とも話ができました。

翌日は「悠步の会」に参加。今年のテーマは「天理・布留の里」を歩く。

天理駅に集合した後、「天理市本通り商店街」を通って、「天理参考館」へ。
商店街を歩いていると、シャッターが下りているお店も多く、日本の地方都市が抱える問題点をここでも垣間見ることができました。

「天理参考館」はスクーリング科目「文化財学講読II」の学外授業で訪ねて以来の訪問です。

天理参考館の外観

館内には日本だけなく、朝鮮半島や中国、東南アジア、中東、中南米、オセアニアなど世界各地の生活文化資料・考古美術資料を展示しています。

また天理参考館周辺に広がる布留遺跡の出土品も展示されていて、見応えたっぷり。

布留遺跡から出土した埴輪

また、富雄丸山古墳から出土した銅鏡も展示されていました。

富雄丸山古墳の出土品

館内はフラッシュを焚かなければ静止画は撮影可能(動画はNG)なところも嬉しいところ。気になった展示物があれば、写真に収めることができます。

「天理参考館」を見学後、天理教本部そばにある休憩で各自昼食。合間を見て、天理教本部の建物内を見学してきました。

天理教本部

中に入ると、3157畳の大空間が広がっていて、圧倒されます。木造建築物としての見応えはたっぷり。信者でなくても気軽に立ち入ることができて、声をかけられたりとかもなく、建物内を自由に見学することができます。

休憩所も信仰の有無に関係なく、気軽に入って利用することができます。

昼食後は、天理市のボランティアガイドさんを合流して、出発。まずは日本最大の前方後方墳、西山古墳を訪ねました。

途中、高校野球の名門、天理高校野球部の練習風景も眺めながらの移動。

西山古墳は1段目のみ前方後方形、2段目から上位が前方後円形となる珍しい形。墳丘まで登ることもできるということですが、当日は雑草が生い茂っていて、外観のみの見学。

その後、日本最古の神社の一つ、石上神宮に行き、正式参拝。石上神宮は古代百済から献上されたとされる国宝の七支刀をはじめ、鉄盾、勾玉、管玉など重要文化財に指定されている貴重な宝物が数多く収蔵されています。

境内は豊かな緑の覆われていて、とっても神秘的。境内には「神の使い」とされるニワトリも放し飼いにされていて、微笑ましさもあります。

国指定重要文化財の楼門
高さ7mの大鳥居
境内で放し飼いにされているニワトリ

石上神宮を後して、明治維新直後の廃仏毀釈によって廃寺となった内山永久寺跡を訪ねた後、最後の訪問地「なら歴史芸術文化村」へ。ここでは文化財の建造物、考古学、絵画・書跡等、仏像等彫刻の4分野の修復工房がガラス越し公開されていて、見学することができます。

当日は日曜日ということもあり、技術者は不在でした。

その後、天理市内の飲食店で懇親会。懐かしい顔、初めて見る顔、みんなで親睦を深めて楽しいひと時を過ごしました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?