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【フィクション】いのちの箱舟

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変化していく動物園・水族館等施設をテーマに描いた近未来小説です。なお、実在の人物・団体・事件等とは一切関係がありません。
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記事一覧

いのちの箱舟#1 ノスタルヂアの王国

※ この作品はフィクション(12,160字)です。実在する人物・団体・事件等とは、一切関係があ…

いのちの箱舟#2-1 ある開園日の朝

※ この作品はフィクション(6,497字)です。実在する人物・団体・事件等とは、一切関係があ…

いのちの箱舟#2-2 ふれあいシェルター

 ※ この作品はフィクション(11,644字)です。実在する人物・団体・事件等とは、一切関係が…

いのちの箱舟#2-3 園長会議

※ この作品はフィクション(6,668字)です。実在する人物・団体・事件等とは、一切関係があ…

いのちの箱舟#2-4 牧羊神の笛

  ※ この作品はフィクション(9,016字)です。実在する人物・団体・事件等とは、一切関係が…

いのちの箱舟#3-1-1 【新訳 動物園が消える日】「アカゲザルとニホンザルが交雑する…

 ※ この作品はフィクションです。実在する人物・団体・事件等とは、一切関係がありません。…

いのちの箱舟#3-1-2 【新訳 動物園が消える日】「アカゲザルとニホンザルが交雑することにより生じた生物」②

 ※ この作品はフィクションです。実在する人物・団体・事件等とは、一切関係がありません。 いのちの箱舟 #1 いのちの箱舟#2-1 いのちの箱舟#2-2 いのちの箱舟#2-3 いのちの箱舟#2-4 いのちの箱舟#3-1-1  すでにとっぷりと日は暮れていた。山知が運転する白い大型のバンは、響を高速新幹線の最寄駅まで送り届るために高速道路を走っていた。道路は混雑しており、並んだテールライトの赤い列が、家路はまだ遠いことを示している。ちっとも「高速」じゃない。路央と

いのちの箱舟#3-2-1 【新訳 動物園が消える日】「ぼろぼろな駝鳥」①

  ※ この作品はフィクションです。実在する人物・団体・事件等とは、一切関係がありません…

いのちの箱舟#3-2-2 【新訳 動物園が消える日】「ぼろぼろな駝鳥」②

  ※ この作品はフィクションです。実在する人物・団体・事件等とは、一切関係がありません…

いのちの箱舟#3-2-3 【新訳 動物園が消える日】「ぼろぼろな駝鳥」③

※ この作品はフィクションです。実在する人物・団体・事件等とは、一切関係がありません。 …

いのちの箱舟#3-3-1 【新訳 動物園が消える日】「鵺」①

※ この作品はフィクションです。実在する人物・団体・事件等とは、一切関係がありません。 …

いのちの箱舟#3-3-2【新訳 動物園が消える日】「鵺」②

※この作品はフィクションです。実在する人物・団体・事件等とは、一切関係がありません。 *…

いのちの箱舟#3-4-1【新訳 動物園が消える日】「啄木鳥」①

※この作品はフィクションです。実在する人物・団体・事件等とは、一切関係がありません。 * …

いのちの箱舟#3-4-2【新訳 動物園が消える日】「啄木鳥」②

※この作品はフィクションです。実在する人物・団体・事件等とは、一切関係がありません。 *  七海から「国立動物園がすがたを変える」ことを聞いて、通学の利便のためひとり暮らしをしている自宅に戻ってからも、響は寝付けなかった。約束があるから、夕方までは誰にも円がすがたを変えることを話してはいけない。けれど響は必ずこのことを円に伝えなくては、と思った。深夜二十五時だというのに頭がいやに冴えて、こめかみのあたりがぴりぴりした。  翌日の古文の授業は、「虫めづる姫君」の輪読だった。