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見え方日記 202005

眼科への通院は3月で途絶えた。予約表には4/9以降で電話予約するようにと書かれていたが、日常生活には支障なかったし、不急の用事と判断した。駅前にある眼科に行くのはちょっと控えたかった。

その気持ちを動かしたのは、4月に受けた健康診断で、右目の視力が悪かったことだ。

5月から新しい仕事に就くことになったのもあり、メガネ作ってもいいかと思って、平日休みの日に電話してみた。今日の今日って無理ですかね、と聞いたら、メガネの処方は土曜日しか受け付けていないとのこと。次の週の土曜日の早い時間に予約をお願いした。

予約した時間に、検査室に行き、保険証変わったんですけどまだ手元にないんです、と告げる。今日は自費で、保険証持ってきたときに清算ですねー。と他の病院でもしたやり取りを行った後、いつもと同様に眼圧から測る。あと、あの気球を見るやつは何を測っているんだろうね。他の眼科でも気球だよね。

いよいよ、視力検査。ここにも例の透明シートがかかっていた。ああ、そういうの必要だよね。こちらも、見え方で気になっていることを予めメモに書いてきて、そのまま渡して読んでもらうようにした。まあ、発話を少しでも減らしてみましょうという試みをしてみたわけである。ふむふむ、そうですね。私も片方白内障手術したんですよ。まぶしいのはありますねー。とか反応してくれた。

いよいよ検査用のレンズ入れ替えられるメガネをかけて、はい、輪っかの開いている方向を教えてくださいという普通の検査が始まる。けれども、いつもと違うのは、間に透明シートがあること。窓際だったせいもあるのか、シートにへんてこ眼鏡をかけた自分の姿が映り、しかも換気のために窓が開いているので揺れる。もう、そっちにしか目がいかないよ!と思って、正直に言った。あの、自分が映ってとても気が散ります。

そうですよねーと言って、となりの検査ブースに移動させてもらった。ここの眼科は3カ所横並びで検査ブースがあって、両端のブースには透明シートがかかっていて、真ん中にはシートがかけられていなかった。おそらく、距離を取るために、そのブースは使わないように工夫していたんだと思う。でも、柔軟に対応してもらって感謝である。お互いマスクをしたままだったが、レンズが曇るようだったらずらしてくださいねーと言われて、メガネ生活をしたことがない私は、ああ、そうか、マスク&メガネは息で曇るんだなあ、メガネが曇らないマスク曇りにくいマスクって売ってるよなあと思った。手元用の検査は、だんだん文字が小さくなる本を手にもってひらがなを読む。1文字目だけ読むのは楽だけど、2文字目を順に読んでくださいっていうのは、脳の処理的にちょっと難しいなと思った。

視力の検査と、目と目の間の距離を測ったあと、レンズを入れたまましばらく過ごして違和感がないかどうか確かめてくださいと、過去の週刊誌を渡された。細かい字が読めるかなーとパラパラする。九龍ジョーさんの文章が載っていたので読む。中近両用ということだったので、室内も見まわす。うんうん、まあ、普通に見える。というか、室内では裸眼でも困ることはないんだよな元々。そうかそうか、でもかけっぱで手元と部屋の中見れるのが利点なのか、そうかそうか。

あー暇だなあと思って過ごしていたところで、名前を呼ばれて、どうですか?と聞かれた。特に酔ったりもしなかったし、あ、大丈夫そうですと答えた。中近両用レンズの特性や、メガネ作るときのポイントを丁寧に教えてくれて、質問も答えてくれて、いい人だなあと思った。

診察室は違う階にあるので移動。診察待ち。予約をした時に一時間くらいかかりますよーって言われていて、ここまででちょうどそれぐらいかかっていたので、あとちょっとだなーと思ってたら、そこから30分くらいかかった。呼ばれた後は、いつも通り術後の観察、処方の確認くらいでさっと終わってしまった。ちょっとかゆい気がするんですけど、と訴えたけど、目薬ほしいほどかと聞かれるとそこまでではなかったのでいらないですと言った。今思えば見え方メモをここでも出すべきだったんだけど、思い至らず、まあ、さばさばっと終わった。

お会計が意外と安かったので、保険証がまだないのですけど、これで合ってますか?と確認したら、やっぱり3割計算になってたみたい。お手数かけます。あー5月は3カ所で病院に行って、薬局も2カ所行ったから、清算面倒だなあと思ったけど、領収書と処方箋をもらった私は、また一歩新しい見え方に近づいたのでした。

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