魔法に出会った日
プログラムというものに初めて触れたのは中学1年の時だったと思う。
友人の家にはMSXというゲーム機(実際はパソコン)があり、ちょくちょく遊ばせてもらっていた。
ある時、友人が持っていたMSXの雑誌を見せてもらう機会があり、パラパラとページをめくっているとプログラミング入門のコーナーが。
そこにはBASICで書かれた「もぐら叩き」のコードが記載されていた。
2ページ程度のコードだったと思う。
プログラミングという言葉は知っていても具体的な作業を知らなかった自分はこの数ページの文字の羅列でゲームが動く、ということが信じられなかった。
半信半疑で記載されている謎の呪文を打ち込み始める。
MSXをゲーム機としてしか使っていなかったため、キーボードを打つ、という行為も初めてだった。
2時間ぐら いかかっただろうか、全てのコードの入力が完了した。あとは「RUN」と入力し、エンターキーを叩けばいいらしい。
>RUN
動いた・・・ゲームカセットが刺さってないのに、もぐら叩きゲームが動いている・・・魔法だ。
プログラマーという職業って魔法使いだったんだ!
なりたい!プログラマーに!
なりたい職業が漫画家からプログラマーに変わった瞬間だった。
それから数年後、ここでプログラマーになっていれば綺麗な流れなのだが、気付けばシステム運用・保守という仕事に就いていた。
プログラムを組みたい!という欲はほとんど無くなってしまったけど、あの時の感動とプログラマーへの尊敬の念は失われていない。
朝起きて夜寝るまで、プログラマーが作った魔法無しではもう生活できない。
このnoteだってそうだ。
ありがとう、プログラマーさん。
ちょっとだけお願いなんですが
スマホで改行しやすくしてください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?