【2日目】僕の日記〜あたたかくないカレー編〜
芸能人(主にアイドル)はすごい。
なんせ「晩御飯にカレーを食べた」という、誰の人生でも起こりうる出来事で、かつ特段思い返さないような事柄についてブログを書いているからだ。しかもそのほとんどが想像の域を超えない。
・カレーを食べた。
・美味しかった。
・あなたはどんなカレーが好きですか?
そんなもんだ。
ちなみに僕もカレーを食べた。
しかも、特に美味しいといわれる2日目のカレー。
シャバシャバ系の中辛チキンカレー。圧力鍋で煮込まれているからチキンはほろほろだ。
話は少しズレるが、僕の悪癖のひとつに「食べるときのアツアツ感に頓着しない」というものがある。
コンビニ弁当は「あたためますか?」と聞かれればあたためるが、あたたまってなければそのまま食べることも嫌ではない。
家族と食べるタイミングが遅れて冷えてしまったみそ汁もぬるいままお椀に注ぐ。
今日食べたカレーだって一応火にかけたが、一度ボコッとなったから火を止めたし、白米にいたってはあたためていない。火にかけたカレーをかければあたたまるだろう。
要は面倒くさいのだ。
美味しくいただくための努力を惜しむ。
そりゃ、あたたかければ美味しくなるのは知っているが、あたたかくなくても美味しいものは美味しい。
不満はない。
しかし今日はタイミングが悪かった。
中途半端に冷やっこいカレーを食べながら見ていたテレビでは“毒ハブを捕まえて調理してみる”という人の業が反映されたような企画が放送されていた。
その調理中の映像で流れた、ハブの皮を剥ぐシーン。
つるつると剥ける皮から中の肉が露わになる。
ハブのシルエットそのままに、調理前の鶏肉のような色のものが映し出されるのは、正直心地よくなかった。
「おおー!簡単に剥けるー!」じゃないんだよ。
気持ちよくねぇわ。
そんな映像を見ながら中途半端に冷やっこいカレーに浸かった、中途半端に冷やっこいチキンを食べた。
なんだか気分が落ち込んできた。
これはカレーライスをろくにあたためなかった僕が悪い。
食事中にテレビを見ていた僕が悪い。
そのシーンの時に食事をし始めた僕が悪い……のか?
最近ハマった社畜の口癖を真似してみたが、気分が落ち込むだけで救いようがない。そりゃ社畜にもなるわ。
アイドルを真似して今晩のカレーについて思い返してみたが、結果的になんだか気分が悪くなった。
やっぱりアイドルってすげーな。
特に利用するあてがありません。ごめんなさい。