コピーライターとして生きたい僕がデザインを学ぶことにした1ヶ月の話【1日目】

1ヶ月間、デザインの学校に通って勉強することにしました。実質20日程度なのですが、平日4日間みっちりとデザイン漬けの日々になります。僕は「書く仕事」、いわゆるコピーライターを生業にしていきたいと考えていまして。

で、なぜ今このタイミングで勉強しようと思ったかというと。1つはシンプルにずっと憧れていたから、みたいな理由があります。

これまで学んだ経験は一切ないのですが、仕事の中で企画書やフライヤーを作っているとき。完全な感覚で作っていただけなので、デザインの「デ」の字もわきまえていない、かつ果たす役割も一切理解していなかった状態ですが、とても好きな時間だったんですね。なんというか昔から職人気質で、作りはじめると細部にこだわって作り込みたくなるところがあって。何もないところから形にする、というのが好きなのかもしれません。なので今回それなりにお金がかかる中で一念発起したのは、やらないと後悔が残りそうだからという理由が大きかったです。

で、もう1つの理由は、「書く仕事」との相性が良いのでは?と思ったことです。例えば、ポスターを作る、HPを作る、名刺を作る。書く仕事は言葉を用いて「知ってもらう」(とてもざっくりいうと)仕事ですが、言葉単体で完結することはおそらくあまりなくて。いわゆるビジュアルという表現と組み合わさる形で世に出るものだったりします。もちろん企画書を作る場面もこの先たくさんあると考えた中で、言葉だけでなく見せ方の部分でもより相手に届くものを作る上で、きっと役立つなと。

僕自身が、書く仕事でやっていきたいと志したことが30代に入ってからで決して早いスタートではないと感じた中で、何か掛け算的に武器となるものを増やせないかと考えた結果、デザインをやっぱりやってみよう!と思いいたりました。

身近にデザインの道でずっとやって来た方がたくさんいて、そういう人たちの話を聞くととても今から特化して極めるのは難しいと思う一方で、デザインにも理解があり、自分でも少し手が動かせる。最終的な表現物が、よりお客さんの悩みを解決する可能性を上げてくれるものになるように。そこに寄与できる「書く人」になれたらなと思っています。

「デザインはセンスではない」

初日の講義で印象的だったのが言葉でした。

例えば、ある赤い色のポスターを見かけて、かっこいい!と思ったとする。そしてまた別の日に、別の会社が作った全く同じ色のポスターを見かけて、同じようにかっこいいと思ったとする。それは自分自身が、心を惹かれた証拠という話。

デザインには「目の解像度」というものがあるらしく、最初はそもそも何がいいデザインなのかをきちんと見れるようにすることが大事なんだそうです。普段、直感的で無意識にしか処理していない「気になってる(気になった)」デザインについて、それがなぜかを分析して、言語化していく。そうすると知識が自分の中で体系化されていって、いざ作るぞ!となった時に、じゃあどんな手順でどう作っていけばいいのかが再現できるようになる。

ということのようです。なるほど。

そんなのひと月足らずで身に付くわけないことは重々承知なのですが、少なくとも日々の中で目にするデザインに立ち止まり、分析しはじめてしまう癖がつくくらいには、感度が高くなる状態になれたらなと思います。

終えたとき世の中をどんな景色で捉えられるようになっているのか、これからとても楽しみです。

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