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【ニューカッスル】噂と共に、補強ポジションを考える


22-23シーズンに躍進を遂げて、来季はCLの舞台でも戦うニューカッスル・ユナイテッド。早くもミランからイタリア代表MFサンドロ・トナーリの獲得が決定した中、もう1人のターゲットと噂されていたドミニク・ショボスライはリヴァプール移籍が濃厚と言われ、当然ながら全てがプラン通りとはいかない夏を過ごしている。

移籍の噂も含めて、私なりにあくまでも個人的な意見として各ポジションの補強について考えてみたい。

・GK
補強優先度:★

ここはニック・ポープという大きな柱が君臨し、サブにもマルティン・ドゥブラフカ、ロリス・カリウスという実力者を擁する。補強の必要度はかなり低いと言える。

ドゥブラフカ、カリウスのどちらも退団するようならば2ndキーパーの穴埋めは必要だが、その可能性は少ないと考えられ、ポープ+どちらかor両名という体制が続けば何も心配は要らないか。

・CB
補強優先度:★★★

ファビアン・シェア、スヴェン・ボトマンの二枚看板で多くの試合を戦ったCBも早急に補強が必要なポジションでは無いか。とはいえ、同じCBのダン・バーンがレフトバックとしての地位を築いたことを考えると、ジャマル・ラッセルズの他にもう1枚加えたいところか。それであれば、シェアの後継者としてボトマンの相棒を長期スパンで務められる若手が理想的に思う。

噂に上がった主な選手としてはジャン=クレール・トディボ(ニース)、ヨアキム・アンデルセン(クリスタル・パレス)がいる。若手という点ではトディボに期待したいが、アンデルセンはプレミア経験者という点で計算が立ちやすく年齢もまだ27歳と向こう数年は主力を張れる筈。どちらが加入しても嬉しいところ。

・RB
補強優先度:★★★★

キーラン・トリッピアーという絶対的なプレーヤーがいるため、スターティングイレブンに関しては何も不満がないライトバックだが、逆に言えば彼の代わりを担える選手が欲しいところ。
ハビエル・マンキージョや、怪我からの復帰が近いエミル・クラフトらも実力者ではあるが年齢バランスを考えると若手の台頭が望ましいか。冬に獲得した21歳のハリソン・アシュビーがブレイクを果たせば心配は無用であるが。

補強の噂としてはティノ・リヴラメント(サウサンプトン)のニュースがここにきて浮上。まだ20歳で、イングランドの世代別代表歴もある逸材。怪我に悩まされてはいるが長い目で見ればトリッピアーの後を継ぐポテンシャルは高い。

・LB
補強優先度:★★

201cmの長身を誇るダン・バーンがすっかりサイドバックが板につき、さらにはマット・ターゲットという実力者が控えることから、あまり心配事の無いポジションと言える。

とはいえ補強の噂もあり、キーラン・ティアニー(アーセナル)やテオ・エルナンデス(ミラン)といった代表クラスの選手の獲得を目論む。加わることになれば頼もしいが個人的には優先度は高くないと考える。

・DH
補強優先度:★★★★(トナーリ獲得が決定)

ブルーノ・ギマランイスという大黒柱が務めるアンカー。ここもライトバック同様に彼の代わりを担うプレイヤーがいないことが悩みだったが、サンドロ・トナーリを加えたことで解決に大きく近付いた。

そのほかの補強候補としてはフランス期待の新鋭ケフレン・テュラム(ニース)の名前が。攻撃のタクトを任せられるトナーリと、フィジカルと対人に優れるテュラム。仮に両者獲得となればギマランイスやトナーリをインサイドに配置するオプションなども検討でき、戦術の幅が広がり質の高いターンオーバーが可能になるか。テュラムの動向にも注目したい。


・IH
補強優先度:★★

ジョエリントン、ジョー・ウィロック、ショーン・ロングスタッフと粒揃いのインサイドハーフ。さらには若手のエリオット・アンダーソン、終盤にデビューしたルイス・マイリーもいる。個人的にはWGで見たいが、アンソニー・ゴードンもこの位置を務めたこともあった。
トナーリを加えたことで、選択肢に広がりも増え、特別新たな選手を迎える必要性は無いようにも見える。

とはいえ、ドミニク・ショボスライを狙っていたことから補強のプランを持っていることは事実。
ここにきて、デンマーク代表のイェスパー・リンドストローム(フランクフルト)や、イングランド代表のコナー・ギャラガー(チェルシー)の名前が挙がる。ともに23歳の若手選手だが、本格的な動きがあるのか注目。

・WG
補強優先度:★★★

右はミゲル・アルミロンが覚醒の兆しを見せ11ゴールをマーク。ジェイコブ・マーフィーも要所で印象的な活躍を見せ、この2枚のクオリティは悪くない。もう1枚実力者がいると頼もしいか。

左サイドは、アラン・サン=マクシマンが少し不本意なシーズンを送ったが、出場すれば自慢のドリブルも含めて存在感は発揮。
冬に加入した逸材アンソニー・ゴードンもいれば、ジョエリントンがプレーすることも。終盤にはストライカーのアレクサンダル・イサクのコンバートに踏み切り、エースのウィルソンとの得点源2人の共存を実現した。現状はイサクが一歩リードか。

噂として名前が挙がるのは、リース・ネルソン(アーセナル)やフェデリコ・キエーザ(ユヴェントス)、ハーヴィー・バーンズ(レスター)。
ネルソンはウィロックとも旧知の仲であることや、アーセナルではスポット的な起用でもインパクトを残していることから長いプレータイムを与えれば更なるブレイクの予感も。
キエーザはイタリア屈指のプレーヤーであり、同胞トナーリの獲得もありコンビネーションにも期待できる。バーンズもレスター降格に伴い争奪戦が予想される実力者だ。
とはいえキエーザ、バーンズに関しては左サイドをメインとするプレーヤーには困っていないため、現実的では無い予感も。

・CF
補強優先度:★★★★

31試合18ゴールのカラム・ウィルソン、22試合で10ゴールのアレクサンダル・イサクというトップクラスのストライカーを2枚擁するため、問題視する要素は少なく見える。
とはいえ、イサクにはウイングでのレギュラー起用も考えられ、ここにもう1枚実力者が加わると前線のチョイスに幅が広がり、CLを戦うチームにおいて重要なポイントになりそうだ。

直近で噂に挙がっているのは、ユスフ・エン=ネシリ(セビージャ)。しかし、エースのウィルソンがいることを考えるとベンチになりうる選手に対して使うには予算の問題が気になるところ。とはいえ、加入となればこれほど頼もしい選手はなかなかいない。現実的には、ローテ要員でリーズナブルな隠れた実力者を狙うのが吉か。


・まとめ

個人的に補強が必要と思っていたポジションは
①【DH:ギマランイスの負担軽減】
②【RB:トリッピアーの代役・後継者】
③【CF:イサクWGならローテ要員】
の3つだが、①に関してはトナーリ加入で概ね解決と言っていいので残り2つに期待したい。
まだまだ始まったばかりのマーケットから目が離せない。

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