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イスラム×地中海×アフリカ(チュニジア①)

僕は交換留学でドイツのシュツットガルトという街に住んでいる大学生だ。
思っていたより時間に余裕のあるドイツでの学生生活、この時間を活用しない手は無い!と言うことで、アフリカ・ヨーロッパ等なるべく沢山の国に訪れようと思っている。
せっかくなのでこうした旅行記という形で残していこうと思う。

チュニジアに3泊4日の旅行に行ってきた。チュニジアと聞いて「名前は知ってるけど、どこにあるどんな国なのか分からない」という人は多いのではないだろうか。かく言う僕もその一人だった。ところがこの国、「アラブのエキゾチックな雰囲気」、「地中海沿いの気持ち良い気候」、そして「観光客の少ない秘境感(これが重要!)」を併せ持つ最高の国だった。

1日目

マルタからチュニス・カルタゴ空港へ

2023年12月24日
クリスマスイブ、僕はクリスマスとは無縁のアラブ世界に飛ぼうとしていた。
これまで滞在していたマルタからは目と鼻の先の距離だが、ヨーロッパとは別世界である。

2時間の遅延の末、飛行機に搭乗。かなり小さいプロペラ機だ。マルタ⇔チュニジア間の飛行機はさほど需要はないのだろうか。

プロペラ機の強い揺れに耐えること1時間、チュニジアに上陸!
僕にとっては「初めてのアフリカ大陸」かつ「初めてのアラブ諸国」である。

タクシーでチュニス市街地へ

とりあえず空港のATMで300チュニジアディナール(約14,000円)を引き出し、空港を出る。
非先進国に旅行する上で避けて通れないのはタクシー運転手との戦いである。チュニス空港でも無数のタクシー運転手が群がってくるという情報は掴んでいた。
ニューデリーで詐欺タクシーに引っかかり僻地に連れて行かれた挙句に2000円奪い取られて以来、「タクシーは絶対にUberを使う」と心に決めていた僕は、空港前の運転手の群れには目もくれず、少し離れたところまでズンズン歩き、そこでUberを配車することに成功した。

運転手と少し会話。
運転手「ニーハオ、チャイナ?」
僕「アイムジャパニーズ」
運転手「アイラブジャパン!トーキョー、ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ!」
気を遣って日本の知ってる都市の名前を羅列してくれたのだろうが、知識が偏りすぎていて笑ってしまった。

走ること20分、ホテルに到着。この時すでに10時半である。
ホテルの外観の写真を撮っていたりしたら、歩いていた警察に「早く部屋に入れ!」と注意された。ホームレスが何人かいたし、夜はあまり治安はよくないのだろう。
宿は「ロイヤルビクトリア」という、もともとイギリス大使館だった建物を再利用しているホテルだ。旧市街のシンボルであるフランス門の目の前に立地しており、値段はさほど高くなかったのでここを選んだ。

ホテルロイヤルビクトリア

先に到着していた友達と合流。今回は2人旅だ。
バスルームの装飾が最高!

2日目

バスステーションへ

2023年12月25日
2日目はバスに乗ってデュッガ遺跡という世界遺産に行く。
インターネットの先人たちの貴重な情報を頼りに、デュッガ行きのバスに乗るべくバスターミナルに向かった。

Gare Routière Nord、フランス語で「北バスステーション」かな?

バス会社のHPの時刻表に載っている7時のバスに乗るべく6時半にステーションに到着。
しかし、7時のバスは現在走っておらず、次のバスは9時出発とのこと。
とりあえずチケットを購入し、2時間暇を潰すことに。

このバスに乗れ!ということでメモを貰ったけど、アラビア語分からんて

旧市街散策

チュニスのメディナ(北アフリカ諸国では旧市街のことをメディナと呼ぶ)をぶらぶらすることに。
メディナ内の建物の色合いは白と青で統一されており、快晴の青空と相まってとても美しい。

地中海を感じられる配色
すごく綺麗
肉を直で担ぐおじさん、立派
チュニス市議会、国旗が赤いからか少し共産圏みたい
裁判所には西側諸国に異議を唱えるポスターがかかっている

デュッガ遺跡へ

そんなこんなで出発時間。
バスに乗り込み、デュッガ遺跡の最寄りの街であるテブルスークへ向かう。
それにしても、世界遺産に向かうバスだというのに誰一人観光客を見かけない。

2時間の移動後、テブルスークに到着。
ここでタクシーを捕まえて、デュッガ遺跡へ向かう。
遺跡からテブルスークに戻るのにもタクシーが必要なので、夕方になったら迎えにきてくれるように頼む。こちらはフランス語が話せず、向こうは英語が話せないのでなんとかジェスチャーで伝えるしかない。

この番号にかけてくれ!と言われるも、結局繋がらなかった

そしてデュッガ遺跡に到着!
デュッガとは「牧場」を意味し、もともとはチュニジアにあった王国ヌミディアの都市だったが、その後ローマの都市として神殿や浴場が建設されたという。

大神殿
浴場
リクガメを見つけた

4時間ほど満足するまで見て周り、デュッガ遺跡を後にした。
特に神殿は立派で見応えあり!

大量の羊に道を阻まれる

夕飯

チュニスにバスで戻りレストランへ。昼食は取れていないのでお腹はペコペコである。
イスラム教では飲酒は禁じられているため、多くのレストランではお酒を提供していない。しかし、結局みんなお酒が好きだし、酒を提供するレストランも一定数存在する。ということで、そんなレストランでディナーとすることに。

Cafe Bar Restaurant L'orient
チュニジアのビール「セルティア」、キンキンに冷えてて最高!!
チュニジアに来たら絶対マトンを食べろ!と言われた
クスクス、独特の食感が美味しい

大きいマトン肉とビールを2杯でお腹いっぱいに。
会計は約1200円。ヨーロッパで外食したらこんな値段はありえない。

大満足で2日目を終え就寝。
3日目は海沿いの遺跡であるカルタゴ、そして一大観光地シディブサイドへ向かう。


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