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余計な豆知識によってコミュニケーションに支障をきたすことを、これから「悪魔の豆知識」とよぶことにしよう

世の中には生活の役に立つ豆知識〈伊藤家の食卓とか〉、ムダ知識〈トリビアの泉とか〉があり、「へぇ~~~」と思わせる雑学が多い。



しかし…………ッ!!!



私には許せないことがある……ッ!!!



悪魔の豆知識だ!!!!!!!!!!!!!!!



私が勝手に名付けたので、今から説明しよう。

余計な豆知識により、コミュニケーションに支障をきたすほど、知らなければよかったいらない雑学を「悪魔の豆知識」という。



「悪魔の豆知識」はたとえばこうだ



T字路→丁字路


いわゆる「T字路」と呼ばれているのは本来「丁字路」なのである。

たとえばタクシーで「そこの丁字路を右に曲がってください」と言うと

運転手「?????????」

という顔をされる。

それならば「いわゆるT字路と言われているそこの丁字路を右に曲がってください」と言わざるを得なくなる。非常にめんどくさい。


何が言いたいかというと


こっちはちゃんと正しい意味で使ってるのに、相手が「あ、こいつ間違ってること言ってらー」と思われるのが嫌なのである。


このようなある一つの単語に対し、「正しい意味で使う者」と「誤用の意味でしかわからない者」との間でコミュニケーション上に齟齬が生じるのである。


あと、「確信犯」。これも厄介である。


『日本国語大辞典』によると


(1)法律で、政治的、道義的、思想的、宗教的な確信に基づく義務感または使命感によって行なわれる犯行。政治犯、思想犯などと呼ばれるものがこれに当たる。
(2)俗に、トラブルなどをひきおこす結果になるとわかっていて、何事かを行なうこと。また、その人。


本来の意味は(1)なのだが、今日誤用される「確信犯」は(2)で使用されている。しかも『日本国語大辞典』にも誤用例としての「確信犯」の意味も掲載しているので余計にたちが悪い。しかし「俗に」と言っているので、『日本国語大辞典』としても正しい日本語としての説明をさけるために「俗に」といっているので好感が持てる。


では日常会話でどのように言えばいいだろうかと考えたときにこう言うしかない。


「間違った意味での確信犯だよそれ~」


と言わざるを得ない。これが「悪魔の豆知識」である。

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