見出し画像

もしタイムマシーンがあったら僕は…

「もしタイムマシーンがあったとしたらいつに行きたい?」とか「もし無人島に1つだけ持っていくとしたら何?」みたいな質問に対して、真剣に考えたことあるだろうか。

ぼくはない。

いや、考えたことがない。そのような反実仮想な話をして何が楽しいのだろうかまで思う。

さて、なぜこんな議題にしたかというと、表題の通り、「もしタイムマシーンがあったら…」の質問に対し、自分なりの最適解を見つけたからだ。

この手の質問の回答例として

・未来の自分が何をしてるか知りたい
・エジプト文明の時代に行きたい
・邪馬台国が本当はどこにあったか知りたい

だろう。

僕はイマイチう〜んだと思う。

なぜそんな大昔の過去のことが知りたくなるのか。なぜ未来の自分のことが知りたくなるのか。

過去はもう過去の話。未来の自分が何をしてようと、未来は自分の手でいくらでも変えられる。

2018年に放送された『色づく世界の明日から』というアニメがある。祖母の魔法で、西暦2078年から2018年へと送られた女子高生月白瞳美の物語を描いたタイムトラベルアニメだ。

観続けていくと大体の結末が予想出来てしまうが、それがあるからこそラストが切なく、なんとも言えないエモいアニメだった。青春群像劇といってもいい。

この手のタイムトラベルアニメの共通するところは、過去に何かトラウマを抱えた主人公が過去を通じて今の自分を見つめ直すところにある。

ただ過去にタイムリープして、何があったかなんてどうでもいい。過去のことなんて調べればいくらでもわかることなのだから。

閑話休題。本題に戻ろう。

もしタイムマシーンがあって過去にも未来にも行けるのなら僕は「自分が生まれた日」に行きたい。

自分が生まれた日はどんな天気で、街はどんなで、両親は何を思っていたか。それを目に焼き付けたい。僕の誕生日は8月なので、めちゃめちゃ暑い日だったのだろう。僕の名前はいつ決めたのだろう。生まれた瞬間、両親はどういう気持ちで僕のことを見ていたのだろう。

ちなみに僕の母と兄の誕生日が2日違いである。母は「自分の誕生日プレゼントが今までの中で最高の宝物だった」と言っていた。僕にはまだわからないが、初産で激痛の中産んだかわいい我が子を見て、自分の誕生日プレゼントだとわかった瞬間、「最高の宝物だった」と出る母の一言がエモいとまで思ってしまう。

今までこういう話は両親か上の兄からしか聞けなかったが、今の自分が過去に戻って、生まれた日の自分を俯瞰して見てみたい。

過去の自分を見たり、生まれた日の自分を見て何を思うのだろう。僕はこの世に性を授かった瞬間をこの目に焼き付ける。そしてそのとき、この世界の誰よりも1番祝福されているのが自分であると確信したい。

この記事が参加している募集

#スキしてみて

527,736件

よかったらサポートもしていただければ嬉しいです!いただいたサポートは読書に充てたいと思います!