乗る場の日「紙芝居をかじりたい!」(たちくらようこ)
2月半ばの2月にしてはあたたかい午後、乗る場の日「紙芝居をかじりたい!」が開催されました。
乗る場ができたころから行っている月1回のアトリエオープンデイ「乗る場の日」は、2023年からゲストをお呼びするスタイルになりまして、1月は俳優の端田新菜さんとオープンダイアログの会、2回目の今回は、劇作家・演出家・ワワフラミンゴ主宰の鳥山フキさんをお招きして紙芝居作ろう!読もう!という会です。
なぜ紙芝居なのかというと、昨年12月にあった「言葉に乗る会」をきっかけに、乗る場にわかに紙芝居ブームが起きているのです。鳥山さんは紙芝居つくったことあるらしい、という噂をききつけ、今回ゲストにお招きしたのでした。
ワワフラミンゴについては、とりあえずこちらの動画から、ワワフラワールドをご自身の目で確かめてください・・・
当日
今日の参加者は、俳優の川隅さん、福岡出身の植木さん、乗る場常連のカキヤさん、と鳥山さん。乗る場からはカゲヤマさん、朝比奈さん、とたちくら。※今回の写真・動画は、たちくら撮影&参加者の方提供です。
ウォームアップ的に、言葉に乗る会のときに購入した紙芝居を読んでみました。
カゲヤマさん「読むの上手ですね・・・」
実は紙芝居をちょっとだけやったことある川隅さん、いままで乗る場で読まれた紙芝居の中でいちばんちゃんと紙芝居しています。
さてここでなんと!
鳥山さんの新作紙芝居上演!!
なんと今日のために3作も書き下ろしてくださいました )^o^(
※有料部分に鳥山さん作・読みの「サルの王国」全編動画をのせました。ぜひ、ぜひ・・・・ご覧ください!!
お話の楽しさもさることながら、なんだろうこの読みやすさ・・・?! 俳優目線の衝撃を受ける川隅さんとたちくら。これまで読んだ紙芝居は、濃いめの演技が求められるというか、喜んだりしょんぼりしたり心配したり、台詞でしっかり感情表現しなきゃいけなくて恥ずかしい感があったのですが、鳥山さんの台詞、がんばらないで読めちゃうぞ。
「一人称なのもポイントでは」とカゲヤマさんの指摘が。たしかに、外から解説するナレーションがないのもポイントかもしれません。こんな紙芝居もありうるのか・・・!
創作タイム1
ここからは、おのおの創作タイムに入ります。
30分だけだし、あらすじだけとか、絵だけとか、「なにかひとにみせられるもの」をつくる、という時間だったのですが、みなさんすでに紙芝居つくりはじめてます。
どうしようぜんぶおもしろい。
休憩1
紙芝居を描くとき、 欲望で描く/おはなしで描く ってあるよね、という話をしました。この技つかいたい!おはなしは後で考える!派と、まずはおはなしから考える派。映画っぽい/マンガっぽい ていうのもありますね、カキヤさんのは映画ぽいな、などなどなど。
創作タイム2
再び創作タイム!さっきの続きをつくってもよし、新作を書いてもよし。
カゲヤマさん「読んでる人は誰なんだ?ていうのを作品にしたいんですよね・・・」
たちくら「飲み会はじまってすぐと終盤、みたいな雰囲気の変化を出したい・・・」
創作意欲かきたてられてます。
休憩2
鳥山さんに、なにから考えてつくってるのかきいてみました。
基本的にはそのときに興味があるもの。
例えば新作の「サルの王国」は、youtubeで耳が聞こえず言葉がわからないけど外国で暮らしている人の映像をみて、ジェスチャーだけでこんなにいけるんだ、と思ったこと。あと、そのとき好きだったお相撲。
やっぱり素直な興味に乗ってみるのは大事みたいです。
創作タイム3
乗る場メンバーではさいごに合作できたらいいね~って言っていたのですが、豊かな作家性をむりやり一つにまとめるのはもったいない!となり、他の人のを読んでみる、というのをやってみました。
その前の準備。他の人でも読めるように、台詞を整理したり、めくり方メモを書いたり・・・
めくりメモにも個性がでます ⇩植木さんのめくりメモ⇩
⇩鳥山 作・朝比奈 読み
⇩朝比奈 作・たちくら 読み(撮影:川隅奈保子)
自分がつくったものを他の人が読んで、みんなが見てる・・・
なんとなくたちくらが、そしておそらく全員が思ったことは
「うれしい・・・!!!」
30分でつくれて、他の人でも上演できて、みてもらえるって、すごい!
「名作じゃなくても人に喜んでもらえる・・・」
演劇では常に名作を作ろうとしてしまうカゲヤマさんが、名作縛りから逃れられるメディアをついに発見しました!
紙芝居の、つくるほうの楽しみにも気づいてしまった・・・
紙芝居沼にさらに一歩足を踏み入れたところで、本日の乗る場の日はおしまいです。
♪ 来ていただいた皆さん、鳥山さん、ありがとうございました ♪
また遊びましょう・・・♬
作った作品は、乗る場のフリー紙芝居として設置されることになりました。乗る場にいらした際はぜひ読んでみてください ♪
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