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ニチアサが好きだ No.6 陽炎の意味

○リバイス6話感想

カゲロウ本格始動

エビルの正体は大二から生まれた悪魔カゲロウで、ツーサイドライバーを渡したのは狩崎だった!!今回の頭のエビルの戦闘シーンかっこよすぎだろ。影の演出から上から見下ろすエビルの妖艶さがたまらない。

カゲロウのキャラクターがまた悪魔っぽくて良い。まだ喋る悪魔は今のところバイスしか出てなくて、バイスは人間臭いお調子者だが、2人目の喋る悪魔カゲロウはゴリゴリに悪い部分だけ抽出したような悪魔(それも頭脳派)のようだ。性格の描写は餃子カレーを五十嵐家で食べるところにも大きく現れており、子供と言われるのにかなりムカついていた。前回のヒロミとの不自然なコーヒーについてのやりとりはその伏線だったのね。攻撃的で大二のことも「バカ」と呼んでおり、残忍さを持ち合わせていそうでこれからどうなるか楽しみだ。ていうか日向さん演技うますぎ。さすが菅田将暉と言われただけある。

エビルの目的などは明かされておらず、なんで出てきたのかも明かされていない。そもそも最初から攻撃的な大二は実はカゲロウだったというよりは、最近カゲロウが発現したと考えられる(仲直りしてたし)。さらに悪魔の発現方法がいまだに謎だ。バイスは自分の体を持っている点・契約(スタンプ)で実体化する点は普通のデッドマンと同じだが、実体化しなくても一輝にはバイスが見えているし、最初に一輝の前に現れた(声だけ)ときはまだ契約していなかった。ここにカゲロウという別パターンが加わった。カゲロウは大二の体をのっとって発現している。これはバイスとも普通のデッドマンとも異なる。どちらかと言えばデッドマン(フェーズ2)やオルテカ・フリオ(ギフテクス)と同じようなパターンに見える。大二はカゲロウのことを知っているのか?カゲロウと契約を交わしたのか?カゲロウについてはわからないことだらけだ。

狩崎が怪しい話とツーサイドライバーっていう名前

狩崎はなんでツーサイドライバーをカゲロウに渡したんだ?これも実験の一環か?なんだか異分子が現れながらも狩崎の実験が進んでいるようで不気味だ。やはり狩崎は悪魔のような科学者なのだろうか…。

ツーサイドライバーっていう名前、最初はなんか2側面にスタンプくっつけるところがあるのかなって思っていたがよく考えたら大二とカゲロウでツーサイドっていうことか!リバイ+バイス=リバイス(2人で1人の仮面ライダー)に対して人間には側面があるというアプローチできたのは興味深い。このドライバーの変身方法などはまだ明かされていないので音声などと合わせて楽しみだ。次の仮面ライダーデモンズのベルトも注目。

カゲロウは大二の側面?悪魔はその人の違う顔?

ここまで書いてきて側面の話がつながったからカゲロウについてもう少し深く掘り下げたい。大二の側面としてカゲロウという悪魔が生まれたのだろうか。それなら大二を「バカ」と呼んでいるのもうなずける。大二は自分の弱さが嫌いだからだ。大二が抱いていた兄への複雑な思い・鬱憤がたまってその大二の黒い部分を引き受けて生まれたのが大二の側面であるカゲロウであるのかもしれない。そうすると大二は一輝を憎んでいる(羨んでいる、憧れている、批判している)ところがあるため、カゲロウは一輝ばかりを狙うのだろう。人は誰しも裏の顔を持っている。それが人間の、悪魔の面(顔)である、ということだからカゲロウは大二の顔をしているのかなと思った

一輝はどっちかというと「お節介」が中心にあり裏表がなさそうに見える。ただ本心では何かいろいろ思ってそうだ(家族の銭湯のためにサッカーをやめたとか?)その本心として出てきたのがバイスで、だから家族を食べようとするのか?てかなんでカゲロウは大二の体を乗っ取れるのにバイスはできないんだ?この違いに何かヒントがあるのだろうか。

陽炎の意味

カゲロウの名の由来は「陽炎」だろう。では陽炎とは何なのだろうか。

かげろう かげろふ【陽炎】
〘名〙
① 光と影とが、微妙なたゆたいを見せる現象。強い直射日光で地面が熱せられ、地面に近い空気が暖められて密度分布にむらができるために、そこを通過する光が不規則に屈折させられて、揺れ動いて見えるもの。特に、春の晴れた日に、野原などで見られる現象をさすことが多い。平安時代以降の和歌では、あるかなきかに見えるもの、とりとめのないもの、見えていても実体のないもののたとえとされることが多い。また、「かげろう(蜉蝣)(一)②」と混同して解され、はかないもののたとえとなることもある。かぎろい。かげろい。

コトバンクより

つまり陽炎は光でもあり影でもある。カゲロウは悪の部分だけではないというのがまず面白い。光と影の間で揺れ動くのが陽炎でカゲロウなのだろう。とすればカゲロウはただの悪人(悪魔)ではなく何かれっきとした目的があると思う。自分を光と正当化できると同時に影である何かが。また大二の影ではなく陽炎であるということで大二の光の部分でもあり影の部分でもある、さらに光と影のたゆたいということでカゲロウは大二自身であり大二自身でない存在なのではないだろうか。カゲロウ自身の存在、大二自身の存在について悩んだりする展開もあるのかな?さらに「光が不規則に屈折させられて、揺れ動いて見えるもの」という説明も興味深い。カゲロウは光が不規則に屈折させられた存在なのだ!大二くんもいろいろ苦労があって屈折して生まれたのがカゲロウっていうことだと思う。さらに最後の「見えていても実体のないもののたとえ」「はかないもののたとえ」という説明。カゲロウは実体がない!それにはかないものなの?悪魔っていうものがそもそも(本当は)見えていても実体のないものであるから、もうぴったりすぎる名前だと思う。最終回まで見終わった後に、この説明を読み返してこういうことか!ってなりたい。

人間は結局悪魔なのだろうか

リバイスは「人間=悪魔」を書きたいのだろうか。この結論は最終回にならなくちゃ出ないと思うが、このリバイスの根幹ともいえるテーマに大二の側面として登場したカゲロウが絡んでくるのは間違いない。人間は確かに悪魔的な側面も持っている。でも悪魔だと言い切れるか?そこら辺が深掘りされるのに期待。

一輝とバイスがリバイスになってきた

一輝とバイスの今回の絡みはもうノリノリだった!1話2話と比べるとすごく仲良くなってきてコンビネーションもぴったり(事件の解決や戦闘においても)なのが存分に伝わった。バイスが可愛く見えてくる。ゼンカイジャーを含め表情がないのにキャラクターの表情を見せてくるのはスーツアクターさんたちの圧巻の技術でいつも驚く。二人の仲がどんどん深まって2人で1人の仮面ライダーがかなり体現されてきた感じがある。でもなんでこんなにバイスは一輝に協力的なんだろう。ただデッドマンズと戦うのが楽しいからというのはちょっと考えなしすぎないか?そもそも悪魔だったらむしろ人間が苦しむ=一輝が苦しむ方向に動いたって良いはずだ(宿主の一輝が死ななければ)つまり一輝が事件を解決しようとするのを邪魔したりする方がよほど「悪魔らしい」。前の写真から一輝が消えた件からも何かをバイスは知っているのでバイスも目的があって一輝に協力しているんじゃないだろうか。バイスタンプを10個集めたらバイスがなんか強化されるとか。(そういえば今回カゲロウが五十嵐家のリビングにいるシーンで写真が映ったが大二とさくらしか映っていない写真が1枚あり、あとはみんな一輝は映っていた。)

社会に潜むデッドマンズ

裁判長がデッドマンズの一員だったということで、カルト的な宗教団体としての「デッドマンズ」というのを改めて認識させられた。裁判長はデッドマンズの構成員だった。ここから社会のいろんなところにデッドマンズのメンバーが潜んでいることがわかる。もしかしたら総理大臣も、フェニックスの隊員も、銭湯の常連さんも、五十嵐家の人もデッドマンズの一員なのかもしれない。怖い。それらの人が一気に人類に対してテロ的に反抗を始めたら社会はどうなるのだろうか。強大な「家族」の力とリバイスはどう立ち向かうのか。
この人がデッドマンズのメンバーだったのか!っていうのもリバイスの楽しみ方なのね。

パパ怪しくない???

「私だ」「わかった」「すすめてくれ」この電話怪しくないですか?ただの情報を持ってくるフリだったのか?パパもどっかの組織とつながってたりして。だとしたらこの口ぶりからしても上司の立場であろう。ただの考えすぎかもしれないが。「秘密」の仕事をしているブーさんと合わせて怪しい…。

さくらに近づくフリオ

フリオの人間の名前=玉置豪。さくらと同じ空手教室に入ったみたいだが、そこでのやりとりが面白かった。空手で自分を解放するという桜の言葉に反応するフリオ。悪魔も同じように自分を解放する効果があるからかな?桜がちょっと日々の生活の中で抑圧されているということがわかる(人間誰しもそうだが)。さくらも2人の兄と同じように悪魔を生み出すのだろうか。それはどんな悪魔なのか。フリオはさくらをどのように利用するのか。目が離せない。

次回予告:ライダーマンのラがつくさくらが4号ライダー

変身失敗おじさんがついにクモバイスタンプを使って仮面ライダーデモンズに変身!よかったねヒロミ!!コウモリもクモも仮面ライダーシリーズで敵のモチーフによく使われやすいがあえてそこを今回はライダーのモチーフとして選んでいるのだろうか。初代「仮面ライダー」の第1話の敵も蜘蛛男ということでそこも気がかり。デモンズはリバイス(1号ライダー)の前に立ちはだかるのか?

一輝、大二、ヒロミだから次は4が名前につく人が返信というツイートを見た。私はあえて1号、2号、V3ときたから次はライダーマンで名前にラがつくさくらが4号ライダーと主張したい

あと縄田さんスケボーできたんですか!?キラメイジャーのラクビー邪面といい東映はスポーツの波に乗るのが好きだなあ。

○ゼンカイジャー31カイ感想

全員合体は正義

ついにきた!全員合体!!ゼンリョクゼンカイオー!!!

まずは感動の全合体でした。最高。

昨年のキラメイジャーをはじめ多くの戦隊は最初から全員合体するもの。ただゼンカイジャーはそれがなかった分感動は大きい。特に最初はバラバラだった彼らがここまできたのかと目頭が熱くなる。

てか全合体想定したなかったってバンダイ嘘だろ。めちゃくちゃきれいに合体してたじゃん。ますます欲しくなるゼンリョクゼンカイキャノン!

ゼンカイジャーの「欠落」

東映の公式ホームページに「ゼンカイジャーはそれぞれが欠落を抱える物語」と書かれていた。なるほどだからゼンカイジャーは面白いのか。

故郷を失ったキカイノイドたち(ジュランもガオーンもマジーヌもブルーンもそれぞれ個人的な欠落も抱えているが)、家族を失った介人(ステイシー)も、弟の姿を変えられたゾックスたちも、笑い合いながら、欠落を埋め合いながら、「家族」「仲間」として戦っている。この欠落したもの同士が合体したからこそゼンリョクゼンカイオーは泣けてくる。最高だよゼンカイジャー。この結構シリアスなテーマをこれだけワチャワチャやりながら伝えてくるのもすごい。「欠落しててもいいよね!」「欠落してるからいいよね!」と介人たちは全力全開で伝えてくる。介人の他世界の住人や異種族であるキカイノイドたちへの優しさ・彼らとの「共存」の精神について以前触れたがきっと介人がそういう優しさを持っているのは自身もなくしたものがあるからなんだなって思った。この凸凹戦隊ゼンカイジャーをもっと好きになっていく。てかもう30話って早すぎ。来年の春には見られないのか〜!!

今回もソウカイなハカイザー

ハカイザーいいなあ。よくあんな個性あるキャラづけをしたなあ。ブイメランはスーパー戦隊のロゴ意識かな?最後ゾックスがなんか介人と似ているって言ってたから、功博士の性格が元になっているまたは功博士が変身しているのは確定かな?

ギュウニュウワルド史上最強説

前回ホシガキワルドが最強のワルドと書いたが1話にしてそれを塗り替えるワルドが現れてしまった。ギュウニュウワルドである。いや東映の頭の柔らかさ!牛乳からよくこんな強いてきを考え出せるな!なんかものを白く染めるんだなーってことはすぐわかったがまさかデータまで真っ白にできるとは。このままだったら世界中大混乱だった。今やコンピューターが関わらない社会生活を送るのはもう不可能だ。ハカイザーのいう通り「文明が崩壊」するところだった。トジテンドは惜しいワルドをなくした。

セッちゃんはみんなのマスコットだチュン!

そんなギュウニュウワルドの能力からセッちゃんという友達の欠落にまでつなげる展開は神だ。セッチャンのデータが消え介人は(おそらく)31話やってきて初めて涙を流した。ずっとあんなに明るかった介人が泣くのからセッちゃんがどれだけ家族をなくした介人にとって重要な存在だったかわかる。視聴者にとってもセッちゃんの叫び声はゼンカイジャーにとって必要不可欠なものとなっていたのが、歴代戦隊を解説する声がないことで気付かされた。そっからの介人のゼンリョクゼンカイキャノンと合わさった決死の戦闘がもう好きすぎる。仲間のみんなが「こっちの雑魚は任せてお前は行け!」をやってくれるのが熱すぎるし、「どっばーん」っていいながら歩道橋から落ちるブルーンが可愛すぎるし。あまつさえ「介人と会った順ね!」!!!!最高かよ。もうゼンカイジャーが愛しくてたまらない。あの必殺技の時のワチャワチャ感がこれぞゼンカイジャーっていう感じでゼンカイジャーカラーが定まってきてるなあって思った。

ゼンリョクゼンカイキャノンとゼンリョクゼンカイオーが欲しい

ゼンリョクゼンカイキャノンとゼンリョクゼンカイオーについて公式がいっぱい触れていたのでそこの感想を。

あの歴代レッドが飛んでくる演出ってそんな思いつきで決まったもんなのか!あと前回から思ってたけどやっぱり背景の波は東映なのね。そしてドリームチームを結成できる機能について熱く触れられていたのもよかった。こういうカテゴライズとか大好きだ!そして予定外だった全合体。でかい!!!そしてフルCG!出番はそこまで多くはないかもしれないけどここぞという場面で再登場してくれるのだろう。楽しみだー!!

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