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まだまだ未開の地、アラスカへ(後篇)

前篇ではフェアバンクス~デナリ国立公園への旅程を紹介しました。さて旅のハイライトともなるデナリからアンカレッジを通過し、海岸の街ホィッティアーでの様子を綴りたいと思います。

デナリ最終日はラフティングに挑戦!

デナリの夏はアウトドア好きには最高かもしれません。ホテルのご主人に絶対楽しい!と勧められたラフティングに初挑戦してみることに。ホワイト・リバーの水は夏でも冷たく防水ばっちりのドライスーツを着てからラフティング出発地へと向かいます。

私たちのボートにはインストラクターのほかに6人が乗船。注意事項の説明が再度なされた後、約11マイル(18キロ)の急流下りが始まりました。波しぶきが想像以上にすごくてかなり真剣に漕がなければなりません。途中、カメラに向かってのスマイルスポットを数か所通過し、あっという間に下流に着きました。楽しかった!

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ラフティングで心地よく疲れた体には地元のビール。アラスカはお水が本当に美味しいので地元ビールも上手いはず、ということで近くのブルワリーへ。クラフトビール好きにはたまりません。

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いよいよ次の目的地へ

アウトドア活動満喫のデナリをあとに次の目的地アンカレッジへ。デナリからだとアラスカ鉄道で8時間、車では5時間ほどの距離です。アンカレッジはアラスカ州最大の都市。都心に近づくまでほとんど混雑もなくドライブすることが出来ました。今晩の宿泊はアンカレッジでもひときわ目立っているホテル・キャプテンクック。とてもシークな素敵なホテルでした。

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夕食はやはりシーフードレストラン!地元でも人気のサイモン&シーフォートへ。お勧めメニューはHalibut cheeks. 聞き慣れない魚ですがカレイ科の魚で日本語ではおひょうと言います。少量しか採れないおひょうの頬を調理したものがHalibut Cheeks。私は無難なサーモンを注文。おひょうの頬は味見させてもらいましたが濃厚な味わったことのないものでした。サーモンには合わなかったけれど甘いカクテルを注文。

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翌日、目的地、海辺の街ホィッティアーへ

ホィッティアーはアラスカで第2の港町。夏季は氷河クルーズツアーが楽しめます。他の海辺沿いの街でも氷河クルーズに参加できますが、ホィッティアーを選んだ理由が二つ。まず氷河に興味のあるのは私だけだったので、数時間程度のツアーが出来るのがここだけであったこと。そして二つ目の理由はホィッティアーという街に興味があったから。アンカレッジから行くにはトンネル(通称ポーテージトンネル)を通過していくのですが、このトンネルは鉄道とハイウェイを兼ねているというユニークなもの。どういうことかと言うと時間帯によって列車利用時間、車の利用時間帯と分かれています。トンネル通過するためには時間をチェックしていかないと長時間待つことに。

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さらにこの街の住民約200名は1軒のアパートに住んでいるというユニークな状況なことでtiktokから一躍有名となりました。このアパートは14階建て。建物内には郵便局、警察署、コンビニストア、クリニックも備わっており厳しい冬の間は外に出ることなくほとんどの用事を建物内で済ますことが出来ます。足りないのは酒屋だけとか。参加した氷河クルーズのスタッフもこのアパートに住んでいる、と言っていました。

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ではなぜ住民のほとんどが同じアパート内に住んでいるのでしょうか?これはホィッティアの街の土地97%を鉄道会社が所有しており、個人は家を建てることが出来ません。そこで戦前に建てられた軍用のアパートを利用しているということだそうです。せっかくなのでバーチ・タワー(アパート)の郵便局から自宅宛てにはがきを出しました。

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(ホィッテイア―の消印)

旅の終盤、氷河クルーズへ

さてお待ちかねの氷河クルーズ。快晴の中4時間クルーズに出かけます。プリンスウィリアム・サウンド湾は波がほぼなく、船酔いしなくて済みそうです。船内は結構混雑していたのでほとんどを外のデッキで過ごしました。氷河のかなり近くまで船は近寄ってくれます。

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クルーズも中半を過ぎたころ、若いスタッフのお姉さんたちがなにやら網で塊の氷をすくっています。この数百年はたっているかもしれない氷を使ってドリンクを作るため、ということを後で知りました。バーでは青いマルガリータを販売。$7の氷河ドリンクは格別でした。

コロナの影響でアメリカ国内から出ることが難しいがゆえに実現したアラスカへの旅。アウトドア派ではない私には何もかもが新鮮でした。

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主要のハイウェイは2レーンのみ。渋滞なんてありません。限りなく果てしなく広がる大地。今現在でもアラスカへの移住者は一人あたり$900が州政府から支払われるそうです。(詳細は各自調べてみてください)しかしサービス業界の人出不足は深刻でレストランでの通常よりも長い時間待ち、サービス縮小と今までなかったような問題に直面しているようですが、機会があれば次回はゆっくりめに海辺の街に滞在してみたいと思いました。

前篇・後篇とお付き合いいただきありがとうございました。今後もどうぞよろしくお願いいたします。



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