米国ドラマ「Breaking Bad(ブレーキング・バッド)」を観て思うこと

ステイホームと言われて久しいのですが、そうでなくても休みはドラマ・アニメ・映画三昧なのは、百万回いっておりますジブン、
最近は「Breaking Bad(ブレーキング・バッド)」にハマっています。
このドラマすでに終了していて、スピンオフも映画にもなっています。

実はドラマは、すでに観終わっていて、
スピンオフドラマ「(Better Call Saul(ベター・コール・ソール)」も観ましたが、映画「(El Camino(エルカミーノ)」は観ていません。
最初に「Breaking Bad」を観終わったとき、まだ映画は制作されてなく、ネットフリックスに上がってきたのも最近です。
このドラマは、観終わって久しいのですが、かつて観たことのないほどの何とも言えない話で強烈に印象に残っています。私の中での評価はとても高くいものなので、映画の情報を知ったときは、嬉しさと、不安があって観ていませんでした。「好評だったドラマの続編を映画にするとコケる」が(私の)通説なので。

さて、映画(El Camino(エルカミーノ)」の物語は、ドラマの最終回の直後から始まるらしい。ならば、おさらいがてらドラマを観直そう、と思った次第です。
でも、さっきも言ったように「かつて観たことのないほどの何とも言えない話で強烈に印象に残っています。私の中での評価はとても高くいものなので・・・」というドラマなので、流してさらりと観ることができず、結局じっくりとみている状況で、今シーズン4の9話目。シーズン5までなので、あともう少しです。

このドラマ、ガンを宣告された高校の化学の教師が、家族に財産を残すために麻薬製造をすることによって、彼や彼の周りの人生が大きく変貌していく話なんですけど、まあすごい話です。舞台もニューメキシコ州アルバカーキ。NYやLAなどではなく、ニューメキシコ。馴染みゼロです。
出演者も日本国内のみならず、米国内ですら無名の役者を適用しているので、予測*がつかない。
*話を知らなくても、そこそこの役者が演じていると、重要な役割なんだろうという「予測」がつくが、無名ならそれもできない、ということです。
私はオリジナルでも観ますが、吹替も好きで、よく観ます。
今回主人公の”ウォルター”は牛山茂さん。米国ドラマの「フレンズ」のロスやディズニー映画の「不思議の国のアリス」の白うさぎ、「ワンピース」のDr.ヒルルク、などを演じている大好きな声優さんですが、これがまあうまいのなんのって、もう、自尊心の塊のような、自分の勝手さ加減を人のせいにする達人というか、もうその辺の演技が半端ありません。
奥さん役の唐沢潤さんももう、気の毒なくらい上手い。
弁護士のソウルグッドマン役は、安原義人さん。よくもまあぺらぺらと悪知恵をまくし立てたり、でも急に小心者になったりと忙しい態度が上手すぎる!!

結構話題になったので、観た人も多いと思います。
2回目ですが、何度観てもこのドラマを観て思うことは、
「大事な決断は、最初が肝心。何事も初動だね」ってことでしょうか。
うん、絶対にそうだ。

ドラマ疲れしたときには、「近代文学を読む」ことにもハマっています。
太宰や芥川、夏目漱石あたりが近代文学と言われているものですが、
なんとなく、太宰は食指が動かず、「長編より短編」が気分なので、
芥川龍之介を選択。
300作品をkindleで200円で販売していましたが、なんとなくこの手の文学書は「紙」で読みたいと思い、布製のカバーをつけて読んでいます。

芥川龍之介、オチがないわけではないのですが、まあないと言えばないと感じています。(私の感想です)
でもなんていうんでしょう、「人の感覚のあるある」をうまく表現できているなぁと読んでて感じました。
学生時代は、この問題は5点だ10点だ、など評価の対象でしかありませんでしたが、文学ってそういうものじゃないんだなって、30年以上経ってから気づきました。

「Breaking Bad 」も起承転の激しいドラマですが、
「結」の部分は儚い。そのあたりは、芥川龍之介の作品にも通じているように感じました。
旬のドラマを観る楽しみと、近代文学を読む楽しみ、
我ながら、良い休日の過ごし方だと思います。

いただけるなら喜んでいただきます。