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映画「ドラゴン×マッハ!」感想

最近アジア圏のアクション映画にめちゃくちゃハマっていて、amazonプライムに入ってるもの中心に少しずつ見ているんですが、なかでも「ドラゴン×マッハ!」という映画が個人的に大大大大好きなやつだったので感想書きたいなとなりました。(ドニーさんの「かちこみ!ドラゴンタイガーゲート」についても書きたいんですがまた後日)

「ドラゴン×マッハ!」これ…amazonプライムで今見られるんでほんと見て欲しい…もう…無理…だいすきすぎる…
見放題なのをいいことに何回も何回も好きなシーンを見返してるんですが本当に全然飽きることがなく何この映画!???と思っています。あっSpotifyにサントラあった嬉しい!!!!!(殺破狼、で検索すると出てきます)

「ドラゴン×マッハ!」という邦題からはあんまり想像つかないのですが、ストーリーの大筋は臓器売買などが絡んでくるなかなか重いシリアス路線です。人もえげつなく死にます。
トニー・ジャーとウー・ジンという二人のアクションスターが主人公でストーリーが進むのですが、彼らだけでなくちょっとした脇役たち、そしてなんといっても悪役陣に魅力がありすぎる映画です。悪役に魅力のある映画は?と聞かれてまっさきに答えてもいいと思いますドラゴン×マッハ…だいすき

序盤中盤も見応えのあるアクションシーンがいくつか挟まるんですが特にラストバトルのアクションが凄まじいので絶対最後まで見て欲しいです…。よろしくお願いいたします、観てください。

(以下ネタバレ有りの感想文です)















本当に大好きすぎて、だいたいどのシーンも好きだし最初から最後まで語っていたらキリがない、という感じなので特に好きなところだけ感想を書きます。

生まれ変わったら「ドラゴン×マッハ!」のマックス・チャンになりたい。

マックス・チャン…マックスチャンやばくないですか…?あの無表情でスーツが似合うぴっちりオールバックの刑務所長(漫画??)を演じているのはマックス・チャンという俳優さんなんですが…

トニー・ジャーとウー・ジンが束になってかかっても倒せないって普通ありえないよなって思うんですけどあの佇まいと動き見せられたら納得させられてしまいます。怖い。
刑務所長、最初のほうは わっなんかすごく存在感があるしやたらと顔と所作が綺麗な人だな とは思うけど、全然自分で動きそうには見えないというか、戦ったりするのは全部下っ端に任せて指示する側の人間に見える…そう思ってたんですが 

あの刑務所乱闘シーン、つかつか入ってきたなと思ったらいきなり宙に浮くから本気でびっくりしました。え???
トニー・ジャーが唐突に宙に浮くのは知ってるし(トリプルX再起動で見た)ウー・ジンさんも初見だけどめちゃくちゃ動ける感じするし え、でもこの人も浮くの!??
しかも脚が長いから飛び蹴り回し蹴りの映え具合がすごい…

なんだかずるいです、本当にずるい、もうそれ以降あの刑務所長に釘付けになるしかないじゃないですか…

病院でのラストバトルはこんな素晴らしいものを私なんかが見ていいのかなって謎の感情が湧いてくるぐらい、好きポイントが多すぎて語りつくせないです。

アクションシーンはトニー・ジャー、ウー・ジン、マックス・チャンそれぞれの動きに強い個性があるのもよくわかる見せ方で好きです。三人とももう大好きです。

手首に鎖をぐるぐると巻きつけてそれで戦うとかどこの少年漫画だよって感じですけどトニージャーなら完全にオッケーですよね、めちゃくちゃ格好いい。トニジャの筋肉!!質量!!って感じの身体がフワッと宙に浮くのを見て「!!?????」になるのが癖になってやめられません。ふと気がつくと膝が成人男性の頭の高さにある…?どういうこと?
あとトニジャがアクションするときにでる「ふっ」「ヤー」みたいな声が個人的にものすごく好きです。格好いいなあ…
トニー・ジャーさんを初めて観た映画はドニーさん目当てで見た「トリプルX:再起動」だったんですが、ドラゴンマッハを観た今改めて思い返すとトリプルXのトニー・ジャーはその力を30%も見せてないですよね、出番もそんなに多くないし…もっと見たかった…。

ウー・ジンさんはこの映画で初見だったんですがハーほんと格好いいですね…ナイフ使いとの戦いとか惚れ惚れしました。敵が投げつけてきたナイフを次々避けるとか、漫画みたいなアクションシーンが本気で格好良く見えるのすごい… いろんなところが力任せな今作のキャラクターともマッチしてました。サーちゃんとのやりとりなどで繊細さや優しさがちらほら見えるのもいいですよね…。 この映画、どのキャラクターも満遍なく魅力的すぎてすごいです。

そしてマックスチャン…刑務所長マックス・チャンのきっちり固めたオールバックの髪型が乱闘の末に乱れるの、本当にどうもありがとうございますとしか言えないです。
「ベイビー・ドライバー」もそうなんですけど、悪役の男性のきっちり固めた髪型がだんだん乱れて前髪が垂れ下がっていくのが大好きで、そういう描写があるだけでその映画大好きになってしまいます。でも私だけじゃなくみんな大好きですよねこんなの… 本当にずるい。

この前見返したときに刑務所長の髪の毛がどの時点で乱れ始めるのかを注視してたんですが、かなり最後のほう、トニジャによってダイレクトに頭部に肘を落とされるまで髪の毛一筋さえも乱れていませんでした。形勢が逆転したように見える瞬間と刑務所長の前髪が垂れ下がり始める瞬間が一致しているので、刑務所長の前髪は完全に舞台装置として機能してるし製作陣も計算して撮ってるんだろうなと思います。狙ってやってる…怖…。

マックス・チャンさんは本当に存在が強く、美しく、ずるいです。あんなに激しいアクションをしても鉄壁の無表情が崩れないのがすごい…形勢が逆転して敵に押され気味になったとき、無表情は保ちつつも眼光が鋭くなり、めちゃくちゃにブチキレてる綺麗なネコ科の肉食動物みたいな印象を放ち始めるのがすごい、鳥肌たちます。
あと登場した時から歩き方やちょっとした所作などがとても上品で綺麗だな…と思ってたんですが、アクションもしなやかで激しい動きをしてても常に上品さがあります。綺麗すぎてずっと見ていたいと思ってしまいます。マックス・チャンになりたい…!!!

その激つよ刑務所長を従えているボスのルイス・クーさんもめちゃくちゃに良かったです。この映画での風貌はとても坂本龍一感があります(主に髪型と眼鏡のせい)。全身に淀んだ空気を纏っていて、立ち方ひとつにも負と病のオーラが出まくっているためどのシーンでも死神のような存在感を放ってました。そして最後の最後まで見苦しいほどの生への執着を見せるのが良い…とても良い悪役です…。外道で非道な悪役が一番恐れているものが「自らの死」なのって素敵だなと思います。


マックス・チャンの衝撃が凄まじかったのでそのことについてたくさん書いてしまったのですが他にもたくさん好きポイントがありますこの映画、とにかく大好きです。
ついつい強烈な印象のアクションシーンばかり思い返してしまいますが、前半の犯罪組織の見せ方やトニジャ親子のやりとりなども全部良い、音楽もいい…。見返すたびにここ好きポイントが増えるのでびっくりします。

この映画きっかけでますますアクション映画にずぶずぶ浸かっていっています。とりあえずトニー・ジャー、ウー・ジン、マックス・チャン、ルイス・クーの代表作とか全部見なきゃ、と思ってます(まだドニーさんの代表作すら制覇できてないのに…!)

長文をここまで読んでいただきありがとうございます。本当に大好きなものについて話すとどうやっても文章が気持ち悪くなってしまうのは仕方のないことなんでしょうか… 文章が気持ちわるいという自覚があるので後々恥ずかしくなって消すか非公開にするかもしれません。

ありがとうございました!おわりです。

山北東