"真剣(ガチ)"でやろうや
今は懐かしい「ゆるキャラブーム」から、遡ること10年弱。
画像のキャラは、なんと時代を先取り2003年に、我が地元石川県にて産声を上げたゆるキャラ「石川さん」です。
私はおじさんのくせにかわいいものが好きな気持ち悪いおじさんなのですが、上述の「ゆるキャラブーム」なるものは、どうしても腑に落ち切らない思いで見ていた覚えがあります。
理由はシンプル。
「はなから売ろうとして作った"ゆるキャラ"は、レゾンデートルからしてもうゆるくねぇだろうが!!」という、これまた気持ちの悪い固定観念に他なりません。
石川さんを見てくださいよ。
ペイントソフトで、筆の太さも特に変えず、「石」の字を模すというアイディア一点張りの、潔いほどのやっつけ感。
こういうものを掘り出してくるのが、ゆるキャラの真髄だろうにと!!
やや感情的になりましたが、本稿で語りたいのはそんな独断偏見満貫の「ゆるキャラ」哲学ではなく、とはいえそれに近い感覚を持ってしての「ご当地グルメ」観なのです。
"本当"のやつを頼むよ
いつからかテレビだメディアだで取り沙汰されて、観光資源の一つにもなっている「ご当地(B級)グルメ」。
この「ご当地(B級)グルメ」も御多分に洩れず、社会の事情・大人の事情に染め上げられ、今や企業体力のある地元メーカーが、売りたいものをプッシュするための冠に成り果ててしまいました(独断偏見満貫Ⅱ)
でも、外地民が求めているのは。
本当に求めているのは。
ご当地の人しか知りようがないような、
ひっそりと、しかし根強くその地域で支持されているような、
隠れソウルフード的なものなんじゃないんですか!?
今日はそんな隠れご当地ソウルフード(石川県民でも知らない人がいるやつ)をご紹介!
なんすかねこれ。
パッと見だと、文字情報の「柚木」と「なんば」での「柚子の・・・なんか辛いの?」くらいしかわかりません。
これこそが、おらが町で生産され、おらが町を中心にしか売られていない、ガリゴリのご当地グルメ
「柚子なんば」でございます。
実際なにかと言われると、「柚子と唐辛子メインの、なんかペチャっとしたペースト調味料」です。
柚子胡椒の唐辛子バージョンとでもいいますか、なんとも爽やかで辛味も程よく、いろいろなものにベストマッチな調味料(薬味?)。
それが「柚子なんば」
当実家では「ゆなんば」の愛称で親しまれ、冬の鍋物、特に鱈鍋のようなサッパリした鍋のときには、ちょっとつけるアクセントとして欠かせない名脇役となっております。
いつだったかの帰省時に、わざわざ東京に持ち帰り、こっちの友人と鍋をしたときにお出ししてみても大層好評だった、これこそ真のご当地グルメでございます。
で、最初の提言に戻りますと、
こういう"真剣"と書いてガチと読ませるレベルの、ガチのご当地グルメを持ち寄る会を、いつかやりたいんですよ。
せっかく東京に住んでて、全国津々浦々の出身者がいるんだから。
商業主義に染まったものを排除して、このレベルの知名度と旨さのものを持ち寄れば、真に純粋な、日本各地の食の底力を味わうことができるはずなんですよ。
大量生産されておらず、
宣伝力もないがため、
東京には届いてこない、
本当のご当地グルメ・・・
そういうものこそ、私は食べたい
最初はそのままいただいて、二つ目はゆなんばつけて食べたい
おわり
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