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脅迫された未来はいらない。未来を取り戻そう。〜令和市民大学学長だより〜

久しぶりの学長だよりです。

2月に新たな取り組みとしてバーチャルキャリアデザイン部を始動させていいましたが、その前段階として令和市民大学に関するアンケート調査を行なっています。オープンチャットに参加されているみなさまはぜひご回答ください。

↓説明(動画版)

↓文字版

現状、アンケートを見ると
・令和市民大学にいる人ともっと話がしたい!
・いろいろな人の話を聞きたい!

って声が多いので、こちらもうまく取り入れつつバーチャルキャリアデザイン部を進めていければと思います。

試しに、みんなのキャリアについていろいろ聞いて見るかな....!

さて、今回はバーチャルキャリアデザイン部の中で最も大切な項目になりそうな「未来を考えること」がテーマです。

バーチャルキャリアデザイン部は「自分の理想の未来の中で生きる理想の自分を考える」がテーマです。

そのために、自分の理想の未来と理想の自分の両方を考えなければいけないのですが、以前ママプリという名前でバーチャルキャリアデザインをした際に、多くの人にとって未来を考えることが結構難しいのではないか?という説がたちました。

その理由は、多くの人が「脅迫された未来」を元に自分の将来を考えてきたからです。

つまり、明るい希望のある未来ではなく、どちらかといえば「こういう未来になるから、これが大変。そうならないように今はこれをしてね!」といった未来を押し付けられて自分の選択肢を狭められているのです。

バーチャルキャリアデザイン部はそれを乗り越えていく必要があると考えました。

私たちはどのようなタイミングで未来を考えさせられてきたか

小学生の頃からいろいろなタイミングで私たちは「将来の夢は?」と言われ続けていました。

1/2成人式だったり、卒業文集、科目選択だったり、進路選択、文理選択、大学選択、ゼミ選択、そして就職活動......

初めのうちは何を言っても良かったのでしょう。実際、僕は中学校の卒業文集の将来の夢の欄に「タイムマシンをつくる」と書いていました。

しかし、進路選択や文理選択など実際に自分の進路を決めるフェーズにおいては、なかなか自分の夢が反映されにくいなとも。

高校受験の際、僕はタイムマシンを作りたかったので初めは高専を受けようとしていましたが、母親に強く反対されたために普通の公立高校を受験させられました。気がついたら文系の大学に通ってたしね。

自分がどの環境にいるのかによって、将来の夢が大きく制限される

大人という立場はやっかいなもので、なぜか「常に子供よりも物を知っていなければいけない」と思いがちです。その思い込みから、相手が自分よりもその分野のことについて知っている子供であったとしても、人生の先輩として勝手にマウントを取ってしまい、狭い視野や乏しい知識でその分野のことを勝手に判断して夢を潰してしまうのです。

これに関しては「親が教養ある人なのかどうか」というのが大きく関係しているでしょう。本当に教養のある人は何からでも学べることを知っています。ドラえもんやガンダムから未来を学んだ身としては、アニメや漫画から教養の種が撒かれ、教科書にその欠片を見つけたときに興奮していました。

教養がない人ほど、勉強に対しての選択肢が少ないのです。そのために、狭い選択肢を子供に押し付けがちです。

そういう環境では、将来の夢に繋がる勉強を始めるまでの時間が異様に長いのも問題になってきます。

実際、僕は東大の院の数学の入試をスラスラ解ける小学5年生と一緒に数学ワークショップを作ったり、魚の研究者になりたい小学生から魚のことを教えてもらったりしているので、子供は案外侮れません。

未来に答えを求める病と悪どいマーケティング

そして、大人になった私たちは未来のことをいつ考えるのか。

世の中で「未来」が語られるとき、必ず商品がセットになってきます。

例えば、ピケティの「21世紀の資本」が発表されたときには「お金持ちの人との労働者の格差が広がっているから、みんなも投資してお金持ち側になろう!」として、金融商品のセールスに使われました。

また、ゆとり教育で新しい教育の方針が示されたときには「今の子供は円周率が3で教えられている!これは危ない!塾に通わせてきちんと勉強させよう!」として塾業界がゆとり教育批判を行なったりしました。(こちら、正真正銘ゆとり世代だったが、実際に円周率3.14で習ったし、そもそも中学高校になればπになるから関係なくない?)

老後2000万円についても、いろいろなセールスがされてきたでしょう。

マーケティング業界では、人が商品を手にしたいと思うのは「want軸」と「need軸」の2つがあると言われています。

want軸で物をつくるよりかは、恐怖や不安を煽ってneedを高める方が簡単です。なんだったら、わかりやすい被害者を作り出すのも手法の1つですよね。

歴史的な話でいけば、米騒動やナイラ証言などが有名ですよね。

なぜ未来は選択肢を狭める手段になったのか

マーケティングの文脈で未来が語られるのならば、その先にあるのは「これを買いなさい」という選択肢。

未来は本来無限だ。無限にあるはずのものなのに、あえて古いものが淘汰され、都合の悪い新しいものは排除されていってしまう。

未来というものは今までになかったようなことが出てくるのだから、普通だったら選択肢がもっと広がっていくべきでしょう。

なのに、どうしてこれほどまでに未来は窮屈なものになってしまったのでしょうか。

それは、私たちが成長の過程の中で答え合わせを待っていること、答えを求めることになれているから、そうなってしまうのです。

未来の答えなんて誰にもわからない。だから、そこに答えを求めることそのものがナンセンスのはずです。

未来に答えはない。私たち一人一人がそれを知る必要があります。

なぜ未来のことを考える場をつくるのか?

それでも、私は未来のことについて考えるのが好きです。

ガンダムにドラえもん、PSYCHO-PASSにガッチャマンクラウズなどなど、未知のテクノロジーが登場し、浸透している社会を描いた作品が大好きです。

未来は人が現れます。

その人がどんなところに希望をもっているのか、どんなことを不安に思っているのか。それがよくわかります。

単純に未知のものがあって、それが当たり前に浸透してくるとどんなことができるのかを考えるのが大好きだし、その世界で生まれる思想や倫理も大好きなのです。なので、過去に遡ることも好きだったりしますし、今を考えるのも好きなのです。

希望のある世界にいくために、多くの希望を集めていきたい。

そんな要望からバーチャルキャリアデザイン部を通して、みんなの未来を見ていければと考えています。

今週の土日、東京にてオフ会をします

令和市民大学は実にいろいろな地域の方が参加してくれていますが、やはり関東に住んでいる人が比較的多いように思えます。

希望があれば関西でも名古屋でもやっていきたいと考えていますが、一旦は関東で。

今週、青山ファーマーズマーケットへの出店のために東京にいくので、よかったらオフ会しましょう!

最後まで読んでくださってありがとうございました! サポートもらえると、テンション上がって更新ペースが上がるかもしれません。