あなたも自分の強みに気がついていない件。
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益：読者からの意見から考える日本人論。僕も含めてとかく日本人は自虐的だけれど、仮に「日本人すごい」と合理的に思えたらどうだろう。何かそれは自分の自信につながり、いいことがあるに違いない。トップ画はhttps://qr1.jp/6trmTg
日本人は自虐的なのか
よく右翼の人とか(笑)が、日本はエラい国なのだ、とか、戦争は間違ってなかった、大東亜共栄圏は正しかったとか言うじゃない。
それはドグマ(誤った偏見)だと思うんだけれど、逆に、日本人のやってきたこと、やっていることをなんでもかんでも頭から否定する傾向も、日本人に見られると思うんだ。
特にね、経済経営の分野で。
今流行りなのは、
・年功序列反対
・終身雇用反対
・賃上げ反対
などだ。
僕が言いたいのは、日本人の中に自虐性というか、コンプレックスというか、日本人のやっていることは間違っていたり、時代遅れではないかと、深く考えず否定的な態度をとる傾向があるのではないか、ということだ。
くどいようだけれど、僕は右翼でも左翼でもないけれど、もし日本がやっていることで、それは合理的かつ賢明だと判断できれば、キミの人生もよりよく変わってくるかもしれない、などと思うんだ。
なんか、潜在意識のムー的なチカラが最近来てんのかなあ。
日本の悪口を書こうとすると、何か邪魔が入って、日本を称賛する書きぶりになってしまうんよ。
きのう、おととい書いた配置転換にしても、悪口をいうつもりが、持ち上げちゃった。
でも何かを書こうとすると深い思考が働くから、書いたもののほうが正しいと思う。
さて、この件に関してなんだけれど、さっきの続きなんだけれど、つまり「案外日本っていい国で、俺達って私達って、すごいんじゃない」と思う気持ちが日本人は、あなたは足りないんじゃない、ってことを言いたいんだ。
いや、これはかつてのドイツみたいな民族優等主義を振り回しているんじゃないよ。
もし客観的に他国との、多民族との比較で、日本人がすぐれている要素が民族遺伝的にあるならば、それはしっかりと意識することで、僕らはより幸せになるんじゃないか、そう思うんだ。
孫子の兵法にこうある、「敵を知り、自分を知れば百戦危うからず」と。
案外僕らは、自分とは何かを知らない。
それを知るためには、外国に行けとはいつも言っている。
でも、落ち着いて考えてみれば、日本人の伝統だとか、意識だとか、行動パターン、社会制度などに、他国に発見できない、すぐれたところがあるんじゃないか。
それはすなわち、あなたの強み、ということだ。
日本人であるがゆえの強み、これを知ることで、あなたの人生はもっと素晴らしくなる。
もっと世界に日本人として貢献できる。
日本人の強さを認識できれば、それは当然だろう。
アメリカ人の日本語権威に指摘されたこと
これは、何度か過去のnoteでも話していると思うんだけれど、３0数年前に僕が日本語を教えるために、アメリカに留学していた時の話だ。
僕らは４４人のメンバーで、アメリカの大学でアメリカ人の学生に日本語を教えるための、半年間の特訓キャンプを、アメリカ南部のジョージア州のある大学でやっていた。
そこで１週間の特別講義に招かれたのは、日本語教育の大家、エレノア・ジョーデンという先生だった。
当時８3歳だったのに、お元気でワシントンからジョージア州まで２０時間くらい車を運転して教えに来てくださっていた。
その彼女が言った言葉が忘れられないんだ。
「あなた達は自分たちが国際派で、日本人じゃないと思ってるでしょ。でも、違うわ。あなたがたも、典型的な日本人よ。それは何かというと、『集団で何かやらせたら、めっちゃ強い』、ってことよ」。
それ以来僕は少し変わったんだ。
結構、オレも集団作業、うまいんじゃないか、って思い込むことにしたのさ。
まあ、でもジョーデン先生は、オレは例外だって言い忘れたのかもしれないけどね。
先人をリスペクトできたら
また後日書くつもりだけれど、僕は年功序列や終身雇用って、実は世界一すぐれたシステムじゃないかと思うんだよ。
親友のH氏がさっきラインで教えてくれ、これは彼の受け売りなんだけれど、結論を言えば「年功序列も終身雇用もサスティナブル」だから、だ。
サスティナブル、つまり、永久に長らえる、長期的に見て合理的で、最も全体にダメージを与えず、より大きな幸せを提供できるからだ。
そう、ジョン・スチュワート・ミルの「最大多数の最大幸福」ってやつに似ている。
繰り返すけれど、右翼じゃないよ。
でも先人が賢くて、普遍の恒久的ないい社会制度を創れる能力があったと認識できると、僕は案外「オレも捨てたもんじゃないかも」と、自分の認識を、そして自信をアップグレードできる気がするんだ。
気のせいかもしれないけれど。
野呂 一郎
清和大学教授
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