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プロレスファンだけが持ってる”多様性”

誰かが作った理論をおぼえる無意味

大学に行け、夢を持つために大学に行け、というのは難しそうな理論を勉強する必要がある、ということじゃない。

キャンパスライフ、大学というものを経験することが、一つの大きな情報、夢を考える時の欠かせないネタになるので、行ったほうがいい、という意味だ。

今言ったように、理論だとか小難しい理屈を覚える必要はない。よく難しそうな経済理論とか、経営理論とかを振り回している知識人をテレビで見かけるが、全然わからない。でも全然怖くない。

結局、既存の誰かが考えて、誰がか作った理論を受け売りしているだけだからだ。そんなことを知っていて偉いみたいな顔をする人たちは、むしろ恥ずかしい。

理論なんて、時代が変われば使えなくなるものもたくさんある。僕が勝負しているのはね、理論からこぼれ落ちたものなんだ。

それは何かというと、自分だけのモノの見方、視点、感性だ。

どうやってそれを獲得するか、それはプロレスを見ることだ。

プロレスにはおよそ人間社会の問題が全て詰まっている。

昨日、一昨日とやった差別の問題から、ビジネス、生き方、社会情勢、歴史なんでもプロレスの中に入っている。

プロレスはもともと国際的な競技だから、なかでも国際性は飛び抜けている。プロレスに親しめば、キミの国際的な感度はぐんと伸びるだろう。

もう一つ現代人がプロレスから学ぶべき重要な点は、多様性だ。

多様性とは、人間のあらゆる差異を積極的に認めて、それを良い社会づくりに活かすという、世界が大事にし始めた方向性のことだ。

プロレスほど、多様性を古くから認めてきたジャンルはない。

男女、性差、試合形式、国際試合、イデオロギー、異種格闘技との歴史などなど。詳しくは説明しないが、プロレスファンなら次のキーワードを示せば、ここ20年日本のプロレスが多様性に揺れてきたことがわかってもらえるだろう。

キミたちプロレスファンは知らず識らずのうちに、多様性に揉まれ、それを身に着けてきたのだ。

クラッシュギャルズ、メジャーとインディ、電流爆破デスマッチ、WWE、男色ディーノ、UWFvs新日本プロレス、グレーシー柔術等々。

愛のない人と戦ってもむなしい

このあいだも、プロレスを蔑むある友人の経済学者と口論になった。でも負けなかったよ。

なぜならばプロレス愛の力のおかげで、情報量が違うからだ。だから彼の知らないイレギュラーなことも知っている。プロレスが八百長じゃない証拠事例など、いくらでもあるからね。

彼をやり込めたりはしなかったよ。なぜならば思ったんだよ、愛のない人を相手にしても虚しいだけだってね。

向こうは鼻っからプロレスが嫌いなんだ、プロレス愛なんてかけらもないんだ、そんな人とプロレスがどうだ、こうだって話をしたってしょうがないじゃないか。

多様性こそ現代を生き抜く最強の武器

ただ、収穫は、俺は別の意味でも彼に勝った、と思ったんだ。

それは一言で言えば、僕のほうが多様性に優れていたとわかったからだ。

東大出の有名な経済学者の彼と僕では、世間的評価は月とスッポンだよ、でも僕のほうが上だと思った。

それはプロレスで学んだ多様性をベースにした、独自のモノの見方、視点、感性を僕のほうが豊かに持っていると思ったからだ。

どこかで聞いたようなことをペラペラとしゃべるような学者は怖くない。本当に怖いのは、自分だけのものの見方を持っている奴だ。

そんなことで長くなったけれど、結論を言えば、プロレスに親しめば大学はいらないということだな。前言撤回だね。プロレスファンに諭されちゃったな。

そうか、俺は逆に大学出て普通の人生送っちゃったから、いまでも夢がつかめないのかも知れない。

プロレスだけに狂っていればよかったんだ。

今日も最後まで付き合ってくれてありがとう。

あしたはそろそろプロレスやめようか、と思ったんだけれど、もう一つ大事な話がある。

明日もキミと会えるのを楽しみにしている。

                              野呂一郎

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