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最強企業論2 HRM(人的資源管理)がカギ。

この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:さきの現代における最強企業とは何か、の続き。最強企業は、最強の条件を定義し、それを組織に反映させるべく、人的資源管理(HRM)を整えること。

人間性に向かう経済

先日論じた、最強企業論の続きです。

手前味噌なのですが、今の経済トレンドは僕が20年以上前に書いた「HRMとは何か」という本に示されています。

この本で主張したのは、これからの人的資源管理は、人間性、公平性、戦略性に向かうという提言で、この方向はとりも直さず世界経済のゆくえにほかならない、といことでした。

戦略性は、より合理的、効率的な経営を目指す方向で、人間性、公平性というのが、先日のnoteで指摘した「これからの最強企業の条件」に合致します。

図解するとこんな感じです。

「HRMとは何か」からのまとめ

人的資源管理が企業を、経済を動かす

最強企業の条件として、以下をあげました。

1.サスティナブル(sustainable )
2.インクルーシブ(inclusive)
3.ステークホルダー満足(stakeholder satisfaction)
4.ステークホルダーに対しての責任(stakeholder responsibility)
4.グローバル・シチズンシップ(地球市民global citizenship)
5.未曾有の変化に対応する(unprecedented change)
6.信頼がおけるデジタル・エコシステム(trustworthy digital ecosystem)
7.リスキリング&アップスキリング(reskilling & upskilling)
8.人権尊重(respect for humanity)
9.トータルなサプライ・チェーン(entire supply chain)
10.人々の幸福(people's welfare)
11.エシカル(倫理的ethical)
12.ダイバーシティ(多様性diversity)

これらはそのまま、従業員の意識に反映させなくてはなりません、つまり、企業の人事いや人的資源管理は、従業員をこうした価値観を持つように管理、教育すべきだ、となります。

率先垂範、ということばがあります。

https://qr1.jp/tttyLF

従業員が、こうした価値観を持つようにするためには、トップ自らがこうした価値観に従った行動をすべきですよね。

まずは、最強企業が守るべき哲学、価値観をミッション・ステートメント(使命公表)/スローガンのかたちで発表し、企業のルールやシステムも杖術の12の条件に合うようにします。

大事なのは、CEO(最高経営責任者)が、この最強条件を実施する主担当を任命し、強力タッグを組むことです。

このお役目はHRM担当重役でもいいし、新たにエシックス・オフィサー(倫理担当役員)というポジションを新たに作っても構いません。

とにかく仏作って魂入れず、にならないよう、最強条件を定義したならば、それを拝むだけでなく、実行するようにHRM(人的資源管理)を整えることです。

最強企業は、HRMから、です。

野呂 一郎
清和大学教授

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