見出し画像

高校生よ、キミのやるべきことはたった一つ。「阿久悠」に学べ

 高校生のキミがこの記事を読んで得られるかもしれない利益:おそらく作詞家として可能性がでてくる。ドン小西さんのときと同じ、時代とキミをリンクできる。もの書き、小説家として成功できるかもしれない。その他、キミのあらゆる知的活動と可能性が広がる。

 阿久悠がキタ!

えっつ?このあいだ、ドン小西に学べそれだけでいいって言ったのに、今度は阿久悠?

阿久悠ってそもそも誰?

矢継ぎ早に疑問をぶつけてきたな。

阿久悠は、日本一の作詞家で、昭和の大ヒットメーカーだ。

https://www.google.com/url?sa=i&url=https%3A%2F%2Fjijirei.exblog.jp%2F27108376%2F&psig=AOvVaw2hyYe_KCXt66pPGPIvInUY&ust=1640933448748000&source=images&cd=vfe&ved=2ahUKEwjA3OLL94r1AhVIFIgKHf5jDKgQr4kDegUIARCEAg


阿久悠を出したのは、奇しくも考え方がドン小西さんと同じで、「キミと時代をリンクさせる」ことこそが、ありとあらゆる創作活動で最も重要と考えているからだ。

やはり、本物のトップは考えることも、同じなんだ、そう思わざるをえない。

阿久悠式日記でキミの人生は変わる

阿久悠を登場させたもう一つの理由は、どうやって時代をつかむか、の具体的方法を彼に学ぶためだ。

うん、もちろん僕も具体的な方法論はキミに教えたさ。


でもそれは大変だよな、もっと簡単な方法、それも言ったけれど「俺のnoteを毎日見ろ」はあまりにも挑戦的だよね😁
だから、阿久悠さんの方法論がいいんじゃないか、となったわけ。

それは「日記をつけること」なんだよ。

筆者

学ぶべきは、阿久悠式の日記の付け方だ。

これで時代は完璧にキミのものになる。

ほんとうだ。

キミは、これをやることによって、今生きている時代というものを身体に染み込ませることができるんだ。
実はこれは経営学の究極の目的でもあるし、真髄でもある。

筆者

詳しくは阿久悠さんの著書を読んでもらいたいが、ここではざっと説明する。

今日は、僕の勤務先である清和大学でやっている「時代を読む方法」という授業を一部、披露する。

僕の授業はアクティブなんだ。キミたちに実際にやってもらいながら、心と身体で学んでもらうスタイルだ。興味があれば一度清和大学に遊びにおいで。

さて阿久悠式、時代の読み方はさっき言ったように日記をつけることだが、阿久悠さんのやり方をまず説明しよう。

基本的にはキミはお家で新聞、テレビ、インターネットを見ることだ。

そして夜11時頃になったら、それをベースに日記をつけるんだ。

その日記にはいくつか書き込む項目が決まっている。それを書いたら、一日をキミがインプットした情報をもとに「短歌」でまとめる。これだけだ。

ポイントは、毎日書くこと。時代は書いてから1年位して、読み直すと「わかる」よ。

これが阿久悠式、時代とキミをリンクさせる具体的方法論だ。

授業で使うパワーポイントの図でまとめてみようか。

野呂の大学での授業資料より

これはあくまで阿久悠さんが採用した、時代の読み方だ。キミはキミのやり方でやればいい。

阿久悠日記でどうして時代が読めるのか

基本的な考え方は、時代はたったいま、この時には見えない、わからないということだよ。

時代はある時間的な区切り、例えば1年、3年、5年などのはっきりした傾向を意味するから、それをつかむためには、時間の経過を記録して、後でチェックするしかない。それが日記という手法だ。

なぜ、天気や株価やスポーツの結果を書き入れるのか。
阿久悠さんはあまりそれには触れていない。以下、僕の想像で書くよ。

天気は場所によって違う。でも時代を描写するのに欠かせない情報なんだ。例えば地震が起きたり、台風が起きたりすれば、時代の様相は大きな影響をうける。晴れや曇りという天気だって、時代と関係しているんだ。

株価を入れるのは、経済情報がこれに集約されているからだ。

僕だったら、為替レート、円ドルレートを入れるな。できれば1年間棒グラフにすると、経済がもっと明らかに読みとれるはずだ。

スポーツは阿久悠が大好きだから、入れているだけだ。

阿久悠は甲子園のうた、というスポーツ新聞での連載を持っていたくらいの高校野球ファンだった。スポーツの諸相から、時代をうかがうという狙いが感じられるね。

新聞、テレビなどから最も心に残った出来事を書く、のはどうしてか。

そこに時代が躍動しているはずだからだ。

キミの感性がここで働く。キミが時代をとらえるんだ。

最後の短歌を創る意味はこうだ。

短歌とは、キミの見たこと、感じたことの”凝縮“だよ。

よけいな情報を切り捨てて、キミが感じた時代のエッセンスが、キミの感性がキミが創る短歌を通じて表現される。もちろん文学的な出来、不出来などは関係ない。創ることに意義がある。

わかったかい。

でも、実際にやってみると、もっとよくわかるよ。

阿久悠はこの日記を30年続けることで、時代を、栄光をつかんだんだ。

人々に愛されるうたを創るためには、時代を心と身体で掴む必要がある。

日記を通じて阿久悠はそれを掴んだ。そして、それを言葉で紡いだ。

それがことごとく大ヒットした。

阿久悠の膨大な作品一つ一つが、彼の「時代を読むことこそが、あらゆる創作の根本である」ことがわかるだろう。

 大学で阿久悠をどう教えるか

キミもこれを100日続けてご覧よ。キミは、誰にも負けない作詞家や、クリエイターになれるかもしれない。

僕は実際の授業では、次のワークを行う。

1. 阿久悠式日記作成ワーク

①   昨日の新聞を僕が人数分用意し、キミたちに読んでもらう

②   昨日の出来事をまとめたニュース映像を見てもらう

③   阿久悠式日記を1,2をベースに作成する

2.歌謡曲実習

①河島英五「時代遅れ」に書かれた、阿久悠の詩をみんなに読んでもらう。

②次にその詩が展開されている実際の曲を聞いてもらう。

④   その時代に関係する映像を流す。

⑤   阿久悠の方法論がどれだけ効果的かを判断してもらう

いずれの方法も、ゴールは、自分独自の時代の読み方を発明することにある。

授業では、みんなでああでもない、後でもないと言い合って議論ができれば最高だ。

議論に加わったものは必ず、なにか気づくんだ。

これは、作詞にも、小説執筆にも、マーケティングにも、いやありとあらゆる創作、知的活動に抜群の効き目がある、僕もこの方法論をやってみて実感している。

キミも一緒にやってみないか。

参考に、もう2,3枚パワーポイントの絵を貼っておくね。

野呂大学での授業資料

 

野呂大学での授業資料

今年も残りあと1日、元気で過ごしてくれ。

また明日会おう。

野呂 一郎

清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?