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高校生よ、今こそトランプを見習え


この記事を読んで高校生のキミが得られるかもしれない利益:
言論の自由の本当の意味。トランプの大衆操縦言論術の紹介。もしトランプが今大統領だったら、世界はどうなるかのシナリオ。日本の高校生の本当にダメな部分。以上についての洞察が深まるかも。

言論の自由のない中国と戦う米国


いつも言っているところだけれど、それは喋らないことだ。議論できないことだ。

ちょっと遠回りして説明しよう。

今さ、中国の有名女子プロテニスプレーヤーが中国政府に拉致されているかもしれないっていうニュースで、ワイドショーはもちきりだよね。

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中国の元高官が彼女に性的暴力を加えたとか、妻もグルだとか、これは国際的な人権問題に発展して、アメリカはこれを理由にして北京五輪を外交ボイコットするという報道が出てるよね。

新疆ウイグル自治区の人々に対する非道も含めて、アメリカは人道主義、人権の観点から中国許さじの姿勢で、ひょっとしたら外交ボイコットじゃなくて、選手参加もボイコットするかもしれない。

アメリカが対中国で主張しているのは、民主主義とそれを支える言論の自由の正当性だ。

トランプを守ったアメリカの言論の自由

しかし、ひるがえって日本はどうだろう。民主主義はともかく言論の自由はないんじゃないか。

なぜそんなことを今更思うのかっていうと、この春に買ったトランプの「I alone can fix it」訳せば「俺しかアメリカを立ち直らせることはできない」っていう本をまた読んでて、トランプさんがなぜ4年を全うできたかの秘密がわかったからなんだ。

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そう、それはね、アメリカには言論の自由がある、ということだ。

この本の104ページから106ページにこんな記述があるんだ。直訳じゃないけれどこんな感じだ。


「トランプはなにか都合の悪いことが起こると、人のせいにする。コロナのことでも中国のせいだ。WHOのせいだ。(It’s China’s fault. It’s WHO’s fault.)という具合だ。しかし、その危ない言質のウラに、何らかの真実があった。それで武漢の研究所を調べたり、WHOを追求する動きにつながった」。


僕も当時、トランプのこの証拠も出さない決めつけに腹が立ったし、「リーダーがそんな無責任なこと言っていいのかよ」と憤っていたんだ。

でも、今考えると、トランプさんの放言が物議を醸したけれども、それでもアメリカが彼を受け入れたのは、アメリカが言論の自由を守る国だったからなんだ、とわかった。

良識あるアメリカ人は、僕と同じ気持ちだったろう、でも、それが許されたのはアメリカに言論の自由(freedom of speech)があるからだよ。

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ポリコレ疲れのアメリカそして日本

そして、トランプ当選の頃って、アメリカはポリティカル・コレクトネスっていういわば「差別用語狩り」が頂点に達していて、人々は日常やビジネスで使う言葉も選択を余儀なくされていた。

あからさまな言葉に飢えていたんだ。

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これは言論の自由とは違うけれど、一部の人々はこれも言論の自由を制限するものだと批判した。そこにあけすけな言葉で、ポリティカル・コレクトネスなんてくそくらえ、というトランプの本音丸出しの直言に拍手喝采を送った。

さて、日本だ。アメリカのポリティカル・コレクトネスはまだ普及していないが、差別発言に関しては人びとはナーバスになっている。

パワハラ、セクハラワードだけじゃなく、言っちゃいけない言葉が厳然として存在する。政治家や芸能人はその一言で失脚する。だから、口の重たい日本人の口はもっと重たくなっている。

こうした、発言の自己制御は、ある意味、言論の自由がないってことじゃないか。

トランプの「中国が悪い」って、響くよね。

シンプル極まりないだけに。そして、正鵠を得ているだけに。

しかし、日本の政治家はそれが言えない。

すぐに中国政府からクレームが入るからだ。

しょせんは中国に頼らないと食料も、原材料も途絶えてしまう弱みを握られているからだ。

しかしそれ以上に、言論の自由が社会にないからじゃないのか。

暴言は差別以外大目に見ろ

麻生さんが色々口を滑らせる、某議員が戦争に言及した、昨日は都議の木下さんの謝罪会見に不適切な発言ばかりだと非難が集中した。

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言わせておけばいいじゃないの。

なにか言うと世間からバッシングされるという世の中じゃ、ますます、キミたちはしゃべらなくなる。

もちろん差別発言などは許されない。アメリカでも大谷選手2人種差別的なことを言ったアナウンサーがペナルティを受けた。

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しかし、人を傷つけるような言葉は論外だが、それ以外のどんな発言も一つの考えとして尊重されるべきだ。

僕が危惧をするのは、キミ達のことだ。

キミ達は喋らない。

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人と対話することで、議論することで欧米の若者は頭が良くなり、成長し、さまざまな社会的な能力を身につけるのに、その機会がないまま社会に出る。もうその時点で、世界に負けている。

世界に通用する能力云々なんて言うけれど、笑っちゃうよ、もう喋らせる教育、ディベート(議論実戦教育)なんて何もやらず、キミ達を世の中に出すんだもの、日本って国は。

理科系、文化系なんかを問わず、人間の地力は対話と議論でしか身につかないんだよ。その土台がない人間が、世界に通用するわけないだろ。

社会に出ても、トランプのようなキレのいい本音なんて、飲み会でも言えない。

変に周囲に忖度して、発言ができない。

あえていうけれど言論の自由がない日本で、キミ達が世界に伍するリーダーになれるのか、とても心配している。

もっと心配なのは、こういう高校生のキミ達がおしゃべりが足りない、発言が足りない、議論が足りない、結果として人間としての素質を活かせていないという現状を理解し、憂う大人がほとんどいないことだ。

これこそ日本の危機と思う。

今こそ言おう。高校生よ、トランプを思い出せ、と。

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今日も最後まで読んでくれてありがとう。

じゃあ、またあした会おう。

                             野呂 一郎
                清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー

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