ノストラダムス大予言「恐怖の大王」の正体は生成AIなのか?
この記事を読んで、あなたが得られるかも知れない利益:昨日の記事からの続きで、テクノロジーは労働者を幸せにするか、の考察。
テクノロジーの進化に潰される人間
昨日の記事は、テクノロジーの進化に翻弄される労働者の現実を紹介しました。
しかし、賢い読者の皆様の中には、「テクノロジー化は人類の進歩の必然だ、過渡期だから、いろんな不具合は起こるさ。でも、効率は結局人間を幸せにする。だからお前の主張は浅薄だ」と感じられた方も多いのでは、とも考えます。
しかし、生成AIは、法律からコピー・ライティングまであらゆる業種に関係する進化であり、ホワイトカラーだけでなく、ブルーカラー労働者まで、確実にいまある仕事を奪う存在だという事実は、重く見るべきです。
折しも世界の労働力不足が人類の問題になっている現在、新テクノロジー(ロボット化、AI化)は、福音でもあります。
しかし、一方で生成AIは、人間のクリエイティブな仕事も奪おうとしているという意味で、恐怖なのです。
かつてない脅威が来ている
それは、人類がかつて味わったことがない脅威です。
繰り返しのルーティンが、機械に置き換えられるという今までの自動化パターンであれば、どんなにそれが発展しても、人間の幸せにつながるという、能天気なことが言ってられるでしょう。
しかし、生成AIが現下の状況に適した新しい法律を作ってしまう、ジャニーズのような事件をスルーするキャッチコピーを考え出す、という領域に来ているいま、「テクノロジーが人類を幸せにする」なんて、いえるでしょうか。
それは、寝言でしかないでしょう。
一方で、人間の社会は資本主義、つまりカネで動くわけですから、効率第一主義は変わらず、すでに生成AIがいいとか悪いとかなどを超えて、現実はもう社会のあらゆる局面で使われているわけです。
つまり、あなたの明日の仕事がなくなりつつあるのです。
恐怖の大王の正体がわかった(笑)
来年からは、いよいよ、生成AIvs労働者の利害相尅、矛盾が表面化していくことでしょう。
シンギュラリティ、AIが人間を超える分岐点などという議論がかつてありました。
しかし、その言葉は概念の遊び、空想でしかありませんでしたが、今は、我々の生活を脅かす現実になっているのです。
ひょっとして、1999年地球滅亡というノストラダムスの大予言の正体、
「恐怖の大王」とは生成AIのことだったりして!
四半世紀遅れた、大預言者の言葉が当たらないようにと願わずにはおれません。
野呂 一郎
清和大学教授
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