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時代を名詞と形容詞で表現すれば、マーケティング王になれる。

この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:時代を言葉で表現する具体的な訓練の概要。今こそ昭和の大作詞家、阿久悠に学べ。ことばを発見するものが天下を取る。トップ画はhttps://qr.quel.jp/pv.php?b=43QSfRn

いまこそ阿久悠

きのう、現代を定義せよ、それには人々の言葉を拾え、と申し上げました。

考えてみると、これをすでにやっている人がいたんです、それも毎日。

昭和の大作詞家・阿久悠(あくゆう)です。

彼の関心はたった一つ、時代をことばで明らかにすることでした。

彼はことばの源泉として選んだのは、次の3つです。

1.スポーツ
2.テレビ
3.新聞

阿久悠より

毎日、時代を表象するような言葉を、この3つのソースから探し、それを日記に付けていたのです。

それらをヒントに、時代を象徴する言葉を見つけ、あるいは作り出し、昭和という時代を彩り、君臨したのです。

これを数十年、死ぬまで続け、名作の数々を紡ぎ上げました。

阿久悠の日記、赤で囲んだり、マーカーで色分けしている。https://qr1.jp/0vdro7

阿久悠は、すべての部屋にメモを置き、ひらめいた時にすぐアイディアを書いて、各部屋に残しておき、一日の終りに全て集めて、日記としてそれらを形式としてまとめたと言われています。

あなた自身のやり方で

考えてみれば、作詞とは日本国民全員をターゲットとした、マーケティングに他なりません。

なぜならば、作詞は時代を語ることによって、大衆の共感を呼び起こすことで、はじめて成功と言えるからです。

ことば、を製品、サービスに置き換えれば、いいですね。

さて、時代をことばにしろ、と申し上げましたが、ご自分流のやり方でトライされたらいかがでしょうか。

例えば、ブレーンストーミング方式で、マーケターが集まって、言葉遊びをするのはいかがでしょう。

現代を名詞で、形容詞で、比較で、四文字熟語で表せ、というゲームです。

こんな感じです。

筆者作成 形容詞が出てこないな(笑)

現代を色に例えるのも面白いかも、です。

ちょっとしたミソは、「我慢弱い」とか「弱肉教職」(弱い体力でもキツイ教職仕事をやらされる時代の意味)などと、ことばを創ってもOKというルールです。

令和の阿久悠になれ

阿久悠の教えは、時代がかった表現でいうと「時代を射抜く言葉を見つけた者が天下を取る」ということです。

でも、これはなかなか難しいと思いますよ。

なぜならば、現代って活字離れの時代でしょ。

新聞も読まない、雑誌も見ない、デジタル機器で字には触れるけれど、検索する情報しか見ない。

学生だけじゃないですよ。

だけれど、そういう時代だからこそ、活字に親しむ時代遅れのあなたの出番、ではないでしょうか。

阿久悠スタイルで一人でも、またチームでしりとり風に、言葉を紡ぎ出すのです。

そこから必ずあなたの会社を救う、今までなかったキラーコンテンツが出てくるはずです。

皆様それでは、楽しい日曜日をお過ごし下さい。

またあした。

野呂 一郎

清和大学教授


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