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Barcellona- Trentino

北イタリアのトレンティーノに来ている。
ずいぶん賑やかな声が聞こえたのでそちらの方へ向かうと地域のお祭りをしているようだった。イタリア人たちは屋台の食べ物を美味しそうに食べたり、ガハガハ笑っていたり、楽しそうに踊っていたり、ステージの音楽を聴いたりしていた。ステージではCold playの”Yellow”をカバーしていたのでしばらく耳を傾けた。

高めな声で歌われるそれを聴きながらここに来るまでのことを考えていた。


ここへ来る前はバルセロナにいた。オーバーブッキングで11時間遅れでバルセロナに着いた私たちは暑さと長い空港滞在と航空会社とのやりとり(なんとかその日のうちにミラノから出発するためにがんばった)の為ぐったりしていた。
バルセロナに着いたのは夜の11時。ホテルに着いたのは12時近かった。倒れ込むようにして眠り、次の日はなんとか起きてバルセロナ観光に出かけた。

今回の旅の中でも一番楽しみで予約をしていたサグラダファミリアの見学は飛行機の遅れのおかけでキャンセル。丘に上がって上からバルセロナを眺めることにした。ロープウェイに乗るとき前に並んでいたロシア人の観光客に割引券をいただいた。飛行機の件でとことん運に見離されたと思っていた私たちはその時なんとかこの旅行に前向きな気持ちを取り戻せた。


しばらくお城の中を見学したり日陰で涼んだりした。ロープウェイで下る時乗り合わせたスペイン女性にどうしてイタリア人と日本人が恋に落ちたのかを聞かれたので私たちの経緯について説明した。彼女は私たちの説明にとても満足したのか笑顔で去っていった。目の大きなパーマヘアのよく似合う日に焼けた女の子だった。

その後は中を見学出来なくてふてくされてはいたが、外観だけでもとサグラダファミリアを鑑賞した。訪れるのは2度目だが以前見たときより製作は進んでいて一目で違いがわかるくらいだった。写真の左の三連の白いトンガリは真新しかった。まだまだ進化を続けるサグラダファミリアは外観だけでも魅力的だ。

バルセロナの夏は陽が長いので以前に滞在したときに借りたアパートを訪ねたり土産屋をのぞいたり、ブラブラしていたら陽が落ちてきた。お腹が空いたのでパエリアのお店を探した。

塩辛い。第一の感想。見た目よりとても塩辛い。弘前で食べた塩鮭には負けるがなかなかな辛さだ。体がビリビリする気がしたのでレモンをかけてみると少し辛さが和らいで美味しかった。

口直しにガスパチョをいただきクラーラ(ミラノに住んでいたときのアパートの大家さんの名前がついたスペインの飲みもの。ファンタレモンとビールを混ぜたもの。)を飲みほどよい疲れが出たのでホテルに戻る。クーラーをかけて冷え冷えの部屋で1日目を終えた。


トレンティーノの夜はバルセロナよりも早く来る。バンドも演奏をやめみんなそれぞれの宿に帰っていく。避暑地独特の雰囲気、人がみんな穏やかで時間がゆっくり流れていく。明日の朝霧に包まれた山を見るのが楽しみだ。

#旅 #バルセロナ #イタリア #旅コラム #トレンティーノ

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