マガジンのカバー画像

よみかけ。

24
読みかけの本について、本と過ごす生活、日々のよしなし事と読書。 ——的な感じで書くエッセイです。 ルールは、「読みかけの本しか扱わない」「文字数、投稿頻度に規定なし」と決めました。
運営しているクリエイター

#小説

杳子という小説 『杳子・妻隠』から

先に結論。 杳子は小説である。 これが私のこの作品の読み方である。 直後の感想 まず、この…

のり子
3か月前
6

シャーロックに関する事件

やっぱりシャーロック・ホームズが好きだ。 ロンドンの寒空、背の高い男女がコートの襟を立て…

のり子
9か月前
18

適当読書指南

さてわたしのり子が、ここ二ヶ月続けていること。 『よみかけ』なるエッセイシリーズ。 本シ…

のり子
11か月前
55

尾崎翠・梶井基次郎 対 消費社会 

思わぬ再発見があったりして、文学の細部がもつ奥の深さを思い知る。 最近、金を使うという快…

のり子
11か月前
30

生活にとっての幸せ、人生にとっての幸せ

今日もまた本の話をしてしまう。 毎度変化も、芸も、工夫もない手前味噌な話題作りである。 次…

のり子
1年前
19

のり子'sリュック 夏の選抜

明日、家を出る。 行き先は和歌山県。祖父母の家だ。 五日間滞在することに決めている。 居心…

のり子
1年前
23

堕落者の末路

アニマル浜口が飛び出した。 私のスマホの中。 「気合いだ!気合いだ!気合いだ!気合いだ!」 わざわざ今頃こんなものをオススメしなくてもいいんだぞYouTubeさん。 しかし、この「気合い」という言葉に、私は胸を突かれる。 そうだ……私は意気地無しだ。私は半端者だ。堕落者だ。 のり子に「気合い」はいちばん縁のない言葉である。 また、この性根の腐敗を解消するためには、いちばん必要な言葉でもあるのだろう。 『薔薇の名前』 ウンベルト・エーコのデビュー作であり、現代小説の中

自慢したい部分、消えた部分

わたしはよく本を読みかけでやめる。 最後まで読めた本というのはそれだけで名誉である。のり…

のり子
1年前
30