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農家の悩み5

とは言え、何からやったらいいか?
仕事をやりつつ…。

相方(主人だが、共同経営者であり同僚、ここからはこう呼ぶことにする)
は大学の夜学に通い始める。技術経営修士号MOT、技術を経営に生かす為の講座の農業版を受講することに。色々と模索していた相方は願書を提出し、晴れて一期生となる。

昼間は農家、夜間は学生として頑張った。しかし、終盤は昼の授業もあったり、修論発表に頭はいっぱいになっており、それをサポートした私も頑張ったなと思う。

そこで共に学んだ同期や先生とは今でも良き相談相手であり、互いに悩みを打ち明けられる友人となった。
今から、14年前の話だ。

その中に修了後法人化し規模拡大、人材も雇用し、周りからはいち早く成功を勝ち取ったように見えた友人がいた。2年程で資金は枯渇し、大型機械を売却、人材をカットし、今まで通りに戻って農業を続けている。

農業は作物が出来る前にどんどんお金を投入しないといけない。工業製品のように、毎日毎日人が動き機械を動かし、毎日売れていくのとは違い、機械の大型化や雇用にはリスクが大きいのだ。
毎日動かす機械はなく、毎日生み出せる作物もない。
その友人とは色々な話をした。
人の心が折れる瞬間も垣間見た。
でも挑戦した事に後悔はないと言って欲しかった。と相方は言っていた。


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