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人生という旅のパスポートをつくろう。(「やりたいことが見つからない」あなたと過去の僕へ)

『beの肩書き』という本をご存じだろうか。

簡単に説明すると、仕事上の所属や役職など、「何をしている人か」を表すのが「doの肩書き」だとしたら、「私はこんな人です」という自分らしさを表すのが「beの肩書き」だ。
おもしろそう!と思った方、詳しくは最後に貼ってあるリンクを見てみてほしい。

昨年末からヒットとなっている前田裕二さん著『メモの魔力』なんかもそうだが、いま空前の「自己分析ブーム」と言われている。
それは、ますます先行きの見えない時代の中で、「doの肩書き」は自分を守ってくれない、という不安の表れなのかなと思ったりする。

僕がこの一年半「人生は旅である」と語り続けた中で、自己分析という行為は「人生という旅のパスポートをつくる」ことだと思っている。

持っている人はパスポートがどんな感じか、思い出してみてほしい。
1ページ目に写真と名前などの基本的な情報が書いてあって、それ以降のページには行った国のスタンプが押してある。


自己分析という行為のはじめの一歩は、このスタンプのように自分のこれまでの人生の旅を可視化することだと思っている。
それは別に「こんな秘境に行きました」とか「200か国達成!」みたいなスーパーで唯一無二なものである必要はないと思っていて、「こんなことをした」「〇〇が好き」とにかく可視化すること。

それを眺めていると、「この国とこの国は楽しかったな、きっと自分はこういう国が好きなんだ」とか
「この国に行ったからには今度はここに行きたいな」というように、次の旅先が見えてくるかもしれない。

また、そのスタンプを人に見せた時に「それならこの国好きだと思うよ行ってごらん」と新たな旅先を教えてもらうこともあるかもしれない。
「なんでここ行こうと思ったの?」「どこが面白かった?」と聞かれて、それが新たな発見になるかもしれないし、その時には逆にあなたが、その人の次の旅先をおススメしていることだろう。

パスポートを見せる・可視化するというのは一つの例えだが、どういう形であれ、「自らのこれまでの人生の旅を表現できる状態である」というのが大事だと思う。

そして、あくまで過去の事実は事実。そこに意味が加わるのは、まずはそれを認識できるようになってからなのだ。

唐突に自分語りになるが、僕は「志のある人」に、憧れと若干のコンプレックスがあった(いまもまだある)。

これが人生をかけて達成すべき目標だ!と確信して、そこから逆算して動いていける人。そういう人を何人も見てきた。わかりやすい例で言うと、2011年3月11日以降かな。

ありがたいことにそんな人たちと関わる機会を社内外でこれまで沢山頂いて、本当に楽しいし、やりがいがあるし、いまでもエネルギーをもらっている。

でも。一緒に活動しながら、どこか本当の意味で「ジブンゴト」にしきれない自分がいた。
お前が人生かけて出来ることは何か、その覚悟があるのかと問われれば、ずっと答えきれなかった。
そんな自分に、心の隅で歯がゆさともどかしさを感じながら過ごす日々が数年続いた。


いま、「『旅するように生きる』『旅は暮らしの反対側ではなく"中"にある』= 旅n' LIFE を体現し、人生という旅を楽しむ人を増やす」という言葉にたどり着き、ひとまずはこれまでの葛藤に区切りを付けられたように思っている。

それは、ひとつにはTRAVEL HUB MIXという”関係案内所”で、「人生とは旅である」と何百回も繰り返し語り続けてきたから。
そしてもうひとつには、自分の中で「面白い」と感じたものには、意味はわからずともとにかく食らいついてきたという自負があるから。

自分の向かうべき場所は、どんなに未来に目を凝らしても見つからなかった。
積み重ね続けた過去の中にこそ「これだ」と思える答えがあるのだ
と、今ならはっきりと言える。

向かうべき灯台を探して誰かの光を追い続けてきたけれど、気づけばその旅路そのものが、次の行き先を教えてくれたのだった。



うーん、いつにも増してエモい感じになってしまったので、これは後から「読んだよ」と言われて身もだえするパターンだろう。
(教えてくれると喜んではいるので、もし照れ隠しで不愛想になっていても許してほしい。)

言ってしまえばこのnoteを書くことも、僕にとってのパスポートづくりなのだ。


あなたの「人生という旅のパスポート」には、どんなスタンプが押してあるだろうか。
そしてその1ページ目には、あなたならどんな言葉を書きますか?


◇◇◇

ずっといつか書こうと思っていたテーマだったのだけど、冒頭に話した『beの肩書き』のワークショップに参加して、より考えを自分の中に落とし込むことが出来ました。
何より、めちゃくちゃ楽しくて想像した以上に幸せなワークショップだったので、本を読むだけでなくチャンスがあればぜひ参加してみてほしい。


ちなみに、僕が参加したのはファウンディング・ベースという若者の力で地域の活性化に取り組む会社の有志メンバーのイベント。

「個人の価値の最大化を通じて、コミュニティの価値を最大化する」「旗を立てる」という世界観とかストーリーの作りこみ方が個人的にすごく好き。

月一ペースでやっているみたいなので、良かったらチェックしてみてください。

↑こんな風に最後お互いに『beの肩書き』を送り合うのだけど、この瞬間がとにかく嬉し恥ずかしでニヤニヤがとまらなくなる。

※「人生という旅の案内所」TRAVEL HUB MIXでも、いずれワークショップを開こうかと目論んでいます!

(これを機に、素人仕事でロゴを作ってみました。いい感じに仕上げてくれる人いないかな。)

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