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ジャズを軽く聴き始めたい人への軽い名盤紹介25 恥ずかしがらずに Diana Krall を聴いてみよう

こんにちは。

今回のテーマは「恥ずかしがらずにDiana Krall(ダイアナ・クラール) を聴いてみよう」です。
??と思われた方🙋‍♀️
正しい反応です。

「好きなジャズ・ボーカリストは?」と人に問われれば、定番のサラ・ヴォーンを挙げるか、ジョニー・ハートマンあたりでお茶を濁そうかと思っているんです。
幸いにも、まだ誰からも聞かれたことはありませんが。

でも、実は一番好きなボーカリストは、ダイアナ・クラールだったりします😍
恥ずかしい!! (/ω\*)

え? 恥ずかしくないですか?
だって、あの漂う色香、艶っぽいハスキーな声、色っぽいCDジャケット。

できればLPレコードを買って部屋に飾って嫁さんの目も気にせずに一日中眺めていたい🤤

ちなみに高校時代は聖子ちゃんの『ユートピア』とビートルズの『Abbey Road』を主に飾っていました。他のアルバムと時々ローテーションしていましたが。聖子ちゃんは他に『風立ちぬ』のジャケットも好きでしたねー。

ちょっと話が逸れましたが、
大袈裟ですかねー?
そんなん、普通に聴けばいいやん、て感じですか?
皆さん普通に聴けてます?
🙆‍♀️
あーそうですか。

頑張って普通のテンションに戻します。

それでは、ここからは『みんな大好きダイアナ・クラール』というタイトルに変えたいと思います。

ダイアナ・クラール(本名:ダイアナ・ジーン・クラール (Diana Jean Krall), 1964年11月16日 - )は、カナダ出身の女性ジャズ・ピアニスト、歌手。クラールの実際の発音はクロールに近い。

1990年代以降に最も成功したジャズ歌手の一人で、1999年から5度のグラミー賞を獲得した。夫はミュージシャン エルヴィス・コステロ。

wikipedia

ジャンルの違うコステロと結婚してるんですね。やはり音楽的にお互い影響しあう部分というのがあるんでしょうか。
この点は、例えば山下達郎ー竹内まりや夫妻や、桑田佳祐ー原由子夫妻などの関係性とはまた違った感じがしますね。

と、ダイアナへの興味は尽きませんが、そろそろアルバム紹介に移っていくことにします。まずは初期の傑作、サードアルバムです。

『All for You - A Dedication to the Nat King Cole Trio』(1996年)

1 I'm An Errand Girl for Rythm
2 Gee Baby, Ain't I Good to You
3 You Call It Madness
4 Frim Fram Sauce
5 Boulevard of Broken Dreams
6 Baby Baby All the Time
7 Hit That Jive Jack
8 You're Looking at Me
9 I'm Thru with Love
10 Deed I Do
11 A Blossom Fell
12 If I Had You

メンバー
ダイアナ・クラール(p, vo)
ポール・ケラー(b)
ラッセル・マローン(g)

このアルバムはバラードが中心です。オススメは、5曲目の「Boulevard of Broken Dreams」と、10曲目の「Deed I Do」など。

そしてお気付きの通り、ドラムレスですね。昔のピアノトリオの編成というのは、この、ピアノ、ギター、ベースという組み合わせが発祥でした。40年代~50年代のナット・キング・コールの作品は殆どがこの組み合わせでした。

ドラムレスだからといって、スウィングできないわけじゃないです。例えばこのアルバムの中なら7曲目の「Hit That Jive Jack」なんて十分にスウィングしてますね。とてもグルーヴィーです。

ここで「スウィング」と「グルーヴ」の違いについて、新しい悩みが出てきました。
どう違うのでしょうか?
「スウィング」はジャズ独特の言い回しですが、「グルーヴ」はジャズに限らず、ロックでも使われたりします。
私見ですが、おそらく二つは同義語。どちらもリズムに乗って体が揺れている状態を指すものだと思います。ですがスウィングは、より跳ねる感じがします。
皆さんはどう思いますか?

話が逸れましたが、次行ってみましょう。

『The Look of Love』(2001年)

1 S'Wonderful
2 Love Letters
3 I Remember You
4 Cry Me A River
5 Besame Mucho
6 The Night We Called It a Day
7 Dancing In The Dark
8 I Get Along Without You Very Well
9 The Look Of Love
10 Maybe You'll Be There

メンバー
ダイアナ・クラール(p, vo)
ラッセル・マローン(gt)
クリスチャン・マクブライド(Bass)
ピーター・アースキン(ds)
ルイス・コンテ(per)

このアルバムを初めて聴いた時は、正直言って「失敗した」と思いました。
なぜなら、冒頭からいきなりストリングスの音が聴こえてきたからです。
ストリングスの入ったアルバムって、BGM的になりやすいんですよね。

しかし、バンドの演奏が始まって一安心。きっちりとジャズしてくれています。しかも一曲目は私の大好きな「 S'Wonderful」。最初の ’S’ は、It’sを略したものでしょうか?
この曲の決定的名唱は、やはりヘレン・メリルでしょうね(『ヘレン・メリル with クリフォード・ブラウン』)。
メリルはノリよく、スウィングして歌っていますが、ダイアナさんは少しバラード風に歌っています。

もう一曲、聴きどころを挙げるとすれば、4曲目の「Cry Me A River」
ダイアナの歌唱力が十分に引き出せています。ピアノも上手いのに歌も上手い。おまけに美人。

『Live In Paris』 (2002年

1 I Love Being Here With You
2 Let's Fall in Love
3 'Deed I Do
4 The Look of Love
5 East of the Sun (and West of the Moon)
6 I've Got You Under My Skin
7 Devil May Care
8 Maybe You'll Be There
9 'S Wonderful
10 Fly Me to the Moon
11 A Case of You
12 Just the Way You Are

ダイアナ・クラール(vo, p,)
アンソニー・ウイルソン(g)
ジョン・クレイトン(b)
ジェフ・ハミルトン(ds)
ポウリーニョ・ダ・コスタ(per)
マイケル・ブレッカー(ts)


どうですかこのジャケット。確実にジャケ買いしますよね。
ジャケット良ければ中身も良し、の見本のような作品です。

最大の聴きどころは「East of the Sun」
スウィングしてますね〜。
ピアノソロも少し長めに尺をとっています。
しかし長過ぎて、さすがのダイアナさんも収束の仕方に困っているような感じがします。そこを見かねたドラムスが少し強引にフィルインしてピアノソロを終わらせ、無事にヴォーカルに戻れた、のではないかと思ってしまいます。
穿ち過ぎかもしれませんが、スリリングな場面である事は確かです。

いやージャズって面白いですね。

このアルバムは、このようにライブゆえの面白さもさる事ながら、スタンダードナンバーで占められていますので、初心者の方にも自信を持って推薦できるアルバムです。
一家に一枚、どうでしょうか。

最後まで読んでくださった皆様に、感謝申し上げます。

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