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バイクに乗りたいあなたへ

僕はバイクに乗りはじめて、もう7年が過ぎた。ずっと同じバイクに乗っている。

早さは求めず遠乗りしたい、それでいて車検も要らず自分で整備もできちゃったり、そんな願いにぴったりと答えてくれたホンダのゼルビス。

ゼルビスは私とほぼ同い年だ。ガソリンを食い潰し、速さを求めるスーパースポーツが流行した90年代初等、速さは求めずロングツーリング向けの遠乗りバイクは不人気で、モデルチェンジもなく数年しか販売されなかった。
それゆえ、バイク屋の人に「ゼルビスです」と言っても、ポカンとされることがたまにある。

それから数十年経ち、燃費が注目される時代になり、ロングツーリング向きで頑丈で、加速はないがパワーはそれなりにあるゼルビスは、今になって少し価値を見いだされたバイクかもしれない。

本当はゼルビスの「10万kmは余裕で動く」と言われるVTエンジンの完成度の高さや、細かいユーティリティも備えたツアラーモデルとしての実用性完璧な点を語りたいのだが、今回はそれを語りたいのではない。



バイクを長いこと乗っているので、たまに友人から「バイク買おうと思ってる!」と連絡が来て、あれやこれやを話して、友人はバイクを手にいれるのだが、バイクライフが続かない友人を何人か見かけている。

最近、また友人がバイクを購入したので、これからバイクに乗りたい人に物申したいのである。

バイクは、究極にカッコいい乗り物だ。

男も女も、バイクに乗れば誰もがカッコよくなる。まるで別人のように、カッコよく見える。

想像してほしい。
もしあなたが友人と偶然街で出会ったときに、その友人がバイクに乗って現れたら、あなたは「カッコいいなあ」と心の中で思っているはずだ。
もしくは、「カッコいいなあ」と口に出してしまっているであろう。

有無を言わさずカッコいいと思ってしまう、それがバイクである。

もう一度言おう、バイクは、究極にカッコいい乗り物だ。

だってそうだろう、春夏秋冬問わず、雨風問わず乗ることができる。どんなときでもカッコいいのだ。
夏は暑いから、通気性のいい服装にして半ヘルを被れば、暑い日差しもアクセルを開いて、全身を駆け抜ける風を浴びれば涼しく心地いい。まさに颯爽である。

冬だって、ダウンやヒーター付きのウェアを着れば寒さなど微塵も感じなくなる。
冬の透き通った空気で綺麗な景色を360度楽しむことができるのは胸のすく気持ちよさである。
冬に走っていれば、それだけで他のライダーからリスペクトのの眼差しを向けられる。寒さの中のライダーは、強く、渋く、カッコいい。

雨の日だって、カッパを着ればどこへでも行ける。
どんよりした曇り空と雨で白く霞む景色の中のツーリングは、雨音とエンジンの音だけが響き、自分とじっくり向き合える静寂な空間となる。無心になり、まさに明鏡止水の心といった感覚に陥る。

どんな環境でも心が悦び、カッコよく写ってしまう魅力が、バイクにはある。

忘れないように念押ししよう。バイクは究極にカッコいい乗り物だ。

だってそうだろう、究極にカッコいいから、究極にモテてしまう。
男性のライダーはとてもおいしい機会がある。バイクの後ろに乗るという憧れを持った女性はやはり多い。後ろに女の子を乗せるチャンスがきっとあるだろう。

もしそのチャンスが来れば、発進する前に振り返って、「ちゃんと捕まってなよ」と声を掛けると良いだろう。ヘルメット姿のメンズは5割増しでカッコよく見える。これで何も思わない女性がいるだろうか。

女性ライダーはなおさら無敵である、だから、細心の注意を払ってほしい。

ヘルメットを外した後に、頭を軽く振って髪をファサッとなびかせるようなしぐさをしてはいけない。
そんなことをしたらモテるどころでは済まない。周りにいるメンズのいくらかは、その瞬間で恋に落ちてしまっているからね。

どうだろう、バイクのカッコよさが伝わっただろうか。

私の思うバイクのカッコ良さがすべて表現できたかどうか、いささか心配ではあるが、バイクに憧れる方は少しでも上記のことを心に留めて、もしバイクを手にいれたなら、末永く、そして楽しいバイクライフを送ってほしい。


あとメンズに1つ。
女の子を後ろに乗せたときに、わざと急ブレーキをかけるいたずらはほどほどにしておく方がいい。
背中で感じる柔らかい温もりを味わい過ぎてしまうと、君のリトルホンダのエンジンも掛かってしまうからな。

ヒィーーーア。

サポートいただいても自分ではうまく活用できなさそうなので、もしいただいたら東日本大震災等の災害ボランティア活動団体に寄付させていただきます◎