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偉い人と「うまくやる」ための3つのコツ

私は参謀的な仕事をしてるので、よく「えらい人」と話をします。そこでのコツは「相手の目をみる」「相づちを打つ」「相手の言ったことを適語でまとめる」です。

えらい人は基本的に孤独です。そして話を聞いてほしいタイプです。プライドも高いです。だってえらいんですもの。

だから、まずは全身で聞いていますよ感を出します。でも、ただ聞いてるだけだとバカと思われますから、適語で相手の話を要約する。「そうっ!」って身を乗り出してきたら勝ちです。

と言われてもあまりピンとこない人も多いかと思います。ということで、私がどんな風にやっているかを、最近の役員Tさんとの会話から紹介してみましょう(Tさんの部下のYさんについての会話です)。

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役員Tさん「Yくんはさー、なんだろう全部自分でやろうとしちゃうよね」

私「人に振れない、ですよね」

役員Tさん「そう!だからさあ、この前のあの問題もバタバタしたでしょ」

私「うまく移譲できてない、かなと」

役員Tさん「そうそう!でね、彼は優秀だからさ、うまくこなせるんだけどさあ。彼にはもっと考えてほしいことあるわけじゃない」

私「戦略、とかですね」

役員Tさん「そうそうそう!やっぱ中長期的な戦略を考えてほしいんだよね、彼にはさ」

私「わかりました、彼と話をしておきますよ。戦略の方向性を詰めておきます」

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どうでしょうか。

私がたいしたことを言っていないのは、すぐわかると思いますが、この場合はそれでいいんです。なぜかというと、ここでのポイントは「話を聞いてほしい」だからです。

別に意見を求めてるわけでなくて、ちょっとYさんに対して持ってる不満や要望を聞いてほしいんですね。

だから、私の方は、相手の言ってることを一語で集約して、そのことで「気持ちわかりますよ、よく聞いてますよ」というメッセージを伝えるわけです。

さらに、適語で要約されることで、相手も「俺いいこといってるな」と気持ちよくなってきます。人は他者の視点を通じてこそ、自分をより良く知ることができる、というのは奥深い真理です。

その上で、最後のところで、Yさんと直接話をして解決策考えますよ、と続いたのが、さらに効果的です。「こいつは話がはやい!」ってなるわけです。

これは、えらい人に限ったことではないですが、相手が自分の話をきちんと聞いてくれているというのは、すごく嬉しいものです。

というのも、多くの人は実際のところ人の話を聞いてません。上司から言われたことの80%は「今日のランチどうしようかな♡」と考えた側から忘れます。

よって、仕事においてとても大事なのは「相手の気持ちに寄り添うこと」です。当たり前に聞こえますが、それを実践する人はとっても少ないです。だから、相手の目を見て、きちんと相づちを打って、適語で要約してあげれば、 相手は嬉しくなってきちゃうわけです。

ちょっとしたコツなんですが、人の心理の綾みたいなところにきちんと意識を向けるのはとても大事です。全くモテなかった大学生の頃の自分に教えてあげたいですね。それではまた。

注)この記事は以前別のブログに書いたものを加筆・修正した記事です。

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