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自らの情熱にいかに火をつけられるか?

今週もバタバタしていましたが、着実に前に進んでいる感覚があり気持ち的には前向きです。多くの人に助けてもらっているし、本当にありがたいことです。

近況・考えていること

前回のまとめで、コーチ・エイの執行役員の方とお話したことに触れましたが、その時の議論がなかなか興味深かったので書きたいと思います。

私が彼らに話したのは、現職で中間管理職にあたるマネージャーが、業績達成と人材育成の両方を担うことが求められる中で、どちらに集中すべきなのか迷い、結果的にパフォーマンスを落としている状況についてです。

特に最近は後者の人材育成の要素が重視されており、現職でも、マネジメントには「EQ」がきわめて重要であると強調されています。

ただ、それって口で言うほど簡単でないんですよね。Twitterでもよく書いていますが、心理学を学んだこともなく、カウンセリング・コーチングの手法にも通じていないマネージャーが、メンバーに寄り添い、彼らを動機づけ、成長に導くというのは容易ではありません。正直なところ相性もありますしね。

この私の問いかけに対して、コーチ・エイの方も同意してくれました。実際彼らは、主にエグゼクティブ向けのコーチングを事業の主軸に置いていますが、最近はやはり「中間管理職」の課題に組織がぶち当たるケースが増えており、彼らを支援するプロジェクトを実施することも増えているとのこと。

そこで、コーチ・エイの方が話していたのは、「やはり個人の情熱にいかに火をつけるかですね」ということ。彼らの中間管理職向けのプログラムでも、参加者が持つその人固有の「情熱」を言語化、可視化していくセッションを設けているそうです。

これを聞いていて、私も「やはりそのやり方しかないよな」と思っていました。人的マネジメントにおいて求められるのは、EQなどの付け焼き刃のスキルでなく、マネージャー本人が持つ強い思いを自ら認識して、それをいかに表現していけるかだからです。

一方で、この「自らの情熱に向かい合う」というのは簡単な作業ではありません。特にスタートアップでもない、既存の企業で働いている人にとっては、そういう作業が普段の仕事でも求められる、というのは直感的には受け入れにくいところだからです。

定型的な方法論があるわけではないので難しいですが、マネージャーたちとできる限り対話し、彼らの持つ情熱を引き出せないかと日々工夫しています。

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