漫才と心理的安全性

ノリと申します。

最近、心理的安全性という言葉を知ったので、みなさんと共有したいと思います。

心理的安全性と初めて聞いたとき、私は「脅かされる心配がない安心できるってことなんだろうな」と思いました。

でもこれは一部分しか合っていません。

心理的安全性とは「このチームでリスクをとったとしても、対人関係上の亀裂や破壊が起こらないであろう、とチームに共有された信念」のことみたいです。

なにやらややこしい説明ですが、要するに「挑戦しやすい雰囲気」のことです。

そこで思ったのが、「漫才といっしょかも」という発想でした。

漫才といっしょといっても、おそらくピンとこない方が多いと思います。

何がいっしょなのか、どう心理的安全性が漫才と関わるのでしょうか。

ボケ・ツッコミで成り立つ漫才のやりとりは、面白く、観る人を愉快な気持ちにさせます。

また、仲のいい人同士の会話は、意図せず漫才のような明るい雰囲気になりやすいです。

自分と相手が仲良しなら会話してるだけで笑い合えますし、それを観ている方も幸せな気持ちになると思います。

しかし、たとえば漫才のやりとりを真似して、現実で知らない人や、仲良くない人とやっても上手くいく気がしません。

それは当然のことで、なぜ知らない人との漫才が成立しないかというと、相手との「心理的安全性」がないからです。

通じない冗談はただの誇張や悪口です。面白い漫才も一気につまらなくなります。

同様に、自分のツボからズレている漫才を観ても不快になるだけですし、仲良くない人同士の会話は聞いてて気持ちのいいものではありません。

ここで、心理的安全性がつながりました。

漫才におけるボケ・ツッコミは、冗談や誇張、悪口も入っていることがありますから、「リスク」です。

漫才コンビは漫才をしている時以外はめちゃくちゃ仲が悪いなんて話は聞きませんよね。いたら不仲説ってやつですね。解散の危機です。

普通は漫才コンビや仲の良い人同士で冗談などを言い合っても、嫌いになりすぎることはありません。

仲良しからバカにされるのと、大嫌いな人からバカにされるのは違います。

この距離感が「心理的安全性」の有無かもしれません。

これを部活や会社のチームに置き換えると、「心理的安全性の高いチーム」は

・笑いが多い

・挑戦が多い

・失敗が多い

となります。

反対に「心理的安全性の低いチーム」は、

・緊張が大きい

・現状維持が多い

・問題が多い

といった形になることが多いと思います。

部活でも会社でも笑顔が多く、挑戦が多いチームって良さそうです。

でも忘れてはないけないのが、「失敗も多い」ということです。

これはあんまり良くなさそうですが、実はチームがうまくいっている証拠でもあります。

挑戦をしている限り、経験したことのない未知の課題や、失敗はつきものです。

挑戦をしない、しにくいチームは、いつも同じような問題に対処していて、解決してもまた同じような問題にあたっています。

これはポジションとかネガティブとかいう問題ではありません。

心理的安全性が高いからポジティブだったり、ポジティブだから心理的安全性が高いんだっていうことではないのです。

漫才でもポジティブな笑いと自虐ネタやブラックジョークのようなネガティブな笑いがありますよね。

挑戦しやすいかが大事なのです。

ポジティブ、ネガティブな話でよくコップの水が多いと思うか少ないと思うかみたいなのがありますが、心理的安全性が高いチームであれば、「蛇口はどこだ?」と考えるに違いありません。

チームの心理的安全性が高ければ、ひとりひとりがどんどん前に進んでいって、失敗を次に生かし、挑戦することができます。

その心理的安全性をどう高めるのかという話はまたの機会にしますー。

てっきり「心理的安全性」ってゆるい感じだと思っていたので、よくある誤解をよくあるまま誤解してしまっていました。

心理的安全性は言葉は学問的ですがむずかしい概念ではないということですね。

難しいことをわかりやすくするのって大事ですね。

わかりやすいことも難しくすることもできるのかな。そういう記事も意外と需要あるのかな。

ってなんでやねーん。

と、むりやり漫才要素を入れるのでしたー。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

あなたの日々がよりよいものになりますように。

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