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最好映画。198 「燃えよ剣」2021年。

原田眞人監督 岡田准一主演 稀代の中隊長 土方歳三の物語。隠しませんが、ずっと原田眞人監督作品ファンです(⌒▽⌒)。集団を描く作品が特に好きです。「金融腐蝕列島〔呪縛〕」「突入せよ! あさま山荘事件」「クライマーズ・ハイ」「関ヶ原」「日本の一番長い日」演技者のセリフが被っても、構わず進み、カットを細かく畳み込んでも、誰が何を喋って、何を目的に話しているかがわかるという、原田眞人作品のマジックだと思ってます。「燃えよ剣」は監督が満を辞して放つ幕末時代劇!という触れ込みで、大いに集団を楽しみに観に行きました。148分、いつもの集団を描くのかと思ったら、少し違ってました。土方歳三の部隊構築を中心に1863年から1869年までを振り返る構成で、集団をサブリーダーという立ち位置で、集団をどう構築して移御していったかという過程が描かれています。過去に何度も見たことがあるはずの新選組を、組織という観点で見たのは感心することが多くて、とても楽しかったです。「駆込み女と駆出し男」「関ヶ原」同様、原田哲男さんの美術、柴主高秀さんの撮影がものすごくイイです。市中での提灯ライティング美しく、池田屋の混乱ぶりも狭さが活きた感じが好きでした。ファンの多い時代なので、売り文句もイメージも事前情報とは、だいぶん違うと思いますが、中心メンバーの仲の良さ、ロケーション、殺陣、すばらしくて、もう一回観るときは違った見どころも見つけられそうです。お時間あればぜひ。


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