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最好映画。 182 「ルパン三世 カリオストロの城」 1979年。

次元「どっちにつく?」

ルパン「オンナ!」

次元「だろうな!」

初めて観た時から、このルパンと次元のやりとりに、とどめを刺されました。お宝だの正義だの、ぜーんぶすっ飛ばして、目の前を通り過ぎたクルマの運転手だけで決めてしまう、その潔さ。痛快な映画の始まりとして、洋の東西を問わず最高です。1979年、宮崎駿監督監督作品。東映動画作品もテレコムスタッフ作品もスタジオジブリ作品も宮崎駿さんの作品は好きなんです。38歳、初監督作の出来ること全部やってやる!って感じが一番出ていて大好きです。東京ムービー新社制作のルパン三世 第2シリーズ、真っ只中の映画。テレビと違って緑のジャケット。愛車もアルファロメオ6C1750じゃなくて、フィアット500F。繋がりがあんまりなくて不思議なところの多い映画ですが、ヨーロッパの城の作りといい、石造りの水道橋といい、巨大時計塔の内部といい、第1シーズンとも第2シーズンとも趣が異なっていて、独立した雰囲気ではあるけど、見事に「ルパン三世」なところがすごいです。ルパンがおじさんとして頑張る姿は、初めて観た中学生(84年頃)の私には新鮮でした。「心を盗んだ」だの「ドロボーに盗まれてやってください」じゃないところが、中学生には刺さったわけですよ笑。最初に焼き付けられたバディもので、他の映画を見てもバディもの観るとこの映画のルパンと次元と比べちゃうんです。そのくらい、かっこ良くて強烈でした。カットされたテレビ放送で観て、VHSの完全版で観て、映画館のリバイバルで見て、iTunesに至るまで、何度見返しても、やっぱり「どっちにつく?」「オンナ!」がゾワっとする瞬間笑。成長してない笑。お時間ある時にぜひ。


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