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最好映画。227 「我が人生最悪の時」1994年。

製作 映像探偵社・フォーライフレコードによる、私立探偵 濱マイクシリーズの記念すべき第一弾。横浜 黄金町の日劇の2階にオフィスを構える、狂犬だけど人情に厚い、濱マイクの活躍する映画です。就職してすぐの頃、まだまだインディーズが目立っていた時代の、最好映画。スペックがもう良さを奏でてます。モノクロ・シネマスコープ・横浜日劇・林海象・永瀬正敏と並べられたら、絶対観に行くし!!ってなっていた頃です。テレビシリーズの方がお好きな方多いシリーズですが、ワタシは断然映画派です。第一弾の「我が人生最悪の時」は、「夢みるように眠りたい」から始まる林海象監督の一つの頂点だと思って、ホクホク並びに行きました(⌒▽⌒)あらゆる映画の引用(「我が人生最良の時」「探偵事務所23」「殺しの烙印」・・なんとエースの錠が客演という、とんでもないおまけ付き:(;゙゚’ω゚’):を用いて、撮影 長田勇市、照明 長田達也、美術 木村威夫、音楽 めいなCo.、林海象監督デビュー作「夢みるように眠りたい」の時と変わらぬスタッフの魅力と威力大爆発でした。黄金町で探偵を営む濱マイクに舞い込んだ人探しが、日本と中国ギャング抗争の事件に発展し、マイクは右往左往しながら、友人になった依頼人を助けようと奔走するけどもー・・という、探偵ものなのか、異邦人抗争のドラマなのか、93分観終わった後には不思議な感覚に陥る映画でした。マイクはちっとも強くないし、いきなり小指落とされちゃうし、ずっといつも助けられて、仲間のおかげでなんとか生き延びている。「チャイナタウン」とか「犬神家の一族」に通ずる、事件を止めることはできない探偵ものを継いでます。「ミステリートレイン」「コールドフィーバー」名だたるインディーズ監督の映画に出演した永瀬正敏が、昭和を追いかけていた林海象一味の映画に出るというだけでも嬉しかったですし「夢みるように眠りたい」の佐野史郎と共演するだけでもアツかったんです。丁寧に撮影された横浜は、今年放送された「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」でも映ってました。その影響は絶大で、いまでも好きだという人に会うことが多いです。夏に4Kリマスターが上映された時には駆けつけられなかったんですが、「我が人生愛悪の時」「遥かな時代の階段を」「罠」の3本にわたる濱マイク映画が先週突然iTunesで発売されて、速攻で買いました。今の目で見たらゆったりとした映画かもしれませんが、当時は最先端中の最先端だったんで、それがまた観ることができる!!という興奮は察してください(⌒▽⌒)


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