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最好映画。 169 「ジョーカー」 2019年。

なんだかやたらと評判が高かったこの映画。「ハングオーバー」のトッド・フィリップス監督が、コメディの撮れない世の中に放った、コメディアンの悲哀。世に言うDCユニバースとは一線を画すとかなんとかよくわからないので、ひとまず観ました。何がすごいって、ホアキン・フェニックスがほぼ出ずっぱりという構成。え?「her」に出てた人ですよね?って言いたくなるくらいガリガリに痩せたその風貌すべてを使って全身全霊。その凄さに圧倒されます。予告編の第一弾が出たときに、なんだ「キング・オブ・コメディ」じゃんて思ってたのですが、「キング・オブ・コメディ」よりも主人公のテレビショー乗っ取りの動機があって、むしろ観易かったかもしれません。なにせ向こうは主人公が何をして食べてるのかも微妙に分からなかったし。ARRI65の浅ーい深度で、寄りと引きを主人公の気分で切り替えていたことにあとで気づきました。撮影のローレンス・シャーはずっとトッド・フィリップスとコメディ撮ってた人なので、驚きです。ティザー予告編がともかく素晴らしくて、絶対に見ようと思った映画でした。スマイルをそこで流したら泣くという絶妙な予告編。本予告よりもよかったのなんて久しぶりでした。本編の長さも含めて、往年の映画、80年代映画な感じでした。

予告
https://youtu.be/t433PEQGErc

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