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次は平和な時代に生まれたい

就職する少し前あたりは、バブル崩壊後の大不況が延々と続いた最後のほうの時代で、今よりも、人間の尊厳がずっと軽く見られていました。

ハケン、契約社員、フリーターと、社会と大企業は若者をゴミのように扱い、自殺者はどんどん増え、人がゴミのように扱われていました。

人権意識も今よりも未熟で、SNSもまだ出始め。今は当たり前である在学中の起業も、まだマイノリティでした。大学の友達は、就職活動を始めれば、圧迫面接だなんだと、単に早く生まれただけの人たちに理由なく罵倒され、それでもペコペコ頭を下げて就職を決めていきました。

私は今も、人間は血も涙もない冷血動物だと思っています。これは、我々がまだ若者だった当時の、大人達の卑劣な行動から学んだことです。

現代では、当時の大層な老人が、感染して、社会から冷血に見捨てられています。保健所の電話は繋がらず、入院調整で自宅待機し、重症化した果てに死んでも、今日のニュースの死亡者数に加算されて終わりです。

新卒採用停止、非正社員化、ロスジェネ、圧迫面接、派遣切り、自己責任。日本人がこの30年でやってきた罪業の深さを思えば、新型コロナウイルスの過酷さは、日本人の今までの来し方に似姿ではないでしょうか。

今回の人生はもう諦めていますが、次こそは、経済敗戦による人権侵害や、疫病地獄がない時代に生まれ、明るい生涯を送りたいと願っています。


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