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感染症の拡大に対する喫緊の政策対応

昨日発表された新型コロナウイルスの国内の死者数は41人と過去最多となりました。誰しもが予想したことですが、11月に入り、我が国でも本格的な新型コロナウイルスの感染第三波が発生しています。

例年、11月半ばから急速に感染拡大するインフルエンザの感染症的特徴や、今年の7月、8月のオーストラリア、南アフリカなどでの南半球の感染拡大の先例から、秋冬の北半球で季節的感染拡大が生じることはほぼ確実でした。

そのため、新型コロナウイルスの第三波流行には、全く不思議はありません。むしろ、予断を排して今後の未来を占う上では、いまだリスクとして顕在化していないウイルスの変異と更なる重篤化を重視すべきと考えます。

本来オリンピックイヤーであった2020年における、新型コロナウイルス感染拡大は、都民、国民、そして人類にとっての「ブラックスワン」であったことを考えれば、我々は、未来に対して想像力の及ぶ範囲で、あらゆるシチュエーションを想定する必要があります。

考えられる未来のうち、識者から指摘されるシナリオとして、最悪なシナリオには、新型コロナウイルスの更なる強毒化と質的変化があります。具体的には、感染者のゾンビ化が、もっとも懸念されるところです。

歴史的先例では、中世の欧州で流行した舞踏病があります。中世の舞踏病は、現在のハンチントン病とは別の疾患であるとの指摘がなされており、いかなる理由でこの感染症が生じたか、いまだに謎とされています。

また、「バイオハザード3」では、墓地から感染者が蘇生して、生存者を襲撃したり、甚だしくは、市街地で大量の感染者が、重火器を装備したSWATやアンブレラ・SEALS等の特殊部隊と対峙して、これを全滅させています。

我が国の現在の喫緊の懸念は医療崩壊です。しかし、第三波の末期には、ゾンビの爆発的増加と、それに伴う治安部隊の機能喪失による治安崩壊も、強く懸念されるところです。実際、「学園黙示録」の事例でも、序盤において、警察庁も床主県警も、いずれも組織的戦闘能力を失っています。

さらに、これらのように、社会が感染収束や一定程度の感染制御に成功すればまだいいのですが、例えば、「アイアムアヒーロー」においては、鈴木英雄と離島の一部生存者を残して、人類がほぼ全滅したとされています。

こうした歴史的な先例は、あくまで想定される可能性に過ぎません。しかし、我々は、わずか1、2か月後に迎えつつある真冬に向け、新型コロナウイルスの強毒化と質的変異に備えておく必要があるのは明らかです。

政策者には、予想される民衆のゾンビ化、治安機構壊滅、国家崩壊、そして、人類の滅亡をいかに防ぐか、対策を徹底することが求められそうです。

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