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歯医者になって良かったこと、か...

歯医者になって良かったこと...と言ったタイトルを見かけたけれどあまり興味は無かったのでスルーした。

歯医者になって良かったこと、か...

と、こだまのようにつぶやきを繰り返し、湧き出た吹き出し雲のほうが自分にとって興味が湧いたからかも知れない。

歯医者になって良かったこと...

こう言うと完全に誤解や嫌悪感をまねくが、何故歯医者になったのかということに触れれば18歳というまだ子供だったので、多分その時はなりたくてなったのではない、というのが一番近い。

そういう環境にいたため周囲にも大勢そう言う人間はいたのではないかと思う。

けれども致しかたなく手にした職でも、いたいけな子供を育てて行くには必要なツールになってしまうのだ。

そして、職に責任を持つということはいい加減にはやれない。それなりに学ばなければならない。

隙間時間には自分なりには必死に学んできた。

ただ、やはりやるからには患者さんにとってより良い情報や治療を提供したいと思いながらやってきたことが基盤、基礎作りになったと言える。

そしてできれば自身も楽しみながら、駄菓子屋のおばちゃんが子供達や近隣の住民と暮らしている、みたいな感じにしたい、うん良さそうだ...

そう思いながら、そっちへ進むようには目指してきたと思う。

だから歯医者になって専門家としてどうというのではなく、その街の駄菓子屋のような、相談所のような、親戚のおばちゃんちのような、

そういう存在になれているのではないか?

そんなふうに、診療所に笑いや患者さんや患児さんのトークで花が咲き、スタッフも含めみなさんに音符マークが浮かぶ時にはこの診療所を作れて良かったとそう思う。

歯医者になって良かったというか、目指した歯科医院を作れて良かった、そんな感じ。

なので

「先生はもうけるのがヘタ!」

と患者さんに言われてしまうのだろう。

自分が歯医者になること、ステイタスやもうかることでなく、

街の歯の相談所のような歯科医院が運営できればいい、何か大きなもうけを狙うのでなく、最低限食べて行ければいいぐらいに思いながら仕事をしているから...。

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