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「宇都宮BREX」というプロバスケットボールチームについて

こんにちは。norisuke06です。
まだまだ投稿に慣れませんがお付き合いください。
今回は僕の大好きなチーム『宇都宮BREX』についてご紹介します。

宇都宮BREXとは

栃木県宇都宮市に拠点を置く、プロバスケットチームです。
栃木県にプロバスケットボールチームを作ろうと有志が2004年より署名活動などを行い2006ー2007シーズンから当時のトップリーグJBLの下部リーグJBL2へ参入。
当時のJBLでは実業団チームがほとんどの中、選手はプロ契約を結んだプロチームとして参戦となりました。
参戦初年度のレギュラーシーズンは3位という成績でプレーオフに進み、JBL2を優勝。
翌08−09シーズンではJBLに昇格。
その年に日本人初のNBAプレイヤー田臥勇太選手や日本代表でも活躍していた川村卓也選手などが加入。
そのシーズン序盤はなかなか成績が上がらず、シーズン途中で指揮官をトーマスウィスマンに交代し調子を上げたもののプレーオフを逃してしまう。
翌09−10シーズンでは引き続きトーマスウィスマンが指揮をとり、昇格2年目にしてJBLを優勝。
当時の日本のバスケットトップリーグでプロチームが優勝するのは初めてのことで話題となりました。
翌10−11シーズンにはトーマスウィスマンは勇退。
13−14シーズンからJBLが体制変更などでリーグ名がNBLに変更。
その後15−16シーズン終了後Bリーグ参入する準備を始めました。
当時日本には同じバスケットボールという競技でもNBLとbjリーグという2つのリーグが存在し、NBLは歴史ある実業団チームが中心となるリーグ。bjリーグは2005年に始まったプロリーグでわりと新しいハイレベルなリーグでした。
2014年にFIBAが日本に2つのトップリーグがあることを問題視し、日本代表の国際大会の出場停止処分となってしまい、NBLとbjリーグを統合することになりBリーグの発足となりました。
少し話が外れてしまいましたが、宇都宮BREX(当時栃木BREX)はBリーグに参入。
Bリーグ初年度の2016−17シーズンではJBL時代に優勝を果たしたトーマスウィスマンが再び指揮をとり初代王者に輝きました。
初代王者になった瞬間は感動的でBREXファンは熱狂しました!
ホームアリーナのブレックスアリーナ宇都宮には当時の優勝メンバーのサインの入ったモニュメントの建設もされ今も見ることができます。

Bリーグ初代王者の記念に作られたモニュメント

Bリーグ2年目以降も毎年チャンピオンシップと言われるプレーオフに進むまで成績は残すもののチャンピオンの道のりは険しく、一昨シーズンの20-21シーズンでは久々にファイナルまで駆け上がり、優勝を期待されたものの惜しくも敗れ優勝を逃してしまいました。
この悔しさは全BREXファンが忘れることのできないシーズンとなり、そのシーズン終了後に長年チームの大黒柱として活躍してきたライアンロシター選手、ジェフギブス選手、加入一年目にしてスリーポイントや豪快なダンクでファンを魅了したLJピーク選手が移籍。
ファンは翌シーズンに不安を抱える状態となりましたが、昨シーズン21-22シーズンではニュージーランド代表で新加入のアイザックフォトゥ選手、同じく新加入のチェイスフィーラー選手が躍動しワイルドカード上位でCSに進出。
CS1回戦では一昨シーズン宇都宮を下し優勝した千葉に勝ち、2回戦では身長の高い選手を多く起用する戦術をとる川崎を下し再びファイナル進出。
ファイナルでは初めて東西対決となり東の『最高の盾』宇都宮BREX、西の『最強の矛』琉球ゴールデンキングスとの対決に。
リーグ最小失点の宇都宮とリーグ最多得点を挙げる琉球のまさに矛盾対決となりました。
ファイナルでは宇都宮のエース比江島慎選手が一昨シーズンの悔しさを晴らすかのようにスーパープレーを連発。
ゴール下の熾烈な争いをくり広げるジョシュスコット選手がリバウンドを制し、遠藤選手、鵤が選手が効果的なスリーポイントシュートを決める展開。
全員バスケを最後まで貫き通した宇都宮が王座奪還をしました。
ファンは待ちに待った久々の優勝に歓喜。
エース比江島慎選手はキャリア初となる優勝でヒーローインタビューで涙する姿は感動して思わず僕ももらい泣き…
個人的には初代王者の感動を遥かに上回る感動だったと思います。

ホームアリーナ

ブレックスアリーナ宇都宮

野球やサッカーで言うホームグラウンドのような物でBリーグではホームアリーナと呼びます。
宇都宮BREXでは宇都宮市体育館をブレックスアリーナ宇都宮としてホームゲームの際には使っています。
他のチームでは代々木第一体育館をアルバルク東京が、横浜ビーコルゼアーズは横浜国際プールと国際大会が行われるような大きな会場をホームアリーナとしています。
もちろんこのような大きな会場で別のイベントなどの予定が入っていればBリーグの試合自体も別の会場で行われます。
宇都宮BREXでは基本的にはブレックスアリーナですが、調整がつかない場合には2年ほど前にできたばかりの日環アリーナ栃木やマザータウンの鹿沼市で開催したりと栃木県内で試合を行います。
僕も何度かBREXの試合を見に行きましたがブレアリと別の会場では雰囲気がやはり違います。
選手入場の照明演出やリボンビジョンの演出などがあるブレアリはホームアリーナに来たという気持ちにさせてくれ自然とチームを応援したくなります。
しかし今ブレックスアリーナを含めた宇都宮BREXに大きな課題があります。

宇都宮BREXが抱える課題とは!?

宇都宮BREXが抱える問題とは新B1への参入問題です。
2026-27シーズンより始まるシーズンより新たな基準を満たしたチームしかB1リーグに参入できません。
同じB1のクラブでも琉球が作った沖縄アリーナは有名ですが他のチームでも滋賀や群馬と言ったチームがすでに新リーグの基準に沿ったアリーナを建設しました。
他にも強豪と言われるアルバルク東京や千葉ジェッツなどは建設構想を発表しています。
新B1の基準では
①平均4000人以上の入場を記録する必要があります。
②売上高12億円以上
③新B1基準アリーナ年間109日確保する。
主にこの3つの条件が必要となります。
宇都宮BREXは地元を中心に熱狂的なファンが多く、近年の成績もまあまあなため②についてはそんなに心配はないのですが①③については一筋縄にはいきません。
ただ①については②同様熱狂的なファンがいますのでほぼ満員で4000人から4100人弱の入場ができますが、先ほど例に出した沖縄アリーナは倍の8000人の入場が可能です。
ブレックスアリーナは元々は市民体育館なので沖縄アリーナのように8000人の入場はできない環境であり、平日開催のゲームも年間に何回かあり、平日開催ですと4000人の入場は見込めません。
新アリーナを建設し、③の年間109日確保を確実なものにするのです。
②の入場者数の問題をクリアするためにブレックスだけでなく現B1に所属する各チームが新アリーナを建設する構想を立てているのですが、宇都宮BREXでは現時点で新アリーナの構想が発表されておらずファンはヤキモキ…
今後どのような発表があるのか気になるところです。

宇都宮BREXに所属する選手

チームの歴史やアリーナ、今後の課題についてご紹介したのですが、どんな選手が所属しているのかも見ていきましょう。

背番号 ポジション 選手名
0   PG              田臥勇太(キャプテン)
3   PG              笠井康平
5   SF              ヤンジェミン(アジア特別枠)
6   SG              比江島慎
7   PG              小川敦也(特別指定選手)
9   PG /SG    遠藤祐亮
10  PF /C          竹内公輔
11  SF               荒谷裕秀
12  SG              高島紳司(特別指定選手)
13  PG              渡邉裕規(バイスキャプテン)
18  PG      鵤誠司
31  SF              喜多川修平
34  PF              グラント・ジェレット
40  PF /C         ジョシュ・スコット
42  PF              アイザック・フォトゥ

22−23シーズンのメンバーです。
途中で退団、新加入もありましたが現時点ではこのメンバーでシーズンを戦っています。
ただし、特別指定選手の小川選手、高島選手は大学生のため3月頃には大学に帰ってしまいます。
高島選手に至っては大学4年ということでこのままBREXと契約するかどうかの動向にも注目が集まっています。

今シーズンの宇都宮BREXの成績は

昨シーズン優勝した宇都宮BREXではありますが昨シーズン終了後指揮をとっていた安齋竜三が退団。
チーム創設時から選手、アシスタントコーチ、ヘッドコーチとチームのために力を尽くし、チームのカルチャーを作ってきた一人であり、衝撃が走りました。
安齋竜三が退団後、HCに就任したのが安齋竜三の下でACをしていた佐々宣央が新HCに就任。
笠井選手、ヤンジェミン選手、ジュリアンマブンガ選手(退団)の新戦力も合流し、プレシーズンマッチを行い、新たな戦力の躍動もありながらも持ち味であるディフェンスの課題や、シュートタッチの精度が低く苦戦するゲームもありました。
シーズン開幕は栃木県で国体が行われていることもあり、1ヶ月近くをアウェーゲームというスケジュールで移動の疲労やゲームプランの部分が上手くいかず苦戦を強いられました。
また、この時のBREXは相手のボールを奪い相手の選手5人がディフェンスにつく前に得点を決めに行く「速攻」と言われるプレーが少なく、かなり重たいオフェンスをしていたため思うように得点が増えず、また、ディフェンスの強度もまだ上がりきらないこともあり、成績は非常に悪いものでした。
それでも毎試合コーチ陣の工夫や選手たちの粘り強いプレーも見られ、少しづつではありますが、調子を取り戻してきたように見えます。
年が明け特別指定選手の高島選手、小川選手の加入、シーズン途中でジュリアンマブンガ選手の退団とグラントジェレット選手の加入といろいろありましたが、最近では高島選手、小川選手、ジェレット選手の活躍が目覚ましく、高島選手のハードなディフェンスと得意のスリーポイントシュート、小川選手は足が速く身長もあり、身体能力も高いため、PGというポジションはあまりダンクシュートをしませんが、試合でダンクを決めたりとこちらも個性をコートの中で爆発させています。
ジェレット選手も最初こそはなかなかチームにフィットせず自身でもチームに貢献できていないとネガティブな発言もありましたがリバウンドやスリーポイントシュート、相手選手のシュートブロックなどマルチな活躍を見せており、相手チームがジェレット選手を警戒し始めることで同時に出場しているアイザックフォトゥ選手がゴール下で気持ちよくプレーができたり、ジョシュスコット選手がゴール下のリバウンドに行きやすくなるなどジェレット選手のチームへの影響が大きなもとなっています。
少しずつですが調子を上げていき、BREXは東地区5位(2月12日時点)と順位も浮上しており、4位の秋田、3位の群馬とは1勝差で今が勝負どころになっています。

僕がなぜ宇都宮BREXを応援するのか

僕の話になってしまいますが、なぜ数あるチームの中から宇都宮BREXを応援しているのかを少しだけお伝えします。

アリーナの演出

会場演出の一つであるリボンビジョン

ホームブレックスアリーナでは1階席と2階席の間にリボンビジョンという画面が会場を一周する形で設置されており、入場の演出の一つに使われたり、選手がスリーポイントシュートを決めたりするとリボンビジョンに演出があったりと会場の雰囲気を盛り上げるツールとして活用されています。他にも選手入場の音楽や照明の演出はめちゃくちゃカッコイイです!そして、僕の中で重要な演出の一つだと思っているのは会場MCのSEKIさんの存在だと思っています。会場MCのSEKIさんは選手紹介のアナウンスやチームでいいディフェンスを行った時に観客を煽ったりと応援しているこちらを興奮させてくれ、応援のボルテージを一段階上げてくれます。
SEKIさんもブレックスファンには欠かせない人でもあると思います。そして、何より声がかっこいいんです。


ファンの熱量

強いチームであればあるほどバスケットに興味のない人でも注目はすると思いますが、実際、『バスケットに興味ない人をBリーグの試合に誘ったらハマってしまった。』なんて話もよく耳にします。
BREXは地域密着で地元のイベントに参加したりしますし、渡邉裕規選手は長年ラジオ番組を持っていたりと地域に根ざしています。
また、逆境でも諦めずに戦う姿はBREXファンの間では「BREXメンタリティー」と言われ、試合で大きくリードされている状況を諦めずに戦い続け大逆転をしたと言う試合も多くあります。
BREXメンタリティーを体現する選手たちに心打たれ、ファンになったという人も多いかと思います。
ファンになるきっかけは人それぞれでしょうが熱量の高さが伺える場面といえば昨年の優勝パレードです。
昨年の優勝パレードでは県庁から宇都宮市役所までの沿道に3万5千人が集まりファンの熱量が伺え、選手たちも「宇都宮にこんなに人がいるんだ」と驚いていました。
また、強豪との試合の時にもホームアリーナでは満員になり立ち見席もできるほどのファンが集まり、アウェイゲームでも会場に多くのファンが応援に駆けつけ選手を後押しします。
昨シーズンの優勝パレードの様子は下のリンクに貼り付けておきますので気になる方はぜひご覧ください。

下野新聞チャンネルより

選手の人気度

選手の人気度はチームにとっては重要なことです。
チームに所属する選手でも日本代表に選ばれる選手や有名な選手がいればスポンサー企業はCMなどの広告にも使います。
アリーナ内でもハーフタイムにスポンサー企業のCMが流れるのですが、BREXでは栃木銀行さんのCMに田臥選手を起用したりと少しでもファンの方たちに企業を知ってもらおうとアピールをしています。
広告面もそうですが、選手の人気度でアリーナ内やネットで買えるグッズの売れ行きなども違います。
BREXで言えば比江島選手のレプリカユニフォームやナンバーTシャツは常に売り切れ状態。買うのは至難の業です。
僕は比江島選手や渡邉選手、遠藤選手も好きですがやっぱり田臥選手は長年ファンをさせていただいておりますので、レプリカユニフォームを買ってしまいました。
人気の高い田臥選手、比江島選手、遠藤選手がいることでその選手を応援したくなりますし、どの選手も好きだという方はいわゆる箱推しになるのだと思います。

最後に

好きなものを語るとこんなにも長くなってしまうのですね…
伝わりにく部分もあったかと思いますが興味を持っていただけたら幸いです。
2月の日本代表戦が終わり、BREXでは比江島選手がこれからチームに帰ってきます。
3月1日には昨シーズンのBリーグチャンピオン宇都宮BREXとBREXと対戦した琉球ゴールデンキングスはEASL、東アジアチャンピオンシップに参加します。
この大会は東アジアの各リーグのチャンピオンが集い賞金をかけて戦う国際大会です。
初開催となる今回ですが、実はコロナの影響で大会のレギュレーションの変更となり、本来でしたら長期にわたってホーム&アウェイ形式でリーグ戦を行う予定でしたが短期集中開催となり栃木県の日間アリーナ栃木、沖縄アリーナで開催することとなりました。
日本から出場するBREX、キングスはアジアの初代王者を目指して頑張っていただきたいです。
EASL終了後のBリーグは3月8日アウェイ船橋アリーナで富樫勇樹選手率いる千葉ジェッツとの試合、次回のホームゲームは3月18日西地区上位の島根スサノオマジックとの2連戦が待ち受けています。
こちらも注目の試合ですのでBREXには勝ってもらいたいです。
それでは今回はこの辺で。
次回は2月に行われた日本代表試合について書いていこうかと思いますので、次回もよろしければ読んでみてください。

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