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(テレビ用) -2024年6月12日の日記

□6月12日
前々から火に興味がある。
熱い、温かい。人を癒すこともできれば殺すこともできる。
文明の発展に大きく貢献してきた、人類最大の発見。それが火。

我々の生活に無くてはならないものだが、ひとたび扱いを間違えれば大惨事を引き起こす。その二面性が好きだ。そんなこと言ったら水もそうなんだが、水はなんか違う。水は苦手。

火。焚火とかキャンプファイヤーの経験は、学校行事で数えるほどしか無いし、私はそういう時に中央に近づくタイプでは無いから、あまり間近で見たことが無い。

見てみたい、大きい火を間近で見たい。
私には友人が居ないので、大きな火を見るとしたら一人で見ることになるんだけど、一人で焚火をしに行くのって億劫。まず何を用意すれば?どこに行けばいい?火の扱い方を学びなおすべきか?

踏まなければならないステップが多い。
でも、そうだな、今年中には大きな火を見ようかなと思っている。
どこかのタイミングで……。そしたらまた日記を書こう。


ちょうど去年の6月。
夕飯を終えた後だった。映画を観るために部屋を暗くしていたのだが、ふと夜風を肌寒く感じて窓を閉めに立った。ソファから窓への動線上に、蚊取り線香があった。

暗がりで気付かず、私は蚊取り線香を蹴り倒した。
線香の火元が床に落ちたことに気が付いたのは、それから数秒後だった。

慌てて水をかけ消火したものの、フローリングは焦げて少し削れてしまった。驚いた。たった数秒であの小さな火は、フローリングを、7ミリほどの深さまで灰にしたのだ。

蚊取り線香に灯された程度のほんの小さな火が、人間には太刀打ちできない、大自然の脅威の一端を私に見せた。

これがもっと、大きな火だったら……。
考えるだけで後頭部がずーんと重たくなるような恐怖。刺激的である。


もし私が事件を起こしたら今日のこの日記が報道されるんだろうな。
宮根さーん!有働さーん!そらジロー!


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