ランニングが私に教えてくれたこと。monologue24
「疲れたら、いったん立ち止まって休んでいいんだよ。」なぁんて優しい言葉なんでしょうか。
疲れている時、凹んでいる時にそんな言葉を投げかけてもらえたら、どんなに気持ちが楽になろうか。しかし、そんなやしい言葉は、今自分が目標や夢に向かって突き進んでいる気持ちに、ブレーキをかけてしまうかもしれません。
朝の日課ランニング
私は以前ランニングを朝の日課としていました。以前と言っても今から10年以上も前の話。今では階段を登るだけで息があがるほと軟弱な体になってしまいました。不健全だなぁと反省してます。フィジカル強化って大事だ!鍛えなきゃ。
今日は「ランニングが私に教えてくれたこと。」と題して語らせていただきます。何かを志し、何者かになろうと努力している方にとって、前に進むための推進力となり、少しでもお役立ちになれたら幸いです。私のようなクリエイターの方や、日々目標を掲げて頑張っているビジネスマンの方にも、きっと心に響くこともあると思いますので、長文ではありますが、どうか最後までお付き合いいただけたら幸いです。
私の遠い昔、朝のルーティンだった「ランニング」を今日はつらつらと語ります。
走り出したきっかけは、体が鈍ってきたので、ちょっとくらい鍛えるか、となんとなくな思いつきで始めました。まずは格好からと、アディダスやnikeの洒落たトレーニングウェアやシューズを買い揃えました。当時、人気があった音楽メディプレイヤー Apple iPod nanoを購入して、プレイリストなんか作成し、時間もお金もかけて、走る準備万端となりました。
ランニングをしていた当時は、石川県金沢市から車を走らせ30分ほど離れた小松市に住んでいました。小松市には木場潟という白山山系を源流として生まれた加賀平野の中心に位置する潟があります。潟は整備され木場潟公園として、市民にとても愛されています。白山や田園風景をぐるりと見渡せる素晴らしい眺望で、四季折々に草花を楽しめる自然水郷公園です。小さなお子さんからご年配の方まで多くの人たちが集い、思い思いの時間を過ごしていましさ。豊かな水と緑いっぱいのこの心地良い公園を私は朝の日が昇るか昇らないかの時間に、走ることにしたのです。
私の使っていたiPod nanoは、Nikeのランニングシューズのインソール下に埋め込んだチップと連動して、距離や速度など記録することができました。さらにNikeのちょっとしたSNS的なランニングのウェブサイトと連動して、データ管理を行えました。Nikeのチップの計測では、木場潟の外周のランニングコースが、6.4kmでした。当時、近未来を感じさせるシステムでした。
初めてのランニング
初めてのランニングの話です。走り出して2km超えたあたりで息が上がりだし、木場潟を半周する3.2km付近では足が上がらないほどで、腰が痛くなるような感覚に身割れました。後半の半周は、情けないやら悔しい気持ちを抱きながら、なんとか一周完走したのでした。たったの6.4kmと言えど遠く感じました。
それからは、無理しない程度のペースにして、ランニングをするため頻繁に木場潟に通いました。初日は一周どころは1/4周くらいで根を上げ、歩いて完走することがやっとだった私も、日を重ねていくうちに、歩かずに一周走りきるようにななりました。それでも1km6分半くらいのペースでなんとか6.4kmで走りきることが精一杯で、のこりゴールまで500mくらは肩で息をしながら、はぁはぁ、ぜぃぜぃと、息があがって走っていました。
ランニングを初めて一ヶ月
一ヶ月ほどした頃です。いつしか走っていても息が上がることは無くなりました。鼻から吸って口から息を吐く?口から吸って鼻から息を吐く?どっちがいいんだっけ?なんて呼吸法に悩むこともなく、無意識に使い状態で呼吸をし、息乱れることなく6.4kmを走り抜くことができていたのです。いつの間にか私の心肺機能が向上し、強い肺へと鍛え上げられていたのですね。その頃には1km6分を切るタイムになっていました。キロ5分半から6分くらいの速さで、軽々と走れるようになったのです。初日の半周歩いて完走していたことが嘘のように、私の体は日に日にアスリート化していくのでした。
こう体が仕上がってくると、ますますランニングは楽しくなるんですよね。タイムもメキメキあがる。キロ5分半が5分になったと思えば、4分50秒、4分40秒、4分半と次第に最速レコードを叩き出す。Nikeのウェブサイトにアクセスしてランニングの走行データをアップロードすると、画面上にポップアップウィンドウが表示され、黒人の女性が動画で現れて「私は足の速い人は見ればすぐわかるのよ」なんて、映画のワンシーンにでも登場しそうなセリフを私に喋りかけてくる。
この頃の私は、ランニングに夢中で、晴れの日だろうが、雨の日だろうが木場潟に行っては走っていました。しかも1周6.4kmどころか2周12.8kmを、毎朝のように朝一の仕事前に走るまでになったのです。週5、6回くらいは通っていましたね。ファッションデザイナーのTHOM BROWNEが、朝の日課で8マイルを走っているというインタビュー記事を読んだことがあって、8マイルは約12.8kmなので、ちょうど私の木場潟2周と同じ距離だったことがなんだか嬉しかった。
幸福感と爽快感を得る
ランナーズハイを知る
そんなランニングにどハマりした私は、月間200kmから多い月で260kmくらい走っていました。すっかりランニング依存症、ランニング中毒となってました。時間の確保できた休日には、木場潟2周12.8kmどころか、3周走ることもありました。3周といえば19.2kmです。ハーフマラソンは、フルマラソンのちょうど半分となる21.0975kmなので、とある休日にほぼハーフマラソンを行うくらいの距離を走ることもありました。3周19.2kmを走る時のペースはキロ6分弱と遅めのペースで無理せず長時間走っていました。手を前や後ろに振って、右足を前に出して、次は左足を前に出す、息を吸って吐いて。2時間弱を永遠同じ動きを繰り返す。そんなことをしていると2周12.8kmを超えたあたりから、今まで運動では味わったことの幸福感と爽快感を得るようになってきます。気持ち良いんですよね。ぬるいお風呂に半身浴で長時間入っている感覚に近い。いつまでも永遠に走り続けるような感覚に陥るのです。
ランニングのトレーニングには、LSDとよばれるものがあります。これはLong Slow Distanceの略で、長い距離をゆっくり走る練習方法です。私が走っていたのはキロ6分弱でしたが、キロ7分の早歩きよりも少しだけ早く、走っているのか早歩きなのかわからないほどの速度でゆっくりと走るトレーニングをお勧めします。マラソンのレースを出るとか、タイムを競い合わなくても良い競技者ではない方にはお勧めの練習法です。
ランナーのためのバイブル
この頃の私の愛読書は、村上春樹「走ることについて語るときに僕の語ること」です。いまだにちゃんと本の題名を覚えれないのですが、この村上春樹のメモワールともいえる本は、幾度となく読ませていただきました。当時の私のバイブルでした。この本を読んで走るモチベーションを上げていたものです。
1日12.8km。週に5、6回。月に250km。
随分と夢中になって走っていました。
走り続けるための秘訣は、習慣化することと目標設定をすること。この2つが鍵になります。
週に何回走るか。逆に言えば何日休むか。目標は、数値化できる明確な目標設定を行う。それはタイムだったり、距離だったり。これさえ、出来ていれば、ランニングを週間化し、走り続けれる。
走ることはストレス
適度な負荷が自分を成長させる
走ることは、ストレスを与えることだと、私は思っている。筋肉を鍛えると、筋肉に負荷がかかり、その負荷に耐えれる筋肉になるようになる。
走ることは、決して楽なことじゃない。日常生活を送る上で、でここまで走り続ける必要なんてない。人間は弱い生き物です誰だって楽したい。それでも辛い経験することによって、乗り越えるだけのフィジカルとメンタルが次第に身につく。
ようは、適度な負荷が必要。今現在の自分の力と同じ負荷なら現状維持。負荷にもならないほど弱いものならば筋肉は衰えていく。
私を夢中にしたランニングを
なぜやめてしまったのか?
そこまで夢中だった私が、なぜ走らなくなってしまったのか。その最大の原因、走ることを休んでしまったからです。これに着きます。
体調不良だったり、仕事が忙しかったり。大事な予定が入ったり。いろいろ重なったことから走ることを休んでしまったのです。そんなことは1年を通せば、幾度となくあったし、それでも1、2日ランニングを休んで、また走り出していました。
最初は1、2の休みが、3、4日となり、1週間となり、休む日が次第に増えていく。今日は雨が降った、雪が降った。体調が思わしくない、仕事の疲れが取れない。なんだ眠い。と、何かと休むための理由をつけるようになる。
走ることよりも、休むことは容易い。人間楽な方に心を流れてしまう弱気生き物。走ることって、当然疲れます。休む期間が長くなればなるほど、走ることに億劫になります。体にとって、12.8kmもの距離を走ることは大きな負担でしょうから。脳がしっかりと記憶していいます。走る辛さを。明確な目標がなかったことも原因でしょう。東京マラソンやホノルルマラソンに出場する。フルマラソンに出場して4時間を切る、そんな目標があれば変わっていたかもしれない。
こうして、私はいつしか木場潟に足を運ばなくなり、ランニングをやめていたのです。
ランニングを続けるための秘訣
ランニングを続けられなかった人間が偉そうに語るのもなんですが、ランニングを続けるための秘訣としてまとめました。
今からランニングをはじめたい方は、私の秘訣を守って走ってください。くれぐれも言いますが無理せずにですよ。私の言う無理をしないのは「休む」ことではなく、いつでもべストラップを狙わないことです。狙って良いのは心身ともに充実した絶好調の時だけです。普段は、ゆっくりと走る。そのことを頭に入れてください。
夢と目標を達成するためには
長々とランニングのことに熱く語ってきましたが、そろそろまとめなきゃなりません。つらつらとここまで5000文字ほど書いていました。それほど私はランニングのことが好きだったんだなとあらためて思った次第です。
ランニングが教えてくれたこと。人生とランニングは似ていると思っています。夢と目標を達成するための秘訣をランニングが教えてくれたように思います。
夢と目標を達成するための秘訣は、辛い時は、カメの如く、止まるほどゆっくりとしたペースでいいから、それでも歩くこと。決して止まってはいけない。と思っています。
子どもの頃経験した校内マラソン大会で、息があがって辛くなり、いったん足を止める休む。すると回復するどころか、辛い時よりもはるかに足が重く感じて、足が前に出せない感覚になったことはないですか?
油断すると人間楽な方に流れていきます。休みのではなく、止まるっ寸前でも良いから、ゆっくりと歩くことが大切なんです。そこで立ち止まった休んでしまうと、私がランニングをやめてしまったように、休み明け木場潟に出向くこと、走ることが億劫になり、走らなくなってしまいます。
ゆっくりと歩き続ける
自分に自信が持てない時は
「疲れたら、いったん立ち止まって休んでいいんだよ。」ではなく、「疲れたら、止まる寸前だけど、じわじわとでいいから、ゆ〜っくり歩き続けて。」と自分に言い聞かせてください。調子が戻ってきた時は、また走れば良いんです。立ち止まったら、体が石のように重くなってしましますから。
「ランニングが私に教えてくれたこと」でした。
また、走り出してみようかな。
* * *
おわりに
クリエイターの「のりしろ太郎」です。「monologue(モノローグ)」と題して、私の内面から生まれる言葉や想い、私の蒐集品。たわいものない日常を。私の独り言をつらつらとnoteに書き綴らせていただきます。長く語ることもあれば、短く呟くことも。毎日投稿という私にとって壮大な目標を掲げて今日も投稿いたします。皆さんのフォローと好きは執筆の励みになります。また私のnoteに足を運んでいただけたら幸いです。応援お願いいたします。
今回のnoteの撮影で使用したカメラとレンズ
今回のnoteの撮影で使用したカメラとレンズです。フルサイズセンサーを備えたPanasonic LUMIX S1で撮影しました。Panasonicのカメラと言うとキャノン、ニコン、SONYと比べるとマイナーかもしれませんが、非常に使い勝手が良く優れた色彩表現と描写力を備えています。価格もリーズナブルで、これからレンズ交換式カメラを始めたい方にも自信を持っておすすめします。
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noteで連載中の「monologue」ですが
動画としてYouTubeでも投稿 はじめました
現在noteで毎日投稿という目標を掲げ連載中のとあるクリエイターの独り言「monologue(モノローグ)」ですが、noteで記事から再編集し、YouTubeでも動画投稿します。こちらは毎日投稿じゃないんですが、極力、投稿頻度をあげていきたいと思っています。YouTubeのチャンネル登録・高評価も m(_ _)m
クリエイター「のりしろ太郎」としてのお仕事、日々の活動の詳細は、十月のオクトパスのWEBSITEをご覧ください。写真や動画、映像制作のご依頼も承ります。
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