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楽器がなくても音楽はできる 【文房具編】サンプリングで音楽制作〈後編〉〜録音・編集から完成まで

皆さんこんにちは、図工家の「のりしろ太郎」です。
私は日頃、絵を描いたり、工作をしたり、映像制作をしたりして、クリエイティブな毎日を過ごしています。
只今、音楽制作をテーマとして、図工家ならではの一風変わったアプローチで音楽制作をしています。私のYouTubeチャンネルで「音楽制作」に関する動画を何回かにわたって投稿していきますので、興味を持っていただけた方は、YouTubeへぜひ足をお運びください。


さて、前回のnoteの投稿をご覧いただけましたでしょうか?
「楽器がなくても音楽はできる 【文房具編】サンプリングで音楽制作〈前編〉〜録音機材紹介」と題し、書かせていただきました。ギターやピアノなどの楽器は使わずに、身の回りのモノを使って演奏します。これらの音を虫に見立てて、収集=録音していきます。昆虫採集ならぬ、音虫採集です。
前回では、私が今回のサンプリング音虫採集で使用する録音機材・ガジェットについて、ご紹介させていただきました。


サンプリング音虫採集で使用する機材

カメラPanasonic LUMIX S1+マイクSHURE SM57とSENNHEISER MKE600

録音だけでなく、映像としても残しておきたいので、今回はハンディレコーダーは使わず、ミラーレス一眼カメラPanasonic LUMIX S1とマイクを接続するためアダプター、それにマイクを繋げて「音虫採集」していきます。
マイクは、シュアー社のダイナミックマイクSM57とコンデンサー ショットガンマイク のゼンハイザー のMKE600を使い分けて採集=録音していきます。


文房具 音虫を採集

ではでは、いよいよ「サンプリング音虫採集」の始まりです。
今回の後編では、本格的に音の虫を採集=録音していきますよ。
今回は文房具にターゲットを絞って採集していきます。使い勝手の良い文房具ではなくて、良い音がなりそうな文房具を集めてきました。文房具の音虫はどんな音を奏でてくれるのでしょうか?楽しみですね。

モノコードとオシロスコープ 音の性質 不思議に迫る!

以前noteでも書かせていただいた「モノコードとオシロスコープ 音の性質 不思議に迫る!」はご覧いただけましたでしょうか?音虫を見つけるためのヒントが満載ですので、まだご視聴いただけていない方は、ぜひご視聴ください。モノコードの実験であった、振幅や弦の長さと音の高さの違いが、今回の音虫採集ではとても重要になってきます。振動がおきやすいモノ、フレキシブルに長さを変えることができるモノ、そんな文房具があれば、サンプリングする上で良い音虫と言えるでしょう。では、さっそく採集していきますよ。

文房具にマイクを向けるなんてシュール!音虫採集 開始です。


〈 音虫採集 no.1 カッターA 〉
〈 音虫採集 no.2 カッターB 〉
〈 音虫採集 No.3 シャーペン 〉
〈 音虫採集 No.4 鉛筆削りA 〉
〈 音虫採集 No.5 鉛筆削りB 〉
〈 音虫採集 No.6 ホッチキス 〉
〈 音虫採集 No.7 はさみA 〉
〈 音虫採集 No.8 はさみB 〉
〈 音虫採集 No.9 ハイマッキー 〉
〈 音虫採集 No.10 クリップ 〉
〈 音虫採集 No.11 定規 〉
〈 音虫採集 No.12 セロハンテープ 〉
〈 音虫採集 NO.13 穴あけパンチ 〉
〈 音虫採集 No.14 スティックのり 〉
〈 音虫採集 No.15 クラフトテープ 〉


音虫採集 終了

欲張って、たくさん文房具を集めてきましたが、録りきれませんでした。といっても、15匹捕まえましたから、もう十分でしょう。採集した音虫を音源として、曲をつくっていきたいと思います。
文房具といえど、文房具によって いろんな音がなることが分かりましたね。
文房具としての機能だけではなく、文房具が奏でる音に意識を傾けると
これから文房具を見る目が変わりますね。道具としての使いやすさよりも
この文房具は良い音を出すんじゃないかっていう目線で、文房具選びをするようになったりして。

音楽制作

撮影機材カメラとマイク。編集のためのMac Book Pro
Adobe プレミアプロのワークスペース画面

さぁ、早速、採集した音たちを音源として、ミュージックトラックとして仕上げたいと思います。編集ソフトは、一般的には、DTM、デスクトップミュージックの楽曲制作ソフトウェアを使われると思いますが、この音虫採集では、映像も残しておきたいので、映像編集ソフト「Adobe プレミアプロ」を使って編集します。
このプレミアでは映像も音声もいくつものトラックに配置し同時再生できますので、楽曲制作ソフトのような使い方も可能です。プレミアの操作方法は、ここでは説明は省かせていただきます。Adobeのウェブサイトでチュートリアルや解説も見つかるので、そちらをチェックしてください。


音虫採集 音楽制作のコツ

音楽には、指揮者や船のかじとりや推進力を生み出す船頭(船頭)のような存在が必要。

ここだけの話ですよ。
ご覧いただいているみなさんに音虫採集の音源で、音楽制作のコツをお教えします。実は採集した音を闇雲に並べても曲らしくはならないのです。
曲と言うよりは、音の羅列って感じがします。
反復する一定のリズムが生み出す グルーブ感が必要なんですよ。
そこで、オーケストラの指揮者や船のかじとりや推進力を生み出す船頭(船頭)のような存在が必要となります。曲をある進むべく方向に導いてくれるための、一定のリズムを録音しておくと良いです。

メトロノーム

メトロノームの音を録音したり、メトロノームがなくても鉛筆などで一定のテンポのリズムを叩いたりして、リズムキープするためのリズムトラックを用意しておくことをおすすめします。このトラックは船頭トラックとでも名付けておきましょう。ドラムみたいなモノですね。この船頭トラックは後から省いてかまいません。
残しておいても、違和感なく、むしろ良い感じであれば、そのままにするも良しです。作りたい曲の時間の長さをあらかじめ考えておいて、船頭トラックを録音しておかねばなりません。

今回わたしは、鉛筆を船頭トラックとして使うことにします。せっかくですので、
この鉛筆も音虫採集図鑑に登録しておきましょう。

〈 音虫採集 no.16 鉛筆 〉

今回私は、2分程度の長さで船頭トラックをつくってましょう。なお船頭トラックのテンポが、曲のテンポとなります。このリズムに沿って、適材適所に音源をのせていきます。
皆さんが普段聴いている音楽のように、イントロがあって、Aメロがあって、サビがあって、アウトロ、と起承転結のような曲の構成ができると良いですね。ドラマチックな楽曲を目指したいものです。YOASOBIやサカナクションみたいにカッコ良い曲に仕上げることができたら最高ですよね。YouTubeで公開してたちまち100万回再生。いちやく有名人に。なんてことになったら、そりゃもう大変です。そんな妄想をしながら、自分を奮い立たせて曲作りを行います。

文房具ミュージック

YouTutbe「文房具ミュージック」

ということで音虫採集した音源でミュージックトラックがひとまず完成しました。それでは、みなさんお聴きください。曲名は「文房具ミュージック」ではどうぞ!なのですが、音源はYouTube動画でご視聴ください。


〈 採集した音虫と使用した録音機材 〉

おわりに

いかがだったでしょうか?
文房具っていい音しますね。楽器なくても音楽ってできるんですね。あらためて文房具の持つポテンシャルに驚きました。さまざまな音色の音虫を採取して、それらの音源を使って、文房具ミュージックをつくることができました。実に楽しかったです。
まだまだ試していない文房具もあります。より良い音の出る文房具探しや録音した音の選定に時間をかけたり、曲の構成を練ったり、編集に時間をかければ、より良い楽曲に仕上がることでしょう。その時は100万回再生も夢ではありません!みなさんも文房具や身の回りにあるモノを使って曲づくりに挑戦してみてくださいね。
それでは またお会いしましょう。図工家「のりしろ太郎」でした。さようなら~☆

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