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世界で最も美しい公共図書館ベスト25選に選ばれた金沢海みらい図書館「設計と建築」

皆さん、こんにちは。図工家「のりしろ太郎」です。
私は、子どもから大人まで幅広い年代を対象とした、つくる楽しさを発見するワークショップを企画運営しています。また、グラフィックデザイナーとして、ビデオグラファーとして、広告や映像、WEB制作などを手掛けています。
今日は、私がビデオグラファーとして制作に携わらせていただいた金沢海みらい図書館「設計と建築」映像作品についてお話しさせていただきます。図書館がお好きな方、映像制作にご関心のある方、ご興味がございましたら最後までお読みいただけましたら幸いです。
なお、図書館の撮影は一般の方は許可なく行うことはできません。2023年11月現在では、一般の方が、金沢海みらい図書館の図書コーナーでの撮影をお断りしされておりますので、ご注意ください。

金沢海みらい図書館について

まずはじめに、金沢海みらい図書館を知らない方のためにも、かんたんに金沢海みらい図書館についてご紹介させていただきます。金沢海みらい図書館は、2011年に金沢市の4番目の図書館として開館しました。建築家シーラカンス K&Hの工藤和美さんと堀場弘さんによる設計で、白くて四角いケーキのような箱のような形をしています。外壁に約6,000個もの丸窓が配置されたミニマムでありながら独創的で美しさが特長の図書館です。金沢市の海側にあたる西部、金石地区に位置し、ランドマークとして地域の方はもとより広く多くのか方から愛されている図書館です。
また、世界で最も美しい公共図書館ベスト25選にも選ばれた世界的にも美しい図書館として知られています。

金沢海みらい図書館 概要
平成23年に金沢市西部地区の教育文化の発信拠点として、本市4番目の図書館として開館しました。館周辺地は、藩政期に北前船の寄港地であったほか、醤油や機械工業など多様なものづくりが盛んな土地柄であることから、それらの地域情報に関する蔵書の充実を目指しています。また、金沢市の姉妹都市図書館との交流を図る拠点としての役割を担い、相互理解を目指した事業を展開しています。さらに、図書館機能に加えて、地域住民が会議やイベント、展示などに利用できるホールや集会室などの交流機能が設けられているほか、外壁に約六千個の丸窓を配置するなど斬新な建物デザインが国内外で話題となっており、建築物としても注目を集めています。

引用: 金沢市図書館/金沢海みらい図書館 概要 より

美しい図書館を空から撮影する

映像作品『金沢海みらい図書館/設計と建築』では、設計を行った建築家シーラカンス K&Hの工藤和美さんと堀場弘さんの設計と建築についての語りと美しい映像で綴ります。作品中には、地上から撮影したものに加え、ドローンによる空撮したシーンが多く流れます。地上からは見ることができなかった鳥の視点で、ダイナミックな構図から美しい図書館を眺めることができます。そんな映像の一部を切りとりました。美しい図書館を皆さんにもご覧いただきたいと思います。

ドローン空撮による金沢海みらい図書館

無数の窓を持つ白い箱状の建物が、金沢海みらい図書館です。全く予備知識を持たない方だったら、これが図書館だなんて誰が思うでしょうか。建物の高さは約20mあります。ドローンがゆっくりと上昇し、図書館を映し出します。


工場跡地で変形しています。歪な土地に箱状の図書館が配置されています。

ドローンで高度約145mまで上昇して、上空から真下に金沢海みらい図書館を撮影したシーンです。上空から眺めると正方形に近い形をしており、まさにケーキの箱といったデザインが端正で美しいですね。
金沢と言うと、城下町の名残を感じる細い路地と伝統的な街並みを思い浮かべると思いますが、このエリアはそういった風情ではなく、大きな環状道路が貫き大型のトラックや車が行き交う、工場や住宅、大型店舗が建ち並ぶ地区です。郊外の街といったところですね。それだけにミニマムで美しいこの図書館が際立っています。


海側環状道路沿いに佇む金沢海みらい図書館。

ドローン空撮で図書館周辺を眺めることにしましょう。近くには犀川が流れ、その先は日本海に辿りつきます。河には大きな橋がかかり、たくさんの車が行き交います。4〜500mくらいでしょうか、それくらい離れた距離に石川テレビの鉄塔が2塔そびえ立っています。いわゆる金沢の伝統的な景観ではないことでなおさら金沢海みらい図書館が一際美しく目に映ります。

図書館の建物高さより少し高度を上げた位置より撮影。
正面入口を上空から空撮。


館内に降り注ぐ柔らかな光

それでは館内をご案内します。 
1階は児童図書、交流ホール、2・3階の図書コーナーは、天井高のある空間が広がります。
何本もの細い柱が天井まで伸びています。柱だけでは建物を支えられないと思いきや…
実は、窓と窓の隙間に壁の中にブレース構造という構造体が隠れて、建物を支えています。
天井には照明はなく、壁面の窓からの光が柔らかく降り注ぎます。落ち着いた空間が広がります
CGと見間違うかのような画ですが、ドローンによる空撮です。
天井高のある館内の上空から俯瞰撮影。グレー諧調の館内はミニマムで美しい。
床から天井まで壁一面に円窓があります。
よーく観察すると同じ丸でも大きさが異なることがわかります。均一な大きさではないんですね。
館内は、やわらかな光に包まれ、霧の中にいるな気分になります。落ち着いて読書を楽しめます。
窓は透明なものや半透明で乳白なものなどいくつかの種類があります。
太陽の光の光の角度を計算して、窓によって、光の入る量を調整しています。


この美しい図書館を完成させることは簡単ではないことは建築を学んでいない私にも容易に想像できました。では、一体、図書館を完成させるまでにどのような苦労や工夫があったのでしょうか?プロポーザルの提案の段階から試作や施工、完成まで丁寧に語られています。建築に興味をお持ちの方、学ばれている方はもちろんのこと、多くに皆さんにご視聴いただきたい映像となっています。映像の本編は、金沢海みらい図書館でご視聴可能です。興味のある方はお問い合わせください。
その「設計と建築」を短くまとめたショートムービーがご視聴いただけます。

〈金沢海みらい図書館「設計と建築」ショートトレイラー〉

建築家 工藤和美 堀場弘 
協力 シーラカンス K&H
撮影編集 方野公寛(十月のオクトパス)
制作 オフィスブランカ


うぇるかむ図書館

金沢海みらい図書館をグループで訪問しご希望される方には、職員さんが図書館の施設や設備の使い方についてご案内する「うぇるかむ図書館(大人向け・ こども向け)」というサービスがあるようです。ご興味のある方、あらかじめお電話でお問い合わせください。より金沢海みらい図書館の魅力を知ることができることでしょう。詳しくは、金沢海みらい図書館までお問い合わせください。

金沢海みらい図書館
〒920-0341 金沢市寺中町イ1番地1 TEL 076-266-2011
開館時間 
月曜・火曜・木曜・金曜 10:00~19:00
土曜・日曜・祝日  10:00~17:00
休館日
水曜日(祝日・振替休日と重なった場合は開館)
特別整理期間(6月第1月曜日-翌々日、11月の最終月曜日-翌週の金曜日)
年末年始(12/29-1/4)



黄昏時の金沢海みらい図書館。丸窓から無数の光がこぼれます。とってもきれいです。

おわりに

図工家のりしろ太郎がビデオグラファーとして、ドローンパイロットとして映像制作に携わらせていただいた『金沢海みらい図書館「設計と建築」』。映像から一部
シーンを切り取って、ご紹介させていただきました。金沢にお越しの際は、実際にこの美しい図書館をご覧ください。

私はこの夏に、二等無人航空機操縦士の技能証明を取得しました。鳥の視点で見た美しい景色をドローンによる空撮で撮っていきたいと思います。ご相談やご依頼がありましたら、十月のオクトパスまでお問い合わせください。
それでは、ビデオグラファー、ドローンパイロット、金沢海みらい図書館を愛してやまない「のりしろ太郎」がお送りしました。皆さま、またお会いしましょう。さようなら〜。

この投稿で掲載の写真 撮影:方野公寛(十月のオクトパス)



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