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しくじり議員、正直に告白します。



はい、どうも、ライフプランナーのノリさんです。

今回は

【しくじり議員】パワハラ、派閥争い、裏切り

 ということで、当選から議会活動まで、私が地方議員時代に経験したことを余すことなく、皆様に伝えていきたいと思います。

 選挙のやり方や勝ち方、議員として仕事のやり方などではなく、私が選挙に挑戦し退職までの経験談が中心になりますので、新人議員やこれから議員を目指したい、実情を知りたい方におすすめの内容となっております!

 いきなり質問ですが、あなたが議員を目指した理由、なりたい理由はなんでしょうか?地域に貢献がしたいから?お世話になったみんなに恩返しがしたいから?このように考えている方、、

とっても素晴らしい!!


 私も同じように志を持って地方議会に挑戦しましたが、たくさんの負のイベントに心が折れてしまいました、皆様にはそのようになって欲しくない!!最初の志を大事にし、地域の発展のために頑張ってもらいたい!
 私が経験して失敗したことを反面教師として、物心両面の準備をしっかりして政治活動、議会活動に臨んでいただければ幸いです!

 項目ごとに分けてお伝えしたいと思います、そして私は「元」議員なので何にも忖度せず思ったことを全て伝えたいと思います!!

 項目はこのようになっております。

 1 議員の仕事とは
 2 議員のメリット、デメリット
 3 議員を目指したきっかけ
 4 当選まで、味方は親と姉だけ
 5 当選後すぐの会派分裂事件
 6 地元経済団体からのパワハラ
 7 有権者からのパワハラ
 8 2年後の議会人事での事件
 9 その後の地元有力者からのパワハラ
10 退職を決意、副業の失敗
11 議員による職員へのパワハラ問題勃発、我関せずの議員、告発へ
12 転職活動の失敗、足掻き
13 まとめ
14 未来の議員へ

 でございます、ボリュームが多いですが最後まで付き合っていただければと思います。


 

議員の仕事とは


でありますが、わからない方もいると思いますので、概要を説明したいと思います。

~議会と首長~
 地方議会を構成する議員と執行機関のトップである首長は、住民による選挙で選ばれます。
 これを二元代表制といい、市議会と市長は相互の牽制と調和によって、チェックアンドバランスの機能を活かし、公正な行政を確保しています。

~議会のしごと~
・議決
 議会で一番大切な仕事は、議決です、住民の皆様の生活に大きく関わる行政の予算や条例、契約案件などについて審議し、その可否を決定します、これを議決と言います。
 議会の議決がなければ、別に定めがあるものを除き、首長は事業を執行できません。

・意見書
 年金や医療制度、税制など、市民生活に関係の深い事柄について、意見や要望を述べた意見書を、国会や政府の関係省庁などに提出します。
・請願・陳情書
 議会は住民の要望など、請願・書陳情書という形でいつでも受け付けており、一人でも提出できます、請願陳情はそれぞれに関係のある委員会で審査し、採択されたものは執行機関に連絡し、どう対応したか報告を受けています 。

~市議会のしくみ~
・議員の定数、任期
 議員の定数はそれぞれ地域で違います、任期は4年です。

・議長、副議長
 議長と副議長は、議員の中から選挙で選ばれます。
 議長は、対外的に議会を代表するとともに、会議が円滑に運営されるように努めます、副議長は議長が事故などで欠けた場合に、議長の職務を行います。

・会派
 政治上の考えや行動を共にする議員が集まり、結成された議員の団体を、会派いい、通常会派ごとに議案に対する賛否が証明されます。会派の制度なない地方議会もあります。

~会議のあらまし~
・定例会・臨時会
 議会には年4回、定期的に開かれる定例会と必要に応じて開かれる臨時会があります。
 定例会や臨時会では始めに会期が定められ、その期間中に本会議や委員会が開かれ、議案の審議審査などの議会活動を行います。

・本議会
 全議員が出席して開かれる会議が本会議です、予算や条例などの議案に対する可決、否決は本会議で決まります。
 また、本会議では会派の代表や各議員が質問をし、首長や各部のトップである部長などが答弁します。
 この本会議は、誰でも傍聴できます。

・委員会
 本会議の他に常任委員会があります、 本会議で全ての予算や条例などの議案を審議するのでは十分な議論ができません、そこで本会議の議決に先立って専門的かつ詳細に審査する常任委員会が設置されています。
 
このほか委員会には議会運営委員会と特別委員会があります。
 議会運営委員会は、委員会の運営方法などについて、各会派の代表者などが集まって協議する委員会です。
 特別委員会には予算を集中的に審査する予算特別委員会と決算を審査する決算特別委員会があります。

~議員活動~
 市議会議員は市民皆さんの声を幅広く集め、市政に反映しています、そのために自ら調査したり専門家の意見を聞いたりしています。

・友好交流事業
 姉妹友好都市提携を結び都市との交流によって互いに理解を深め、共通の課題についての意見交換などを行っており、政策に活かしています。

・議員連盟
 そのほか議会には 、共通の目的をもつ議員同士が集まる、議員連盟があり、自主的に活発な活動を繰り広げています。

・地域活動
 議員は、地域住民からの相談や要望を受けたり、行政に関する報告を行ったりしています、また地域の行事に参加するなど、様々な活動を行い、行政と地域をつなぐパイプ役になっています 。


議員のメリットデメリット


ですが、メリットとして
 ・社会的信頼性が高まる
 ・行政に対して力が持てる
 ・議会以外の時間は自由に使える
でございます、それぞれ解説いたします。

・社会的信頼が高まる
 私も議員になって感じたんですが「議員やっています」というと、一発で理解してくれますし、大体の人が、敬ってくれるというか、丁寧に対応してくれます、議員じゃない時との態度が違いすぎて人間不信になりそうな時もありますし、気を使われすぎて辛い時もあります。

・行政に対して力が持てる
 やはり行政の職員さんは、議員と上司と部下という関係ではないんですが、住民から選ばれている、対立すると良いことがない、など様々な理由で議員に忖度し、気を遣います。
 議員が言ったことは大体否定せず、一旦受け止めて返答してくれます、ただそれに勘違いをし職員さんを部下のようにこき使い、パワハラする議員もいます、逆に議員なんてクソだ、みたいな態度が悪い職員さん、陰で議員の悪口を言う職員さん、様々おりました。
 行政に対して大きな力が持てるので、道路が少し陥没している、道路が見えにくいからミラーや標識を設置して欲しい、など予算があまりかからないことは、言えばすぐに対応してくれます。

・議会以外の時間は自由に使える
 割と自由です、議会の日程等も、決まっているのをギュッとすると約90日くらい、打ち合わせや、行事の参加などいろいろありますし、個人の活動量により様々ですが、普通に働いている方よりは自由な時間はあります。
 また、副業OKです、行政にがっちりと関わる仕事じゃなければどんな仕事をしていても大丈夫です。

※総務省資料


 私がいた地方議会でも、地元の社長や役員、飲食店経営している方など様々おりました。

 デメリットとしては
 ・有権者からのパワハラ
 ・議員からのパワハラ
 ・求めていない上から目線のアドバイス
 ・公共性がない私的なお願い
 ・所属政党により勝手に敵が増える、色々手伝いがある
でございます、それぞれ解説いたします。

・有権者からのパワハラ
 先ほど社会的信頼が高まると言いましたが、逆に議員が嫌いな人も多いです、見ず知らずの人に「あなたは議員でいいわねぇ~議会以外暇なのにお金多くもらえて」とか「君はなんで議員になったの?何がしたいの?それは無理だわ、そんなこともわからないの?」「あぁ君が〇〇君ね、何してるの?へ~色々やってるんだね、でも俺はそれ知らなかったわ、市民に伝わらないと意味ないね~」「何で今の仕事を辞めてまで議員に挑戦するの?訳がわからないなぁ~、今の仕事を定年まで最後まで続けるのが偉いんじゃないのか?俺間違ったこと言っているか?」「おぉ~議員の先生だ!先生挨拶して!!へいへい」「あ~今の挨拶は、、8点だね!100点中8点!全然ダメだねぇ、本当は言いたくないんだけどさぁ、君のためを思って言っているんだよ?」「お前バカだな何も知らないな、挑戦すればいいってもんじゃないんだぞ!!」「お前これ知っているか?知らないのに議員になろうとしてるの?俺がどんだけ税金納めていると思ってるんだ、お前なんて全然納めてないだろ?」「お前自分の意志ないのか〇〇の言いなりか?」「お前のことなんて誰もしらねぇからな!!」と、まだありますが、後に項目の中で説明します。

・議員からのパワハラ
 前職の時に比べたら可愛いもんですが、多少ありました、予算委員会始まる寸前に「◯◯の項目で質問しなさいと」言われ「その項目は勉強していないし、急に言われてもちょっと難しいです」と断ると「急な質問に対応できないようじゃ、議員としてダメだよぉ~」とブツブツ高圧的に言われました、ウゼェーと思っていたら、言った本人はその委員会で寝るし、途中抜けて会派室でも寝ていました。
 その人は他にも「なんか君は会派を抜けたいの?、俺たちの悪口も言っているみたいだし、〇〇君が言っていたよ、本当なの?」と、責め立てるように言われたりしました。
 また、地域の月刊誌で所属議会のパワハラ問題が話題になった際、当時所属A会派の会長も同席していたのでは?と話題になっていたので、所属先輩議員(政調会長)に「会長からも何も説明ないです、視察も予定してますが、大丈夫なのでしょうか?色々会議も間延びするし、視察は中止にしたほうが良いのでは?先輩議員(政調会長)から会長に確認していただきたい」と、同僚議員2名と私3人で申し出ましたが「淡々とやることをすれば良い」と、話を聞いてもくれず、わざと話題を逸らされたこともありました。

・求めていない上から目線アドバイス
 パワハラに該当するのかしないのか、求めていない上から目線アドバイスも、とても多いです「選挙は最初地元から回りなさい」と電話だけしてきて名乗らないおばさん「公共施設を作るよりお年寄りにお金を使え」と一見聞こえの良さそうなことを言いますが、課題を解決したいというより、議員を貶めてやろう、いじめてやろう、このような人もいました。
 懇親会などでは「おい、全員に挨拶へ行けよ、顔を広げるもんだろ」と政治のことなど何も知らない、やったことない団体職員のおじさんや、「あなたはこのまちをどのようにしたいのぉ~?」と成功者風な雰囲気醸し出しているおばさんなどいました。

・公共性がない私的なお願い
 「市営住宅にさぁ~優先的に入らせてよ、議員でしょ、応援したんだからさ」「入札落ちたんだけど、30年以上も貢献してきたのに何でだよ!義理人情ないのか!誰が税金納めてると思ってんだ!」「道の駅で俺の店を出店させろ、こんだけ投資したんだ、今までもずっと地域に住んで税金も納めているんだ、市民を大事にしないでどうするんだ、他市の店なんか入れるな」などの公共性がない私的なお願いもあります。

・所属政党により自動的に敵が増える、色々手伝いがある
 知らぬ携帯から電話がかかり、出ると「補助金交付の件でどういう考えか会ってお話を聞きたい」とのこと、嫌な予感がしましたが会って話をすることに、相手の人数は5人、5対1の構図であり、言葉は丁寧でしたが、かなり詰められ、プレッシャーがありました、その時先輩議員は見て見ぬふりでした、のちに発覚したのは、私の所属政党とは反対の意見が多い政党を支持している人達でした。
 地元衆議院議員や参議院議員が同じ所属政党であれば選挙の手伝いや日々の政治活動など一緒に行ったり、手伝ったりします、もちろんパーティー券のノルマもあります、名簿集めの手伝いなどあります。

 上記以外にも、期数が多い人が一番偉い文化の強制、地域の人に顔ばれする、公人というプレッシャー、周りの目が気になり出かけれない、など多くあります。
 しかしながらすごいことに、それを楽しんでいる人もいます!俺は偉いんだすごいんだ!と言わんばかりの振る舞いの人もいます。
 地方議員でこれですから芸能人・有名人はすごい生きづらいんだなと思います。
 自分のまちを出ると解放された気分になり、テンションが上がるようになります、買い物や食事も地元の店を外すようになります。
 職員さんに避けられます、用があり部長・次長や課長のところに行くと、大勢の職員さんからジロジロ見られ避けられます、うわぁ議員きちゃったよ、という空気感が半端ないです、私はHSPなので大変辛かったです。

 メリットデメリットかわかりませんが他にも、お給料は議員報酬であり、給与ではありません、なので会社員など兼業でなければ、国民健康保険になります、保険料は高いです、うまく節税することをお勧めします。
 また、政党へ所属することで自分のやりたいことを進めるブーストになったり、選挙の時に強くなったりします。



議員を目指したきっかけ


 様々な複合的な理由で転職を目指しました大きく3つの理由です。
 ・1つ目は将来に対する不安
 ・2つ目は家族のもとに帰りたいという気持ち
 ・3つ目は環境の悪さです

 1つ目の将来に対する不安は、当時自衛官の定年は54歳であり、人生100年時代と言われ出していた中で、私はこのままで良いのか?みんなと同じように、誰でもできる仕事をしたくない!何者かになりたい!と当時は思っておりました。
 自衛官で得た様々な、軍人としてのスキルも民間では通用しない、凄さが理解されていない状況で、将来に対する不安があり、転職をするなら35歳までだと感じておりました。
 
 2つ目家族のもとに帰りたいというのは、当時単身赴任の状態でありました。
 また子どもも5歳3歳と可愛い盛りであり、家族との時間が取れない状況、新しい職場でまだ人間関係も構築ができていない状況で、自分はなんのために仕事をしているのか、なんのためにここにいるのか、誰のために仕事をしているのかわからない状況でになっていました。

 3つ目は環境の悪さですが、当時単身赴任になった理由を説明します。
 異動前の職場であったことです、異動の話があり、最初に命じられたのは、20年ほど長くその勤務地で働いていた私の上司です、しかしその上司は「いやぁ、ちょっと今は~、私がいなくなると~」などと、うまぁ~く?逃げ、また、それを命令する立場の管理職も認めるという状況の中、同じように他2人ほどに断られおりました。
 通常は、異動したことがない長く勤めている人が異動対象ですが、当時私が所属しているところは、そのような上司や管理職がおり、とうとう私にまで話がきました。
 私は怒りが込み上がりましたが、グッと堪えて「組織的要求には従う、嫌ならやめる」という信念がありましたので、その話を受け入れました、が、組織には不満がありました。
 そんな中、異動し、私は同時に幹部を目指しているところで、勉強をしていました。
 話はずれますが、当時の仕事の内容はえげつない程多く、朝職場で四時頃起き、夜中の一時頃まで仕事、職場で寝る、朝職場で起きる、ということもありました、自衛隊の訓練係と人事係は超絶ブラックです!!
 そして、一次試験二次試験と無事に合格し、幹部学校の入校に待つだけとなりました。
 当時は、5つの中隊が集まる、ある部隊の本部にいましたが、部隊長が、中隊を異動して幹部の勉強せよ、と命じられました。
 私は、異動の負担が大きく、幹部の教育行くまでの半年間だけだから意味がほとんどない、しかもその中隊の上司は良くないんだよな、と思いましたが、ここも組織的要求には従う、嫌ならやめる、という信念のもと、異動を受け入れました。
 異動した中隊では案の定、勉強などさせてはくれず、ただの雑用、コピーや入力の打ち込み手伝い、完全に上司の秘書のような扱い、何か命じられて質問しても「いや~わかるでしょ普通」など適当に返すことも、そのような雑な扱いに、私は一度キレてしまったこともあります、そしてその異動を命じた部隊長の本人は、東京の部隊へ異動しており、その部隊にはいない状況でした。
 私は過去のことも含めて、こんなに人を大事にしない、働いていても尊敬もできないような人のもとには居たくないと思いました。

 以上の3つの理由から退職を決意し、家族を残している地元に帰ることを決意しました。
 ちなみに辞めることを部隊に伝えたら「どうした~異動してもいいよ?家族のいるところの部隊に戻ってもいいんだよ?」と引き留めされました、私はその方ではなく、そのような組織全体の体制に対して、イラっとしましたが、覆水盆に返らず、そして見返してやる!優秀な人材を逃してしまったと後悔させてやる!復讐してやる、という気持ちで、その話はお断りさせていただきました。

 では、何をやるのかという話なのですが、昔から漠然と思っていた、憧れていた政治家でした、今までも地方議員のなり方や取り巻く状況を調べていましたし、改めて「28歳で政治家を目指す」とう本を読んでチャンスがあると確信しました。



当選まで、味方は親と姉だけ


 まずは、地元の選挙情報を調べました。当選確率の算出、年齢層などを調べると同時に、ココナラで選挙の相談を探して、コンサルの方に個別に会いに東京に行きました。
 コンサルを受け様々話をする中で、当選できると思いました、コンサル料は70万円!!
 と、同時に、知名度は圧倒的にない、と考え、キッチンカーで営業作戦を考えました。
 屋号に自分の名前を入れ、ロゴも自分の顔にデザインし、地域で営業をかけ出店!!これ簡潔に話しましたが色々苦労ありました、同時はコロナ前でもあり、市内では初のキッチンカーなのでみんなにバカにされました!「成功するわけない」「ふ~んへぇ~、頑張って笑」「そんなもん無理だ」
 今は市内のキッチンカーの台数も増えており多くの人がやっております、あの時バカにした人一回謝ってください!!

 そんな中、駅に立ち始めます、朝の挨拶です。
 選挙の前年の11月頃から、月~金、7時から8時地元の駅で挨拶をさせていただきました、色々な思い出があります。
 「君いつも立っているね?選挙っていつ?4月?えぇ!?早い早い!!」気さくな優しいタクシードライバーの方
 「なんか毎日いるねぇ根性あるね!」工場勤務の優しいおじさん
 「頑張ってください」と温かいお茶をくれた綺麗なお姉さん
 「おはようございま~すぅ」とバカにしてきた男子高校生
 「声ちいさぁ~」とバカにしてきた大学生
 「おう、お疲れ~」と上から目線の女子高生、仲良くなりました
 「君は〇〇についてはどう思う?俺のことめんどくさいと思ってるんでしょ?」と、めんどくさいおじさん
 そんな中、ある政党の方から声がかりました、当初無所属で出馬しようと思っていましたが、色々役員さんと会って、良い人達だと当時は勘違いした事、その政党も地元では勢力が多いし、その中で活動するのが一番ベストだと思い、その政党から推薦を受けることにしました。
 
 

それが後ほど大後悔をもたらします!


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