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6ヶ月の間毎日嘔吐しつずける、進化のための冒険

進化をめぐる冒険 その3

病気には三つの原因と一つの経済があるそうです。
一つは身体の損傷による病気、もう一つが憑依や波動の乱れによるもの
そして、心身の進化のために必要な病気です。
プラス、最後のひとつは経済活動からくる自然ではない病気。

二十数年前、20世紀の最後の頃です。
我々の設計事務所も忙しくなり、毎日遅くまで仕事に明け暮れ
日付が変わる頃から遊びにゆく生活でした。

ある意味仕事も遊びも目いっぱい出来た時代です、
いわゆる輝けるバブル経済の終焉期でした。

建物の設計はことのほかストレスの多い仕事のひとつかもしれません、
連日のオーバーワークで身体が悲鳴を上げたのか夕食後1時間もすると
食べたものを嘔吐するようになりました。

昼間は平気なのに夕食を食べてしばらくすると吐き気を催して嘔吐するのですが、
吐いたものは夕食で食べたものではなく、茶色のドロドロした液体のようなものを嘔吐するのです。

まずいなあと病院へゆくも、原因は不明、ストレスでしょうと出された薬は胃酸
まあ胃腸科では賢明な判断でしょう。

嘔吐では死ぬことはなかろうと、嘔吐しながら仕事を続けているが2週間も続くとちょっと気掛かりになって霊能整体師を訪ねる。

いつものように私の身体を右回りに回りながら時々体に触れる、一通りいつものように身体のバランスをとって終了した。

「うーん、どうやら心身が進化しようとしていますねえ」

「やはりですか」

「なので症状は和らげることはできますが治せません、少し長引きそうですが楽しんでください」

「えっ、長引くってどのくらいですか」

「さて、1ヶ月か2ヶ月くらいでしょうか、体と心の進化が同時にきているようです。なので私にもわかりません、頑張ってくださいね」

まあ、死ぬわけではないし、体重も変わらないので大した影響はないだろうと病院でもらった薬も飲まずにこのまま過ごすことにしました。

嘔吐して出てくる茶色い液体はどうやら古くなった細胞で食べたものはそのまま胃から腸へ向かっているので身体的には問題はなさそう、嘔吐しているときはかなり苦しいのですが10分もゲホゲホしていれば治ります。

心身の進化と思えば耐えてゆくしかなく、身体中の細胞を進化した細胞に短期間で入れ替えるので痛み苦しみは当然のことのようです。進化のための病気はうまくできていて
間違ったことをしなければ死ぬことや耐えられない苦しみはなく、きちんと進化した心身になるそうです。

ただ、薬で痛みを止めたり、散らしたりすると進化は止まってしまうらしい、進化を目の前にして放棄してしまうのと同じなのだそうです。

なるほど、痛みが怖くなって進化を放棄してしまうということか。

霊能整体師の言う進化の構造はこんな感じです。

心身の進化は太陽エネルギーの変化によってもたらされるそうで、太陽光線が変化することによって地球が呼応する。

地球が変化を承諾すると単細胞生物、ウィルスや細菌類を使って環境変化を促します、それらは単純な細胞なのでいらないことを考えずに変化に邁進して土や大地を進化させ、植物や動物、環境も進化させて行きます。

ただ細胞が多くなればなるほど伝達が悪くなったり、不協和音が発生して反発が起こり進化の方向性がずれてきたり、進化を止めてしまうこともあるようです。

いわゆる我々人間のことです、縄文時代や明治維新前までならまだしも、現代では過度な除菌、殺菌や抗生物質、薬の大量投与で大地や微生物からの通信が遮断されて進化が停滞しているそうです。

進化というと大きな変化を考えてしまいますが小さな進化が集まって大きな変化になります。例えば近年は夏の気温が40度を越すことが当たり前になりましたが30年前は30度が真夏日の基準で、35度を超えることなどほぼありませんでした。
40度に耐える身体に冬の風邪のウィルスによってアップデートされているのだそうです。

季節の変わり目に身体の具合が悪くなったり、だるくなったりするのもアップデートしているためで、環境に対応するための身体のアップデートは年間に何度か行われているそうです。

節句も身体の進化の目安でアップデートを助けたり痛みや苦しみを緩和させるのが節句に食べる物や菖蒲や柚子を入れたお風呂だったりするそうです。

また、この世に生まれた使命としてのアップデートも行われ、これは各個人のプランによってアップデートの回数や大きさが違うそうです。

昔は知る人も多かったでしょうが現在ではなかなか進化のための病気など知る人も少なくなり、少し調子が悪くなるとすぐに病院や薬に頼りアップデートの機会をなくしてしまいます、使命として必要なアップデートができないのが貯まってゆくといつか大きな困難に遭うことがあるそうです、大きな病気だったり、大切な人との別れだったりとその人の使命のプランによって様々なようですが。

さて、私の嘔吐はどうなったのでしょう、それから毎日毎日吐き続けること六ヶ月、少々そんな生活にも慣れたような飽きたような気分になった頃に、もういいよと言われたような気がして次の日に嘔吐が止まりました。

そして何事もない日常になりました、どこがアップデートしたのかと思うほど普通です。それを霊能整体師に聞くと、

「まあ、そんなものです。苦しみや困難は過ぎれば忘れてしまいます、アップデートのことも解らなかったり、忘れた方がいいのでしょう」

と言いながらアップデートの仕組みをわかりやすく説明してくれた。

太陽も進化していてその度に太陽光線が変化するそうで、それは太陽フレアや太陽の極の変化で現れる。我々は太陽光線をエネルギーとして取り入れる、光を呼吸してエネルギーに変換して取り入れるらしい、意識したことはなかったが。

ヨーガではプラーナと呼ばれたり、仏教ではお経に出てくる化仏化菩薩、フナではmanaと呼ばれるもの、これらは太陽光のエネルギーです。
それを体内に取り入れるとコンバーターで身体で使えるエネルギーに変換します。

進化は太陽光線が変わることで行われるので太陽光線が進化するとコンバーターもそれを変換できるものに交換する必要が出てきます、身体の中に新しいコンバーターが造られ古いコンバーターとの交換作業が行われます。古いコンバーターからコードが切り取られ新しいコンバーターにつなげられます、その作業が熱や痛みの原因となるそうです。

その熱や痛みに耐えかねて、薬で熱や痛みを取ってしまうと正常な進化が出来なくなるそうです。

なるほどなあ、霊能整体師の説明はわかりやすい。

ところで、進化のアップデートができないとどうなるのだろうか聞いてみると。

人それぞれ進化の過程が違うので一言では無理ですが、進化なんて考えることなく過ごして病気になって亡くなって行く人、大きな苦や困難にあって急激な進化が起きて目覚めたり、亡くなったりします。

人はそれぞれ魂の成長度や役割が違うので、魂の進化と現世の地位や資産の大小とはあまり関係ないそうです。

幼い魂の方が単純に面白いことが好きなのでお金が好きとなると沢山集めてお金持ちになる人が多いそうです、人々を導く、助ける使命で結果的にお金持ちになるのとふた通りあるそうです。

「ああ、なんとなくわかりますね」

と霊能整体師のところを後にしました。

それから12年間は病院へ行くことはありませんでした。以前は慢性の十二指腸潰瘍でちょくちょくお医者さんのお世話になっていましたが歯医者さんと怪我以外一度も病院のお世話になりませんでした。

身体は進化したのでしょうか、確かにその間の転機や仕事の変化、激動で病気になっている場合ではなかったような気がします。

そのための心身の進化が必要だったのかもしれません。

進化を図示するとこんな感じでしょうか

あの世の仕組み 図解 v2021のコピー


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