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夏至のメッセージ 2022 #04
2022年6月24日 ベンチを造る
神社へ向かう道の途中には、大きな丸い石をスッパと切ったようなものがあります。何のためのものか分からないまま、何十年とそこにあるようです。
今朝、その石の前を通りかかると
「その石をきれいにしてください」
と声がかかります。
「おやおや、今日の仕事はこれですか?」
さてさてどうしたものかと考えていると
”わたしはベンチです”
と言われた。
なるほどと振り返ると眼下に美しい風景が現れました。
社務所へ行って、掃除道具と天秤棒を持って戻ってきました。まずは大きな石を掃除すると、美しい石の模様が現れてどっしりとしたオーラが出てきました。
さて次は大きな石を半回転させて、座ったときに湖が見えるようにします。
楕円形とはいえ横幅が2.5メートル、奥行きが80センチ、高さも高いところで80センチはある花崗岩の塊です、相当の重さでしょう。
天秤棒一本で向きが変わるのだろうか?
巫女さんには
「そこの天秤棒を持っていってくださいね、役に立ちますから」
と言って持たされた。
とりあえず、天秤棒を大きな石の下に入れてグィッと
あれっ、意外に軽く動いてしまった、私はそんなに力持ちではなかったはず、
あらまあ、どうしたことでしょう。
巫女さんが持たせてくれた天秤棒の力でしょうか。
景色が一番きれいに見えて、木々の緑が直射日光を遮ってくれる適切な場所に移動させて固定させました。自分で座って景色を眺めます、労働のご褒美にはもってこいの美しい景色でした、我ながら満足な仕事です。
社務所に戻ると巫女さんがお茶を入れてくれました。
「ところで、あの天秤棒はなんなのですか?私はあんな大きな石が動かせるほど力持ちではないのですが」
「あれは5代前の巫女が残してくれた波動の高い天秤棒です、触れたものの波動も高くなって軽くなるのです」
と言われた。
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